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【アメリカ俳優】 Self-Tapeオーディションってなに? -役を勝ち取るための撮影方法!

こんにちは、ニューヨークで俳優をしています、まさやです。

Self-Tape(セルフテープ)オーディションとはビデオオーディションのことです。
今回はこのSelf-Tapeについて、オーディションの流れ苦戦する点を書き、そしてオーディションで役を勝ち取るためのSelf-Tapeの撮り方を有料記事で書いていきます。Self-Tapeオーディションというのは、簡単に言えば自分の演技を自分で撮影して送るだけです。

ただ自分の演技を撮影すれば良いのではなく、ちゃんとポイントを押さえなければ、殆ど自分の演技を見てもくれない可能性もあります。なので、テクニカルな所もとても重要なのです。

何故なら、クオリティーの悪いSelf-Tapeを観たとき、この人はプロフェッショナルではないと認識されてしまうのです。マジな話。

オーディションを受けさせてもらえることになった際、キャスティングからメールでSides(サイズ)と呼ばれるオーディション台本や指定のアクションなどが送られてきます。それを自分で撮影し、簡単に前後をカット編集しキャスティングに送り返します。

コマーシャルやプリント(広告モデル)なんかはスタジオでのオーディション多いですが、映画やドラマなどはSelf-Tapeが多いです。

アメリカで活躍する俳優になる為には、Self-Tapeをマスターすべしっ!

ちなみに舞台のオーディションは基本的に90%以上は直接オーディション会場で行われますが、現在のコロナの影響で今後は変化していく可能性が十分にあります。

僕もこの外出禁止中にこの2ヶ月で舞台のオーディションを見つけて受けましたが、2つの舞台のオーディションを受けましたが、もちろんSelf-Tapeでした。

舞台のオーディションはどうなるか定かではないですが、コロナが収まってからは、コマーシャルを含めSelf-Tapeオーディションが更に増える事が予想されています。

このSelf-Tapeオーディションには苦戦する点が2つあります。

1. 撮影する場所(スタジオ)が必要
2. 相手役のセリフを読んでくれる人が必要

1. 撮影場所

 レンタルスタジオに行くのも一つの手ですが、なんせお金がかかる。頻繁にある事なので、そんなにいつもレンタルしていたら、この物価の高いニューヨークでは大変。しかし、このSelf-Tapeは自分の仕事(生活)がかかる重要なもの。自分の出来る最高のものをキャスティングディレクターに送りたいところです。

でも難しいんですよ、明るくて、静かで、壁が単色で、撮影に十分な広さのある場所を見つけるのって。

僕の場合は、広くはないですが自分の部屋を無理やりスタジオにしました。
道路に面した部屋で、電車も近くに走っていて、外では時々「F**k you!!」と叫び声もあったりするので、決して最高の環境ではないですが、それでもその音が入らない様にタイミングを見計らって撮っています。夜中に撮影したり。

2. 相手役

 モノローグや一人のシーンのSelf-Tapeならいいのですが、多くが2、3人のシーンのSidesが送られてくるので、相手役を読んでくれる人が必要になってくるのです。自分の役のオーディションだからカメラに映っていない相手役は審査対象ではないですし、誰でもいいといえば良いのですが、なるべくならセリフの雰囲気やタイミングをちゃんと読み取ってくれる俳優仲間が望ましいです。僕も俳優(女優)仲間に頼んでいますが、うまく時間が合わない時もあります。しかも、時には同じSidesで日本語バージョンと英語バージョン両方撮影しないといけなかったり...。こうなると、日本人(日系人)でなければいけない...。

これが頻繁にあるんで、持つべきは仲間だな...と思うわけです。

この外出禁止令の間にオーディションを受けて気づいたことは、意外とZoomやSkypeで友人に相手役をやってもらって撮影しても上手く撮れる、ということです。
これは新発見。今後移動時間を考えたり、忙しい友人達のスケジュールに合わせる苦労が和らぎます。

どちらにせよ、一人ではオーディションを受ける事が難しいのは事実。
もし、アメリカで挑戦するんだから日本人とつるんでいたくない、という意識がある方は、意識転換しましょう。日本人もアメリカ人も問わず、仲間が必要です。

簡単な説明は以上ですが、

セルフテープやその他に俳優活動に必要な機材などは別の記事で書きます。
更に詳しくオーディションで役を勝ち取るためのSelf-Tapeの撮り方を知りたい方は、この先を読んでください。ハリウッドの芸能事務所社長やハリウッドで実際に活躍する俳優さんからのアドバイスを合わせてまとめています。そして某国際映画祭の審査員をしている僕の目からのアドバイスです。

9つの項目に分けてカメラについてから、キャスティングディレクターの求めるものについてまでを書いていきます。

役を勝ち取るためのSelf-Tapeの撮り方

前置きとして、セルフテープのクオリティ(カメラのフレーミング、照明、音声)が悪いと貴方のセルフテープは観てもらえません。観た瞬間に消されて、審査対象から外されてしまいます。

もう一度。この人はプロフェッショナルではないと認識されてしまいます。


カメラ

ちゃんとしたデジタルカメラがあれば良いですが、基本的にはスマホで撮影すれば大丈夫です。最近のiphoneやgallerxyのカメラはすごく性能が良いですもんね!もっと重要なのは照明です。

必ず三脚を使いましょう。固定カメラで撮らなければNGです。
高さをテーブルなどで調節すれば、こんな三脚付きのセルフィースティックでも大丈夫です。

むしろ、もし旅行中や撮影などでホテル滞在の時などに急なオーディションが入った時は、かなり便利ですね。僕も実は、日本に一時帰国する時などは、これよりももっとショボイ三脚付きセルフィースティックを持って行って、実際にオーディションが入って使っています。

撮影の際は必ずカメラは横向きににしてください。


照明

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