“誰もが生まれつきの芸術家なんだぜ” 「今日の芸術 岡本太郎」読書レビュー
あなたは今日、何を得て、何を与えましたか?
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本を読んでいると、
「なんて思考が深いんだろう」
と驚くことがあります
岡本太郎さんといえば
「芸術は爆発だ!」という
まさに爆弾発言のイメージが
強かったのですが、その知識の深さ、
言葉の重みに圧倒されました
今日はそんな一冊を紹介します
一言でいえば
「誰もが生まれながらの芸術家なんだぜ」
◾︎気になったポイント
・下手ウマな芸術家たち
ゴッホさんのように、
今では傑作とされているのに、
生前はほとんど絵が売れなかった
芸術家の方は多くいるそうです
なぜだと思いますか?
18世紀には、絵が精密機械のように
上手いことが、芸術家の絶対条件でした
19世紀の終わりになると、芸術家としての素質と
感動を与える力さえあれば、りっぱな
天才画家になれたそうです
しかし、当時の一般人には
その素質を見抜く力がなかった
だから、ゴッボさんたちは、
不遇の生涯を送ってしまった
20世紀になってから、
「うまい」芸術家よりも、彼らのような
天才画家たちか認められるようになったとか
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・魂の絵画
人は誰でも生まれながらの芸術家です
だからこそ、子どもたちはあんなに
絵を描きたがるんですね
岡本さんは語ります
彼らの絵を見て、赤丸をつけたり大人が評価
するから、彼らは下手だと言われることをおそれ
絵を描くことをやめてしまうのだと
ただし、子どもの描く絵は
大人を感動させることは、ほとんど
ありません
なぜなら、日々の苦労や感動、
今まで生きてきた月日や経験、
それら全てがつまった絵こそが、
人を感動させる絵だからなんですね
◾︎まさやん's 考え
私も毎日謎の絵を描き、
人様が見るSNSにあげているわけですが
絵を描き始めたのは、今年の1月からなんです
「絵を描く」という行為が
自分の魂の叫びのような、本能のような行為
であるという岡本さんの言葉に納得しました
もし、絵を描いていなかったら、
この本を読んでも、ここまで深い感動を
味わえなかったかもしれません
絵を描くことで、
自分という枠が、広がっていってるんだなと
そう感じました
・「なにを与えられるか」
岡本さんが海外で個展を開くことになったとき、
日本の記者がこう質問したそうです
「海外でどんなことを学びますか?」
岡本さんはこう返しました
「私が教えにいくんです」
記者たちからはドッと笑いがおこったとか
岡本さんはもちろん本気で言ったわけで、
記者たちの反応に怒りを覚えたそうです
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たしかに、今まで私が海外に行ったときには
「何を吸収するか」の視点しか
持って行かなかった気がします
岡本さんのように、
「私が海外で何を教えられるのか」
という視点があれば、
より多くの人と交流し、話し合い、情報交換し、
結果的により多くのものを得られたの
かもしれません
そりゃそうですよね
自分に何も与えてくれない旅人に
何かを与えられるほど、人は優しくないですから
これからは
「何が与えられるのか」の視点を常に持ち、
結果として大きく成長しちゃうわよと
心に秘めている、まさやんなのでした☺︎
◾︎さいごに
あなたもきっと、芸術家👩🎨
読んでいただき
ありがとうございます☺︎