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現役助産師が支えるマッシュの 「ウェルネス保健室」

こんにちは、マッシュnote編集部です。

今回は、マッシュ社員の心身のウェルネスをサポートする「ウェルネス保健室」の助産師/保健師の安田裕美子さんをご紹介します。

安田さんは書籍『世界一安心な赤ちゃん育て(主婦と生活者)』の著者であり助産師界のレジェンドと称される宗祥子さんが院長を務める「松が丘助産院」で活躍する現役の助産師。イギリスで心身に障がいがある方々の施設でサポート活動したり、中国留学やスペイン巡礼を経験するなど、学びを深めながら大好きな食べ歩きを楽しみ、国内外に飛びまわるアクティブな助産師さんです。

この撮影日も数時間前まで出産に立ち会っていた安田さん
普段から早朝のジム通いや登山で体力づくりしているそう

病院15年、助産院5年の臨床経験に加え、看護師、保健師、助産師のトリプルライセンスの知識を活かし、2020年「ウェルネス保健室」の開設時から定期的にマッシュ本社にてカウンセリングや健康指導などを行なっています。


唯一無二!?の安田式カウンセリング

ーマッシュで仕事をするきっかけは?

普段は助産師として自然分娩、養生食、植物療法での産後ケアに力を入れている「松が丘助産院」で働いています。そこで出会う妊産婦さん、病院の患者さんたちをケアして常々感じていたことは、仕事をバリバリやっている多くの人が、何か体の変化が起こってから急に生活を変えたりマインドを変えようとしても上手くいかず大変な思いをしている…もっと日頃から自分の心と体を大事にしながら働いて欲しいなということでした。
働く現場に近いところでサポートをしたいと思っていた矢先に、マッシュのウェルネス保健室でその役割を担ってみませんか?と声をかけていただきました。実際に松が丘助産院で出産したマッシュ関係者からのスカウトです。

マッシュグループ本社1階 社員食堂に面した場所にある「ウェルネス保健室」

ーウェルネス保健室では、どのようなことをしていますか

主にカウンセリングです。メンタルケアに関する相談のほか、持病や体調に不安があり定期的に面談をしたい、という方々にも対応しています。対面のカウンセリングをする時はタイミングをみて対象者に「足のマッサージをしながらお話をお伺いしても良いですか」と声をかけることもあるんですよ。

ー足のマッサージ!ですか

はい、もちろん相談内容にもよりますし、話にフォーカスしたい人には提案しないのですが「普段、足のマッサージをしながら相談を伺っているのですけれど、どうしましょうか」と確認すると、ほぼ100%の方が「えー、いいんですか?」と言いながらも喜んでマッサージを受けてくださいます。(笑)

マッサージオイルやクリームはマッシュグループ のコスメキッチン から提供される
助産院の妊婦健診では足のツボにお灸をすることもあるそう

ーなぜ足のマッサージを?

体調に不安があったり、生活を変えたいと思っている方は、足を見れば不調がわかることがあるんです。なので、マッサージしながら話を聞きつつ、足をよく観察するようにしています。むくみ、緊張、固くなっているなど状態と場所によって原因が見えてくることもあります。
また、初めて相談に来てくださった場合、限られた時間で心を開いて話をするって難しいと思うんです。そんなときにも、マッサージを通じてよりリラックスしていただけるかなと思っています。

ーどんな効果があるんですか?

足のマッサージをしてもらうと単純に気持ちいいですよね。
されている人は気持ちいいなと思いながらも直接触れられることで「なぜ体調を崩したんだろう、どこが悪いんだろう」と自身に意識を向けやすくなります。私は割と頭で考えたいタイプなので「なぜこの症状が出ているのだろう、どうしたら良くなるだろう」とマッサージしながら話を聞き、クリアにしていくこともあります。

私の手技がプロ!というレベルな訳ではないのですが、マッサージ中の会話や足に触れることがその人を理解する種になるので、そういうものを丁寧に集めながらカウンセリングに臨んでいます。話を聞くだけでなく、触れたり感じたりして相手を理解したいと思っています。

ウェルネス保健室の室内
不調者の対応に備えて薬箱、車椅子、移動式ベッドなども揃っている

ー安田さんがカウンセリングする際に、心がけていることはありますか?

仕事だけでなくプライベートの悩み、人間関係など相談内容は様々ですが、人はそれぞれ心も体も違うし環境も違いますよね。
先入観や一般的な情報にとらわれず、一人一人が違うということを念頭に丁寧に対応するようにしています。他の人にとっては小さいことでも、当事者は塞ぎ込むほど辛いことがあります。私自身もベッドから起き上がれないほど落ち込んだ経験があるので「こんなの大したことない」と対象者さんの持つ悩みに大小を付けたり、正誤を決めつけることはしていません

「病気」を診るのではなく「身体の変化や辛い症状に着目して診る」ようにしています。不調の原因は見えている症状だけで判断せず、その方の生活と結びつけて話を聞き出すことが大事なので、しっかりヒアリングしています。

カウンセリングはオンラインでも対応している
遠くの店舗からの依頼も多い

ー助産師、看護師、保健師の3つの資格をお持ちですが、それぞれの知識や特性をどう活かしてますか?

