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【適応障害休職中】「タフネス」を巡る考察


※超大作です♡時間ある時にお読み下さいませ。「メンタル状態を安定させたい」「どうにか沼から抜け出したい」という強い気持ちのある方にとっては、共感だけでなく、ひとつの提案型の記事の提供になるかなと…

1 ある議員さんとの再会


昨日、地方議員さんの事務所に伺って、お話を伺う機会があった。

彼女(と言っても、年齢だけではなくキャリアや人生の経験的にもかなりの大先輩)とは、同じ女性農業グループに所属していた頃からの「弱いつながり」でつながっている関係である。

当時すでに市議会議員として活躍されていたのだが、今では県議会議員として活動されている。


心身の状態が安定しない(なにせ、休職しなければならない程なのだから)ということもあり、この予定を消化するべきかどうか、実のところ昨日は朝からずっと迷っていた…

結論から言えば、昨日はやはり彼女と会って話してみて、多くの学びがあり、今後の自分自身の課題と共に、現時点でもっとポジティブに捉えなおせることが多くあるのではないかという気づきも得ることが出来た。

それは、「タフネス」に関する事柄として語れるように思うので、下記にまとめてみようと思う。


(以下、適応障害的心理状態の描写も網掛け部分で入れ込んでおりますので、読者の方の心理状態により、そこを除外して読み飛ばされることもおすすめいたします)

昨日、私はかなりメンタルの状態が悪かった。ルーティーンはかろうじてこなせていたものの、寝不足か暑さのせいか、朝からかなりイライラしており(自覚はあった)、朝から娘に八つ当たりしそうになるは、それがきっかけでひどく自己嫌悪に陥って涙もろくなる、ゼロヒャク思考に偏る、ネガティブな考えを反芻する、等と非常に大変な状態だった。しかも、そのことにしばらく気づかないまま、なるべく早く予定を消化してしまおうと、早朝から開いているイオンで買い物を済ませてから、娘を保育園に送り届けようという無謀なスケジュールまで決行。一夜明ければ冷静にツッコミを入れられるのだが、その時はいかにも真面目に、簡単に出来るようにふるまってしまう…(これがまさに平常時のメンタルではないことに加え、ADHD傾向のなせる業かと、こうして書いていて私自身呆れ、苦笑している)疲れ果てて帰宅し、そこでやっと「オリンピックでも観てボーッとして、寝よう」と気づく。まずは休む、という大前提かつ最優先事項を時に完璧に忘れてしまうことが、今最も避けるべきであるのに。

2 ネガティビティバイアスとの闘争


彼女と話している間、ずっと思い知らされたことがある。

彼女は非常に「タフな人」であり続けている

ということだ。

そのことは、私が望んでも持ち得ないもので、喉から手が出る程切望しても与えられないもので、私のコンプレックスに生々しく触れてくる類のものだった。

(無駄な比較グセ、ここでも最大限発揮…苦笑)

そもそもこの「比較グセ」や「承認欲求」のせいで休職状態になっているのも分かるから、今は特にこの辺を刺激したくなかったのも事実。うすうす予感はあったからこそ、彼女に会いに行くべきかどうか逡巡していたのだ…やはり直感を信じて、今日会いに行くべきではなかったとのだと、自己嫌悪にも陥った。

更に追い打ちをかけたのは、彼女が「人のために」行動し続けていることだった。

身の上話を聞けば、祖母の介護や3人の子どもの育児と家業の両立、初めて務めた企業での仕事ぶり、父から引き継いだ政治活動での地域への献身…一般的には定年と言われる年齢を過ぎてまでなお、まだまだ地域住民の要望にために精力的に活動したいという。

自分を飾るつもりなど、さらさらなかったし、彼女を奉るつもりもなかった。

どうしても人生を物語るという特性上、ストーリー仕立てになってしまうことや政治的エクスキューズを差し引いたとしても、今の私はかなりあてられてしまったのだ…

人のために仕事したり生きたりを自然体で行うことが出来る人がいる一方で、私は自分のことすらままならず、進む方向性も覚束ず、思いがけず授かった育児の機会すら、正常なメンタル状態も保てないまま時を無為にしようとしている…

そんな状況なのに、「個人事業」とか「地域課題を解決するような仕事がしたい」とか、自分を過大評価してビッグマウスになってるだけでなく、周囲にも迷惑かけてるのかも…などと、あらゆる可能性を考え始めて急激に恥ずかしくなってきて…
こうなるとこの比較グセも十八番芸(笑) 誰と・何のことで比較しているかも明確ではないまま、自由記述でどんどん悲劇性が加速し、もはや「ゾーン」の領域である!

