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俳優として働く - 日本とアメリカの芸能事務所やマネージャーの違い -

 日本アメリカでの俳優としての活動の違いについて。

 まず大きな違いは、日本は事務所がタレントという商品を売ってビジネスをします。

 大きな事務所に所属するハリウッドのスター達は例外に置いておいて、アメリカの多くの俳優は自分で自分という商品を売って、自分で仕事を取ります。自分が3回!!笑

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 日本の業界にいた時の事を思えば、マネージャーという人達は本当に大変だなぁーと思います。細かい内部まではここで話せませんが。日本のマネージャーさん達は凄いと思います。

 日本ではタレントという商品を事務所が取引先のプロダクションへ売り込んで仕事を取ってくれるというケースが殆ど?というくらい多いです。

 アメリカではタレント自身がフリーランサーの個人事業主なので、事務所(エージェンシー)やマネージャーと提携し、俳優が仕事を取ったら、その収入から彼らに手数料を支払って、クライアントとの契約やお金の手続きをしてもらいます。

 僕の場合は4つのエージェンシーとフリーランスで提携しているので、彼からもらったオーディションに行き(時にはオーディション無しのことも)、仕事を取った時、彼らがお金などの事はやってくれるので、仕事が終わってから、手数料を引いたPay check(小切手)が送られて来ます。

 *ちなみに僕は3つがアメリカ、1つは日本のエージェンシーです。

 こういうエージェンシーの場合は、そのエージェンシーを通して取った仕事の場合のみ手数料を支払います。

 アメリカでのマネージャーというのは芸能事務所とは別です。マネージャーは、契約した俳優が仕事を取るために一緒に考え、プロモーションを手伝ってくれます。例えば、どんな役が合うのか、どんなヘッドショット(宣材写真)を撮るか、デモリールのアドバイスなどなど。もちろんオーディションを取ってきてくれたりもします。いわば仕事のパートナーのようなもの。

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 マネージャーが付いている場合は、他にエージェントを通した通してないは関係なく、自分のした全ての仕事から彼への手数料を支払います。

 つまり、パートナーが仕事を取れればマネージャーも儲かるわけです。

 俳優側からしたら、マネージャーがいる状態で別のエージェンシーからの仕事をゲットした場合は、ダブルで手数料がかかるというリスクもあります。それでも仕事が取れるようになってくれば、それでいいですけどね。

 それぞれの俳優個人のやり方があり、それは自分自身がオーナーとして考えて行かなければならないので、一概には言えませんが、よく聞くのは...エージェンシーよりも敏腕マネージャーだけ欲しいということです。

 それを見つけるのが、難しいんですよ...。仕事をくれるエージェンシーが欲しくても見つからない人も多いくらいなのに。

 そう考えると、僕は4つもあって超ラッキー♪

 *エージェンシーからマネージャーが付く場合もあって、それは契約の事もあるのでまた別の話。

 **日本のマネージャーとは僕の知る限り全て事務所の社員さんです。

 ニューヨークで俳優を始めた人は皆んなエージェントやマネージャーが欲しいとよく言っています。

 それらをみつける方法も色々ありますが、また別の機会に。(覚えていたら!)

日本の様に事務所に守られているという事がない分、個人で仕事を取るのも大変ですし不安もいっぱいですが、その分自分で自分自身という役者を育て上げてプロモーション出来るというとてもやり甲斐のある事だと思います。

可能性は無限大!そしてそれを活かすも殺すも自分次第なのです!

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俳優として演技をする上でも自分自身をよく知ることがとても大切なのです。

自分という商品を分かっていなければ、それを売ることも出来ませんしね。

だからかな、ニューヨークの俳優は常に演技の勉強をし自分を磨き、更にチャンスを掴み取るために積極的に動きまわっています。

僕自身は、芝居の勉強はもちろん、イベントやビジネスセミナー、パーティーなどに参加したりして沢山の繋がりを作ることを大切にしています。

自分の知らない世界を見て勉強して色んな人の話を聞いて、自分の世界がどんどん広がり、人生が輝いていく気がします。笑

まさや

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