例えば企業の保健師だと「体に触る」ということはほとんどないと思うんですよね。私の場合は「体に直接触れてケアをすること」を大事にしているので話を聞くカウンセリングと、マッサージしながら体のケアをするという全体のバランスに留意したアプローチをしています

また、助産師は妊産婦と日々向き合っているので「今の状況は生活と密着している」ということを心得ています。通常の暮らしが心身の状態を作ることを知っているからこそ、看護師のように病気に対してケアをするのではなく、予防医学のように「生活をもっと大事にしていくことを指導する」という役割を担えると思います。特に女性社員の多いマッシュでは、助産師としての知見があって良かったと思うことが多々あります。

ウェルネス保健室では自社ブランドのアイテムが活躍
やわらかく、優しい肌触りのリネンはgelato piqueのもの

マッシュのウェルネス仕事とは

ー安田さんの「ウェルネス仕事」にはどういったものがありますか?

ウェルネス保健室で病気やケガをした人への対応、オンラインや対面でのカウンセリング、社員向けセミナーの開催、「マッシュの森保育園」に定期訪問し子どもたちの身体測定や保育士さんとの情報交換など多岐に渡ります。

マッシュはトレンドや業界を牽引していく会社として、時には社員それぞれがしっかりとエネルギーとパワーを持って仕事に臨まないといけない場面もあると感じています。「ウェルネスデザイン」というスローガンの通り、社員の皆さんが仕事を通じて自分らしく楽しく笑顔でいられるよう、その下支えとなることに取り組んでいます。例えば健康管理をテーマにしたコラム執筆や動画の配信などがありますが、もっとニーズを汲み取って皆さんに喜んでもらえることを実施していきたいです。男性社員には生活習慣の改善や仕事と健康管理のバランスを取るためのアドバイスを、また妊活や更年期など女性特有の相談対応も積極的に進めていきたいです。

ー今まで取り組んだ企画で印象に残っているものはありますか

年に一度のウェルネス強化月間で実施した連続セミナーです。
テーマは冷え症対策や妊活など女性中心のものでしたが、ウェルネスなライフスタイルを応援したい、妊産婦さんは元気に産んで元気に復職して欲しい、という会社からのメッセージを伝える企画に携われたことが嬉しくて。「会社が社員を大切にしたいという想いを、ウェルネスな活動を通じてカタチにしていく」という取り組みを一緒に実現できたことにも手応えを感じました。

少人数制で開催した妊娠出産セミナー
オンラインで同時配信しながら質疑応答の時間も設けた
実物大の赤ちゃん人形と骨盤の模型を使い、妊娠出産時に起こる体の変化をレクチャー
「知らなかった自分の体の仕組みを勉強できて良かった!」という参加者の声も

ー「マッシュのウェルネス」とはどんなものだと感じていますか?

マッシュグループの企業理念に「私たちの発想を形にし、人々に幸せを届ける」というフレーズがありますが、その幸せを受け取る側(お客様)は、届ける側(マッシュ)の人たちも幸せじゃないと違和感を感じると思うんです。社員は商品を使って幸せになっていく人たちを思い浮かべながらもの作りをするだけでなく、提供する立場の自分たちも笑顔でいられたらいいな、とも思ってほしいんです。それが実現することで商品やサービスだけではなく、マッシュという会社自体にも魅力を感じる方々がより増えていくのかなと思います。

ー安田さんにとってのウェルネスは、どんなことですか

私自身、多忙な中でストレスとどう向き合うかは課題の1つでもあります。
夜勤があるので休みなく働くこともありますが、やっぱり人をサポートをする人が疲れ切っていたり、表情が暗いと相手にもそれを影響させちゃうんじゃないかと思うんです。辛い自分のまま働く、というのは避けたい!
そのためにも元気に働くことを意識しているので、早く仕事が終わるときは早寝するし、山登りや趣味ももちろんありますけど、正直、私にとってはリフレッシュというより別の仕事をしてるくらいの感覚。元気に働くためになくてはならないもの、という感じです。

最近では仕事前に朝からジムで「暗闇ボクシング」をやったりもしています。暗い照明の中で音楽に合わせて激しくボクササイズするのですが、これは心身ともにリフレッシュできて、私のウェルネス活動の代表格でもあります!

「病院では制服、助産院ではエプロンとおしゃれな服には縁遠かったのですがマッシュに通うようになりファッションの楽しさに目覚めました。お気に入りのこのシャツはMila Owen!」

これからのウェルネス保健室

ー今後やっていきたいことはありますか

カウンセリングに来てくださる人たちは、自分を変えたい、何か変化を起こしたいと思っていらっしゃいます。そういう意味では働くということにポジティブだと思うんです。行動できている、ということ自体が前向きですよね。会社が好きだから、辞めたくない理由があるからこそカウンセリングに来てくれる解決したい、何か手がかりがあるかも、と思って来てくださると思うんです

仕事が忙しく大変な中、周りの人や環境を変えるのは難しいものです。
ですが、その中で自分はどう過ごしたら元気に楽しく働けるか、ということはご自身で工夫できると思うのです。未来の自分のためにも、一緒に考えて行動できるサポートができたらいいなと思っています。

編集部あとがき

日本でも社内の保健室に現役の助産師が在籍しているケースはかなり稀。
衣食住のウェルネスに携わるもの作りをするマッシュグループだからこそ、食事、睡眠、運動、メンタル面など包括的なアドバイスができる安田さんの存在は大きいのではないでしょうか。
心と体の健康をサポートするCosme KitchenBiople、そこで働く専門知識が豊かな社員、自社ブランドのヘルスケア商品など、マッシュの社内資源も活用しながら今後も益々ウェルネスの促進に力を発揮して欲しいです。


ウェルネス保健室
マッシュ本社1階に位置し、体調不調者やケガ人の対応、及び社員のウェルネス促進に取り組む社内保健室。カウンセリングでは病中・病後の相談、産科に関わることだけでなくメンタルヘルスや健康全般についても対応。
ウェルネスデザイン研究所と共にマッシュグループのウェルネスを支える。


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