モヤモヤ、ジメジメ……

で、いつも通り、夫に相談(しわ寄せ、とも言う、笑)

暑い中、農作業で疲弊しきって帰宅、シャワーを浴びる直前の夫、一蹴。

良い給料もらってるから、そりゃ頑張れるだろうよ!

夫に、これほど感謝したことがあっただろうか…(笑)


自己防衛本能が働いていないとは言い切れない。自分を正当化する言い訳でないとも言い切れない。

それでも夫のこの一言で、体の力が急激に抜けて、「そりゃそうだよな~」と良い意味で、彼女も私も同じ人間で、計画の立て方やツールを準備する順番、選択するルート、移動手段、かかる時間なんかは異なるにしても、「人間なんだから生きて死ぬまで、結果してることは同じ」という極論に至った。


私の場合、今はまず、自分の体勢を立て直す時期だ。

心身の健康、生活の優先度を見直す、今あるものに感謝し、手持ちの資源を確認して最大限活かす方法を考える、不足していてかつ将来的に必要になるリソースは手に入れる努力をする…これらをする体と思考能力、時間、選択肢が与えられていことには感謝しながら。


綺麗ごとでもなく(苦労を糧に一生かけてクリーンに人に尽くしてきた女性の政治活動を応援しよう!という美談で消化しないため・また彼女だってそんなこと望んではいない)、他人を美化するでもなく(ちょっぴり、彼女に私のメンターになってもらえるかもという希望的観測もあった・自分の人生の評価軸を他人にゆだねない)、今回の出来事と彼女との人間関係が、現在の私に与えたインパクトを分析してみることにした。


☑これまでの読書体験・Youtubeでの情報収集で活かせる発想はないか?

☑ポジティブサイコロジーの観点から、何か出来る行動はないか?

☑認知行動療法の観点から、「認知の歪み」に気づくことは可能か?

☑自分の中で固定概念化していた「タフネス」について、根本的に定義し直す。

少なくとも、「これまでの自分が正しいと思い込んできた思考方法を見直し、根本的に生き方を変えたい」と決意して、今回の休職期間を過ごしている私にとっては、”この世の終わり的期間”の最中にあって、このように考え直し、”この世の終わり的期間”を物理的に短く出来たということは、大きな機会点となっているように思われる(自己肯定!)。

これが私の今出来る最大にして大きな転換となる、「ネガティビティバイアスとの闘い」である。(テーマ回収!)



3「タフネス」を再定義し、武装する


あるサイトに、タフネスが具体的に定義されていて、腑に落ちた。

「自分で心から賛同できる目標を持ち、計画的に方法を考えてエネルギー配分を行いつつ、突発的な出来事には柔軟に計画を変更しながら、チームを保ち、自分の考えに固執せず未知の道のりを探りながらゴールまで到達することが出来ること」 
MEDIVA採用サイト.「タフネス”について考えてみましたた。」.https://mediva.co.jp/recruiting/info/blog/1769/,(参照2021-7-27)より引用

この具体的な定義に至るまでの説明をざっくりまとめると、「タフネス」とは、

☑硬さ、頑丈さのことではない。

☑狭義の「強さ」とも言えず、決して「一人」で完遂することでもない。

☑物事を一時的・部分的に行うことでもない。

と言える。


主に仕事の場面でのタフネスについて語られているのだが、「タフに行動し、タフに達成しする」ために、より詳細ないくつかのキーワードが挙げられている。

そのなかで最も私が揺さぶられたのが、

「失敗を受け止める力、過去の自分を否定できる力」

という部分。

適応障害と診断され、できれば今は自分を否定したくないし、周囲もそれを願ってはいない時期かと思ったけれど(笑)

それでも、この項目が私に引っかかるのは、

これまでの「やり方」では、これからも確実に息詰まる時が来るだろう

という一抹の不安が払拭しきれずにいたからだと思う。

これまでを振り返って、私は「タフであること」が、(私以外の)誰かが生まれながらに与えられている「天賦」的要素が多分に関係しているもので、運や才能などと同質なものと思い込んできたのだと気づいた。

逆説的に言えば、だから苦境に立たされた時、困難で自分「一人」では対処しきれない状況に陥った時、「これが天の采配だから、もう仕方ない」と諦め早く、「一時的」に思考を停止してしまっていたのだとハッとさせられたのである。


4 タフネスの構成比


そこで、今一度、私なりに「タフネス」の構成比率を定義してみる。

タフネスとは、

資質:環境:知識・経験 =4:2:4

ではないかと、仮定してみる。 

資質・・・とは言え、もともと持っている先天的要素も、多分にあるような気が(笑)

環境・・・生育要因から、今現在の家族構成や経済状態、仕事や生活環境全ての要因を含むもの。

知識・経験・・・新しい知識や情報の収集を行い、または知人への相談やカウンセリング等他者の力を借りることにより、体系的かつ個々人にカスタマイズされた知識の総合体 × 個々人の行動と実践によって正当に強化された方法論。(ここ、特に強調すべき点!)

