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正直にやっていれば、ちゃんとどうにかなるんです。 『かもめ食堂』 群ようこ

この記事はスタエフで語ったことを編集したものになります。
占いやカウンセリングはStoresで行っております。


先日映画の方を見てから、原作も読んでみたい衝動に駆られ…
いつも読むのが遅い私がたった2日間で読み終えてしまいました。


あらすじはAmazonから引用。

ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。

ネタバレ要素も少しありますので嫌という方はご遠慮してください。

映画の中では、サチエとミドリとマサコがヘルシンキに来た理由には触れていなかったのですが、小説には詳しく書かれていました。
ミドリとマサコは特に、今の環境から逃れたいという気持ちがひしひしと伝わってきました。
境遇が異なっても、自由になりたくて旅に出たくなるのは同じなんですね。

また、映画ではサチエはお客様が来なくてもお金のことを気にせずに自分を貫いていてとてもカッコよく見えました。
しかし、小説にその理由が書かれていて、確かにそれなら慌てずに済むと思ってしまいました。
(事前に他の方の感想文を読んで、お店を開くためのお金の貯め方にガッカリしたと書かれていたので、なるほどと納得してしまいました。)

それを知った上でも、サチエの好きな言葉はこちらです。
「何とかなりますよ。まじめにやっていれば。どんな店だって最初っから、どーんと人が入るわけじゃありません。正直にやっていれば、ちゃんとどうにかなるんです。」
やはり、サチエのお父さんの影響なのか、とても力強い言葉だと思います。

もう一つサチエの好きな言葉があります。
「自然に囲まれている人が、みな幸せになるとは限らないんじゃないかな。どこに住んでいても、どこにいてもその人次第なんですよ。その人がどうするかが問題なんです。しゃんとした人は、どんなところでもしゃんとしていて、だめな人はどこに行ってもだめなんですよ。きっとそういうことだと思います。」
この言葉には、心が痛くなりました。
私もどこか自由な場所に行ったらもっと違う自分になれるのではないかとたまに考えてしまうことがあるからです。
しかし、ミドリやマサコも現状が嫌でヘルシンキに来ましたが、生き生きとしているように見えます。
その人次第ではあるけれど、可能性はゼロではないと期待できるセリフでした。

ちなみに映画のマサコのスーツケースのキノコの謎は、小説を読んでも解決できませんでした。
と言うより、そのシーンがありませんでした。

今まであまり北欧文化について考えたことがなかったのですが、『かもめ食堂』を観てから、どんどん大好きになりました。
デザインも素敵なものがたくさんあり、自然がたくさんあり、美味しそうな食べ物があり...この雰囲気を体験してみたいです。
寒がりなので、寒くない時期に限りますが…笑

気になった方は是非読んでみてください♪




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