仕事を消費する人、提供する人。
きっかけは何だったか憶えていません。
だけど、感覚はおぼえています。
あることを自覚した時、仕事に対する姿勢がガラッと変わりました。
それは何かというと、、、
私は提供者である。
ということです。
今回は職場にいる消費者と提供者についてご紹介します。
***
提供者の話の前に、消費者とはどんなものかを先にご紹介します。
結論からいうと、
既存のものを消費しているだけの人です。
知識や道具。
便利な世の中になればなるほど、
それを使える自分、それを知っている自分を高く評価してしまいがちです。
しかし、
実際は過去の偉人たちが作り上げた道具を
使っているだけにすぎません。
昔の人はパソコンを使えません。
だからといって、
パソコンを使える現代人が有能なわけではありません。
実際は答えだけを手に入れて、
ただそれを使っている、
もしくはそれに使わされているだけなのです。
これらはすべて消費側の考えです。
何かサービスを買うときはこう考える人が大半でしょう。
買うときは、ならいいんです。
仕事のときはどうでしょうか。
仕事している私は買う側じゃないんですよね。
サービスを提供している側なのです。
とある職場にこんな人がいました。
言われたことをやる。
それは最低限の話です。
それは誰かが考えて作ったもの、出来上がったものを使ってるだけにすぎません。
与えられたものだけを使って、
俺はめっちゃ仕事してやったぞー!と
満足する人も少なくありません。
まるで会社や上司、周りの人から、仕事という料理が出されるのを待っている客のような人たち。
美味しくなければ食べない。
高かったら買わない。
気に食わなかったら二度とこない。
仕事の最終判断するのはお客です。
あなたではありません。
もう一度言います。
あなたは今、提供する立場にいるのです。
***
自分が消費者かどうか判別できる簡単な質問があります。
消費者は何も作っていません。
やってきたことは誰かが作ったものを使うことだけ。
前例のマニュアルだったり。
マニュアルと違ったことで注意を受ければ、
『マニュアルに書いてありませんでした。』
と既存のものを批判する。
そしてマニュアルを書き直すこともしません。
気に入らなかったら、
あれが使いにくい、これが使いにくい、
と不平不満を言いますが提案はしません。
改善や改良もしません。
そもそも結論にしか興味がなく、理由や仕組みを知ろうとしないため改善策が思いつきません。
なので、手を加えることなく使わないことを選びます。
アンタは客か!と思わずツッコミたくなります。
これが消費者です。
***
かなり辛辣な言葉で書きましたが、
お恥ずかしい話、私も消費者として働いていた時期があります。
だけどある日、サービスを提供する側だと自覚してから、仕事のやり方がガラッと変わりました。
何が問題か?
何が必要か?
不満は何か?
不安は何か?
どんなものがあればいいか?
どんなものが求められているか?
どうやったら喜んでくれるか?
といった作る側の視点で仕事をすることになりました。
やってみるとけっこう難しいのです。
抽象的なものから具体的なものは比較的誰でもカンタンにできます。
例えば、
法律でこうなってるからそれはダメだよ。
と言うのは簡単です。
反対に、
複数のダメなことから、どんな法律を作ればいいか?というのはとても難しいのです。
作る側の視点とはまさにこれです。
面をつくるためには、たくさんの点が必要です。
さらにどういった点を繋げればよいかも決めなくてはいけません。
こういった考えになるにつれて、
相手の話を聞くことが大事だよ。という鉄則が初めて腹に落ちたのです。
正確な面を作るには、自分以外の点が必要だからです。
まとめ
職場における消費者と提供者。の話をしました。
他の書籍や別の方の言葉を借りれば、
作業者とか末端の人とか言われます。
私は買い物する時の思考に似ているなと感じたので、消費者としました。
誰でも買い物するときは消費者になりますよね。
難しい話は聞きたくない。
自分にとっていいものがほしい。
それ以外はどうでもいい。
でも、仕事中のあなたは提供する側です。
お客さんを喜ばせるために、
難しい話も理解する必要があります。
自分にとって嫌なものも時に必要です。
たった1つの結論だけでどれだけお客さんを喜ばせることができるでしょうか?
消費者としては、しんどくて面倒だけれど、
提供者としては、ないがしろにしてはいけない部分だと私は考えています。
それではまた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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