資質と環境、そもそもどちらが自分の個性や思考パターンを決める要因となっているのかというのは、ここでは卵鶏論争になってしまうので掘り下げないとして…

ここでの論点としては、

環境 + 知識・経験 =    60パーセント      の要素が自力で変更可能

ということである。

考えられる具体的な行動としては、

環境・・・引っ越し、離職、休職、転職、起業、パートナー関係を見直す、子どもの自立、持ち家を手放す、長期休暇を取る、など
知識・経験・・・読書、メディアの視聴、SNS活用等による新しい知識・スキル・思考方法の習得、哲学や療法を学び実践する(自分にふさわしいものを選択またはカスタマイズする)、昇進・転職・起業によりスキルアップする(新たな視点の獲得)、資格の取得、ボランティア活動をする、サークルに参加・主催する、イベントに参加・主催する、「無意味」と思っていたことをやってみる、育児を学び実践する、介護をする、移住する、趣味に没頭する、とにかく体を動かす、可能な人助けをする、など


私にとって、生きづらさを生成してきた固定概念を取り払うために必要な思考法、哲学、療法を学び、実践として取り入れ、反復していくことで、内面が根本的に変容していくとする。

また、そこまで行けなかったとしても、「知っている」ことがスキルとして役立ち、私が「この世の終わり」まで到達してしまうことを未然に防ぐことが増えるだろう。

このことは、感情論やネガティビティバイアスといった脊髄反射に頼らない「論理則」的「演繹法」的解決方法を身につける、といことに他ならない。

私にとっては、人類が火を手にした時ほどの大発見である。

これまでは、「知識・経験」を「経験則」的「帰納法推論」的に処理してきたため、結果的に、ネガティビティバイアスを増幅することにつながっていた。

流れは下記のとおり。

何か出来事が起こる(これ自体はフラットな事象)

心臓がドキドキし、胸が苦しくなってきたり、生物反応として体が脳に警告を発する(闘争か、逃走反応)

過去を検索(似たような出来事を参照)

「あの時(体が同じ反応をした時)、あんなことが起こった」「私にとって何か悪いことが起きるに違いない」

自分の思考や決断を正当化するため、「ほらやっぱりね」という証拠を集める

見事、ネガティビティバイアス増幅!!


人間の脳は、ネガティブな情報を敏感に察知し、記憶に長く残す働きがある。脳はネガティブな情報に、より強い刺激を感じることも研究で分かっている。

度が過ぎれば人間関係や、もちろん仕事上の関係に悪影響を及ぼすことになる。

それは自分の自身の過去で、立証済みだ。


この情報を有効に消化するために、私が次に出来る行動は何か?(あくまで、行動にフォーカス)

ネガティビティバイアスは蠱惑的で、かなり引力の強いものだったから、そこから逃れることは、容易くはないだろう。

それでも、それに気付き、学び、反復行動により、新たな思考パターンを手に入れたいと願っている。

「失敗を受け止める力、過去の自分を否定できる力」

過去の自分(の思考法)を正当化せず、クールに分析して否定していく。

失敗を因数分解し、どの部分に改善や新しい発想を加えれば良かったかを考えてみる。

こういうことを地道に、時間を設けてトレーニングしていくことが、私にとって「タフネス」に近づく最善かつ最短のルートであるように思える。

そして、これまでタフネスを持てなかったことにも、ひとつの意味を与えたいと思う。

資質として持っていなかったからこそ、それに気づいて価値を与え、もしかしたら真価に到達出来るのかもしれないのだ。


これまでの私にはネガティビティバイアスが、もしかしたら必要な機能だったかもしれず、自分の身に起こる危険をまずは回避!と敏感に察知してくれていたのかも、とも思う。

だから、ひとまずは、感謝!!

その上でネガティビティバイアスには別れを告げて、人生の次のステージに進めたら良いな、と思う。

まだ、試行錯誤は始まったばかりだ。




〈参考URL〉

※①:MEDIVA採用サイト.「タフネス”について考えてみました。」.https://mediva.co.jp/recruiting/info/blog/1769/,(参照2021-7-27)

TRILL.「ネガティビティバイアスとは?脳が減点法で人を判断してしまう原理を日常例で解説」. https://trilltrill.jp/articles/1580570,(参照2021-7-27)

Weblio辞書.https://www.weblio.jp/content/


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