田中成幸(たなかまさゆき)

慶應大学→東京大学大学院→野村総合研究所。2017年より子ども・若者支援を軸に認定NPO育て上げネット、GOB Incubation Partners、合同会社Co-Work-Aで働く。内閣府子供・若者支援アドバイザー。ファンドレイザー。ライフコーチ。元ひきこもり。

田中成幸(たなかまさゆき)

慶應大学→東京大学大学院→野村総合研究所。2017年より子ども・若者支援を軸に認定NPO育て上げネット、GOB Incubation Partners、合同会社Co-Work-Aで働く。内閣府子供・若者支援アドバイザー。ファンドレイザー。ライフコーチ。元ひきこもり。

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    NPO・VC・自分の会社 3つの立場で子ども・若者支援に関わる仕事をしている田中成幸(まさゆき)です 居場所支援に関する興味関心の高まり? 私は前職(野村総合研究所)時代から 足かけ15年くらい子ども・若者支援にたずさわっているのですが 2023年4月にこども家庭庁が設置されたことを受け 今まで仕事をご一緒してきた自治体や支援団体の方から 「居場所・居場所支援(以降は”居場所”で統一)について教えてほしい」 と言われることが増えたような気がするんですよね もともと こど

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        • 自己紹介(2022年3月版)

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            認知科学コーチング Intro② ゴール設定の条件

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            「成長」という言葉の意味、その前提

            ベンチャーキャピタル・NPO・自分の会社 3足の草鞋で”次の一歩”を踏み出す人と組織をサポートしている 田中成幸(たなかまさゆき)です。 この投稿は、人や組織の「成長」についての 個人的だけどオープンなメモです。 あくまで一個人の見解ですが 成長するってどういうことか 改めて考えたい人がいたら 何かしらの気づきがあるかもしれません。 さて 「成長」という言葉は 比較的よく耳にする言葉ですが 語源をネットで拾おうとしても それらしきページが見つかりません。 「成長」という

            不登校の若者を漫画家に変えた鳥山明氏のメッセージをコーチングの面から考えてみた。

            こんにちは。 NPOとベンチャーキャピタル 合同会社の3足の草鞋で 若者と組織の”次の一歩”をサポートする コーチ&コンサルタントの田中成幸です。 愛知県にて・・・ 私は内閣府の 「子ども・若者支援地域ネットワーク 強化推進事業アドバイザー」 として、全国の自治体の 子ども・若者支援の取組の お手伝いをしています。 先日は愛知県の 子ども・若者支援地域協議会に コーディネーターとしてお招きいただき 会議の進行をお手伝いしていました。 愛知県は全国でも 特に子ども・若者

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            猫も杓子もVACAみたいに したり顔で 「世の中VUCAですから…」 と枕詞を述べるようになった今日この頃ですが、 ぼかぁ個人的に、社会は以前から 個人の手に負えないくらいVUCAVUCAだったと思ってます。 「昔は良かった…」 とか遠い目をして呟いて 過去が固定的で確実でシンプルで明確だった なんて思うVECAらず、と声を大にして言いたい (そして後はVICAだけなんだが、見つからないから諦めよう)。 さて、言葉遊びは早々に切り上げよう。 くどいし自己満足的だ (でも

            「名コーチ 渋沢栄一」という見方

            ※冒頭からお金の画像はってますが、本記事は無料です。 いろいろ桁違いの実業家 渋沢栄一さて、こちら、新一万円札の肖像としてご尊顔が印刷されておられるのが、大河ドラマでも主役を張ってる渋沢栄一さんです。 渋沢栄一と言えば日本を代表する実業家。 このことは少なからぬ方がご存じなのではと思います。 第一国立銀行、日本製紙、東京電力、サッポロビール、JRなどなど、あらゆる産業、様々な企業の創設や経営に関わった人です。 あんまりこういう表現がくっついているのを見たことないですけど

            令和3年度版 子供・若者白書インデックスボードを読み解く上でのポイント

            令和3年6月11日に閣議決定された内閣府の「子供・若者白書」の内容が公開されました。 子供・若者白書は毎年公開されています。発行元(?)は内閣府。関係省庁の横ぐし連携を促進するのが内閣府の大事なミッションということもあり、白書には厚生労働省や文部科学省など様々な省庁に散らばっている子ども・若者関連のデータが網羅されています。 また、過去には、ひきこもりの長期化・高齢化や、若者の自己肯定感の低さを取り上げるなど、子ども・若者と彼らを取り巻く環境や実情について、読み手の認識を

            居場所支援のイマ・コレカラ

            居場所にならなかった場所 「自分の居場所はどこだろう」 と自分に問いかけてみたとき、最初に頭に浮かんだのは「自分の居場所にならなかった場所」だった。その場所というのは、大学院に身を置いていたときの研究室である。 修士課程が始まって最初の夏、ほこりっぽい研究室に寝袋と100円ショップで購入した簡素な食器類を持ち込んで泊まり込みの研究生活を送っていた時期がある。 ちなみに、自宅から研究室までかかる時間は1時間程度。問題なく通える距離だ。 家に帰れば食事もある。研究室の床よりは寝

            守破離の提唱者は世阿弥でも利休でもないよ、という話。

            仕事柄、人の成長について話すことが多いのですが、ここ半月ばかり、その対話の中に「守破離」という言葉をよく耳にする機会がありまして。この言葉が出てくる会話それぞれに繋がりは無いので、集中的に聞いたのは全くの偶然だと思うんですけども。 気になったのは、この「守破離」という言葉を使って話される内容が人によって結構バラバラだったり、「この言葉って、そういう意味だっけ?」と思うような使い方をする人もいたりしたことなんですよね。 そういった違和感を感じる使い方の中でも、特に多いものの