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#7 私がパリに移住したい理由〜後編〜

前回に引き続きパリ編です。

私がパリに移住したいと思った理由。

おいしい食べ物やときめく日用品について書いてきましたが、毎日生活する「家」や「街そのもの」も魅力的でした。

パリでの「住」について

パリでの暮らしを気に入った理由のひとつに、滞在したアパルトマンがとても素敵だったことも要因としてあると思います。

こちらでは螺旋階段なんてめずらしくありません。

深い青色の木の扉、使い込まれた木工製の手摺り。アンティーク並みに古い調度品が当たり前のようにあります。玄関までの廊下に赤絨毯が引いてある家もあるらしいです。

パリの物件は古さゆえにエレベーターがなかったり水回りの問題が多かったりするので、不便なところも含めて愛せるかどうかはもう数ヶ月暮らしてみないとわかりませんが…。

基本的にリノベーションされているところが多く、外観は古いけれどそれも含めて居心地がいい。パリの部屋を借りた感覚としては、京都の町屋にときめく感じと似ていると思います。

またパリの景観は条例で厳しく守られています。(外に見苦しく洗濯ものを干してはいけないらしい)そのおかげもあってただ街を歩いているだけで楽しい。

パリに着いて最初の1〜2週間は仕事が立て込んでいて、家とスーパーの往復しかできませんでした。けれど、玄関からスーパーに行くまでの徒歩数分の距離でさえも気分が高揚しました。

暮らしているだけで気分がいい、それだけで国を跨いで移動する理由は十分だと思います。

パリに暮らす「人」について

ここまでパリの良い点ばかりを紹介してきましたが、もちろんあまり良くないなと思った点もあります。

率直に言って、パリの人は優しくないです。

道に迷ったとき英語で尋ねたらフランス語で返されて、そのまま見捨てられるくらい。よく言えば自信がある、悪く言えば薄情、そんな印象をもちました。

もちろん優しい人もいますし、親切にしてもらったこともあります。

けれど基本的に「優しくない」が根底にあるので、ちょっとしたことでも優しく感じてしまうのかもしれません。

ただ、フランス語を勉強した理由のひとつに「ぺらっぺらに話して、冷たくした奴らを見返したい」という思いもあったので、パリに移住しても反骨精神で頑張れる気がします。向上心。

フランス語で美術館のチケットを購入できたり、現地の人に道を聞かれたときはすごく快感でした(笑)

移民が多いので、外国人=観光客の方程式が少ないのは他のヨーロッパ諸国とは違った良さだと思います。

また、パリの人たち(特にレストランのスタッフ)は見かけで人を判断するところもあるので「小綺麗にしなきゃ」と自然に思わされるところも、むしろプラスに考えています。

パリのおしゃれが上品かつシンプルという感じなので、着ていて気持ちがよく、気分が高揚する服を自然と選ぶようになる。そんな洋服を選びたくなる自分が嫌いではありません。

暮らすだけで毎日を丁寧に過ごせそうですし、街そのものから常にたくさんの刺激を受けます。

本気でパリに移住するなら、現地の人に評価されるくらいの仕事をしたいなって思っています。


今回パリに移住したい理由を考えていて『リラックスとインスピレーションが両立している』ことが私にとって重要なポイントなんだなと気づかされました。

・リラックスできて充実した衣食住があること
・歴史や芸術が豊かで、街並みからインスピレーションを受けること

この2点が私の好みなんだなと。

簡単に言ってしまえば「暮らしていてなんとなく気分がいい」と感じたというだけですが。それがフランスに移住したいと思った理由です。

関連リンク

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数ヶ月ずつ滞在して「どの国に住みたいか」を考える自由研究をしているフリーランスの考察・感想です。このnoteは移住計画の頭の中を綴っています。よろしくお願いします。