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悪いあの人、かわいそうな私。

アドラー心理学『嫌われる勇気』はよく耳にしますが、『幸せになる勇気』の方はご存知でしょうか?

その中で、話題の三角柱という、とても興味深い話があります。

カウンセリングで使われるようですが、
三角柱の面にはそれぞれ、

悪いあの人。
かわいそうな私。
これからどうするか。

と書かれています。

考えてみると、多くの話題は、
悪いあの人。
かわいそうな私。
の二つです。

哲人は、こう言います。

我々が語るべきことは、
ここにはないのです。

あなたがどんなに
「悪いあの人」について同意を求め、
「かわいそうなわたし」を訴えようと、
そしてそれを聞いてくれる人がいようと、

一時のなぐさめにはなりえても、
本質の解決にはつながらない。

あの人こんな悪い人だったの。
そのせいで、私こんなひどい目にあったの。

これらの話をしても、問題はそのままで、目の前から消えるわけではない。

とても厳しい、突き放されるような言葉に受け取るかもしれませんが、よく読んでみてください。

我々が語るべきことは、

我々。

私は、愚痴なんて聞きたくない、後ろ向きな話なんて聞きたくないと、自分のことを言ってるわけではありません。

その話をしても、二人のためにならないと。

この三角錐。
『悪いあの人』と『かわいそうな私』が見えるように自分に面を向けると、皮肉なことに『これからどうするか』の面が裏側になり見えなくなります。

でも、愚痴を吐きたくなる時もあるし、悲劇のヒロインになりたくなる時だってあります。

なので、これがいけないことだとか、ゼロにすることを目指すのではなく、『これからどうするか』を忘れなければ良いのではないかと思います。

悪いあの人。
かわいそうな私。
これからどうするか。

この3つをいつもセットで考えておけば、愚痴を言っても、悲劇のヒロインになっても、一時的なもので、最終的にはきちんと問題解決に向かうと思います。


それではまた。

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