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「説明スタイル」でチームメンバーを選ぶ

世界が感染症に覆われたり、リーマンショックが起こったりして、10年に一度くらいの頻度で、ビジネスの環境が激変していますね。

学習性無力感の理論で有名なマーティン・セグリマンによると、そのような環境に置かれたときでも平気な人たちが必ず少数存在するのだそうです。彼らに共通するのは、「楽観的な説明スタイル」と呼ばれるものを持っていることです。

これは、困難な状況をポジティブに説明するスタイルです。彼らは、逆境を限定的で一時的なもの、それほど大したことじゃないし、すぐに回復するだろうと解釈し、良い結果を出そうと一層努力します。

一方、「悲観的な説明スタイル」を持つ人は、同じ出来事を大々的で永続的だと捉え、無力感に落ち込み、努力を止めてしまいます。

(引用はじめ)
これこそが、メットライフ社が探していた答えだった。会社は、「説明スタイル」だけのテストを行い、特別セールスチームを結成した。その効果は歴然だった。さっそく次の年に、この楽観チームは他のセールスチームを、業績において21パーセント上回り、さらに翌年には57パーセント上回ったという。

これが図星だったと理解したメットライフは、急遽採用の基準を完全に変更することにした。
(ショーン・エイカー、幸福優位7つの法則)

その人がどちらの説明スタイルを持っているか、その確認は簡単ですよね。日常の会話の中でも分かるし、採用面接の中でも容易に聞き取れる。新規事業を興したり、起業したりするときは、それこそ困難の連続ですから、状況をポジティブに捉える資質はとても重要でしょうね。

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