ジャックニコルソン 考察⑧ チャイナタウン (後編)
観たよ。
まさかの脚本がロバートタウンやったんやなぁ。前年に「さらば冬のかもめ」の脚本してこれもしてたんかぁ。驚き桃の木山椒の木。
それとエイドリアぁぁぁーン!!!のお兄ちゃんが出てたなんて昔に観たときはわからんかったなぁ。
フェイダナウェイもこんなに眉毛が夏木マリやったっけなぁと思ったりで、観るたびに映画は新しい発見がありますわ。高校球児の眉毛細ー!ってやつも夏木マリに寄せてんにゃろ。
これ警察がスティングの鼻の合図やっとるやん。終始コミカルさを封じてきたジャックニコルソンもこれには苦笑いしてるね。
監督のロマンポランスキーが1番ふざけてるんやけど、これを昔観たときからこの浪漫ぽらん好きー監督はすごいなぁと率直に思ってるんです。はい。
もちろんやったらあかんことはやったらあきまへん。けどいまだけちょっと横に置かせて。
去年にタランティーノが「ワンスアポンアタイムインハリウッド」制作したけど、奥さんがあんな悲惨な事件に遭っているんですよ。それから約5年後にチャイナタウンを撮っているってのはどんなアンチの意見があってもなかなかできるもんじゃないとおもいます。
ここからはネタバレになりますが、
あのフェイダナウェイの死に方ってのは非常に生々しい。血の匂いが漂うくらい現実的であっさりしている。
人の死を表現できるってのは映画の良さやけど、映画によってはドラマチックな死を表現しすぎて1番作り物って感じるところでもあるとおもう。
でもこの結末は人の死を目の前で感じたロマンポランスキーだからできたんじゃないかな。
この表現は岡本喜八監督との共通点でもあるとおもう。
未来が欲しいっていうジョンヒューストンのセリフも恐ろしかったね。
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