コミュニティ駆動ジブン開発のススメ
2019年12月16日の #PRFunho の忘年会の5分のミニLT資料です。
いま求められるコミュニティのありかた
コミュニティは従来の企業組織とはどう違っていたのでしょうか?
これについて"ミミクリデザイン安斎先生の「ワークショップデザイン論」の中で「実践共同体とその他の集団との比較」という表"がわかりやすい、というおしださんのツイートで知りました。私もこの書籍で学んでいます。
境界が明確かどうかが異なり、そのうえで、何を持って結びついて、どの期間継続するか、という点の違いかな、と。
■企業組織(ビジネスユニット)
境界:明確
結びつき:職務要件&共通目標
継続期間:恒久的(だが次の再編まで)
■コミュニティ(実践共同体の場合)
境界:曖昧
結びつき:情熱&コミットメント&集団や専門知識への帰属意識
継続期間:有機的に進化して終わる(メンバーが共同学習に価値と関心を覚える限り)
従来はコミュニティとは異なる存在だった企業組織としての「雇用コミュニエティ」そのものが、新しいあり方への変化が求められているのです。
■従来の日本型雇用コミュニティ
・事業環境の予見可能性が高く、安定性が重要
・新卒一括採用が基軸:同質性
・企業主導のキャリア形成
メンバーが変わらないクローズドなコミュニティ
➡︎内部公平性が最重要
■これから求められる雇用コミュニティ
・変革の時代へ。変化対応、イノベーションが重要
・新卒、中途、再入社、リスキル・再配置:多様性
・個人の自律的なキャリア形成
メンバーの出入りがあるコミュニティ
➡︎外部競争力も重要に
引用:経営競争力強化に向けた人材マネジメント研究会 報告書
広報・PRに求められるスキル
自らの所属する組織や事業と外の世界の社会をつなぐ役割を持つ広報・PR職種。専門性が高く、企業によって多様性があり、スキルを一元化がしにくい、ということは周知の通りです。
「雇用コミュニティ」そのものの変化の求められるこの時代に、境界を介在する役割の私たちはどんなスキルが求められるのか、という問いはめちゃくちゃ悩ましいです。
PRLT 代表のきよしさんのブログの記事では「本人の経験年数によっても変わってくる」との指摘もされています。
広報って企業(団体)や事業のフェーズもそうだけど、本人の広報経験年数によっても向き合うべきところって変わってくるよね
状況に応じて求められることが変化する広報・PRだからこそ、身につけておくとつよつよになれる、共通のビジネススキルはあるのでしょうか?
広報・PR職種特有の「専門スキル」や、職場によって異なる「社内スキル」は、スキル全体からすると「アプリ」に該当する部分。状況に応じて、最新版をダウンロードして身につけて行くことが必要です。
専門性や企業特性など「アプリ」スキルにばかり目が行きがちですが、その基盤である「OS」スキルのアップデートに意識を向けてみましょう。
「OS」スキルは、大きく分けると以下の3つに分類されます。
■社会人基礎力
■キャリア・オーナーシップ
■マインドセット
引用:我が国産業における人材力強化に向けた研究会 報告書
コミュニティを活用してジブン開発をしよう
コミュニティの活用で、実は、前述の「OS」となるスキルをアップデートすることができるのではないでしょうか。
例えば、私たち #PRFunho は、何か共通の職務やヒエラルキーや共通の目標など何ももない個人の「分報」をメインコンテンツとするSlackコミュニティです。明確な「やること」「タスク」を求めて参加すると大きな戸惑いがあるかもしれません。
参加する全員に、自己開示や、壁を超えた能動的な行動が必要となります。学びあい、声をかけあい、育てあう、みんなでつくる「場」です。
広報・PRに携わるという共通点はありながらも、組織内の職種は必ずしも「広報職」とは限りません。それぞれの領域のプロフェッショナルの集合体です。うまく活用することで、「アプリ」も「OS」も両方のスキルを磨く場として活用できるチャンスがあります。
まとめ
個と組織のありかたが変革する、いまこのときだからこそ、組織を超えたコミュニティをもっともっと活用して、ジブンをもっとアップデートしていきましょう!
今回は、 #PRFunho の忘年会ミニLTなので広報・PRを切り口にしてお話しましたが「OS」スキルの部分は職種問わず展開できる部分です。
さあ、新たな年が始まりました。
あなたの2020年の「OS」は、どうやってアップデートしましょっか。
🎍
このnoteは、間に合わなかったけど、広報LT大会(Lightning Text) #PRLT Advent Calendar 2019 のnoteでした。
力作ぞろいなので、チェックしてみてくださいね。