共通認識としての物語(奥行き)

※本ブログは3度繰り返して読んでいただくと情報が有益なレベルにまで浸透します。

人が物語が好きな理由はストーリーの流れに自分も同調することでその世界の登場人物たちの体験を自らも擬似体験することができるからである。だから逆に擬似体験という力をうまく使うことで人間は自分の中に眠っている必要な資質を目覚めさせることができる。

ここで重要なことは物語を味わっている最中の人は、もちろん特定の結果、それはハッピーエンドであれ、バッドエンドであれを意識はしているが、それらの結末と同じくらいプロセス、過程そのものを大切に体験していることである。この点でよく巷では結果がすべて、もしくは過程こそ尊重すべき、という意見が二極化しているように思われる。

しかしここは同居性を改めて知っておく必要があり、結果こそすべてであり、同時にプロセスこそすべてということを一緒に織り込んで一つとして考えておくことが必要になる。とことん結果にこだわり、その結果を得るために濃密なプロセスを過ごすということが肝心だ。

ところが、これはなんらかの映像や音楽作品を鑑賞する立場なら全くもって良くわかる話だと思うのだが、こと自分自身の人生における結果とプロセスという観点にそれをスライドさせてみると驚くほど皆、結果そのものだけに注意力が偏っている場合が多い。

それも社会的にすでに定義づけられた一般論的な善悪の基準にしたがってその結果の良し悪しが決められてしまうので、ついついその事実だけに囚われてしまいやすい。しかしそれがまた無理もないことなのは、私たちの知覚認識能力はほとんど表面的なものしか、認識したり感知したりすることができないからだ。

〈奥行きを認識していく〉ことの練習はこの点で自分にも他者にも必須のスキルと言える。人は誰しもが表面的に出会い、そして徐々に深度を深めていくことになるからだ。

心はどこにあるのか、ハートはどこにあるのか。

この観点はすべて奥行きの概念なくして語ることはできない。形・表面というものはそれが奥にあるものを表現するための器として機能した時に初めてその役割を真っ当することができる。だから結果は形であり、表面であり、その表面性は常に潜在性としてのプロセスの力とバランスしている。

ただ、私たちは自分でも思っている以上に表面的な認識による生活スタイルが染み付いており、そう簡単に奥の部分を見出すことはできない。企業の人事などはその典型だろう。これほどまでに人事が機能しなくなっている理由はそもそも会社としての組織そのものに奥行きを認識する企業文化が育っていないことに他ならない。

それでも物語が好きだという人は、その時点で私はプロセス、つまり奥行きが好きだということを半分明言しているようなものだ。だからこそ、共通認識として経歴や学歴などのキャリアを吟味することを今後も扱いつつ、もう半分の側面でプロセスを把握する共通認識を育てていく必要があるのだ。

この二つは常に二つで一つとして機能していることを自分の人生に適用できているならば、これは揺るぎのない認識力としてあらゆることに転用可能な力となる。

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