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デザイナーの起業は実際どうなのか?

起業してから4ヶ月ぐらいあっという間に経ってしまいました。
今はそこそこ忙しいです。フルにしすぎて体を壊すと変えもききにくいので、コントロールされている状態という意味です。

ただその要素というのが自分が当初想定しているものとは違った部分もあるのでそのシェアです。今後の時代の流れの中で、私のように会社建てるつもりなくても、やる人もでてくるのかもしれませんので。

・ご注意・ご留意
まず、私はフリーランスの経験がかなり長かったことや、海外で日本に比べれば、リスクの高い契約もしていたので、ある程度の耐性がある人間です。正直、起業自体は書類は、友達方とfreeeの力をお借りしております。助力がないと結構大変かと思われます。しかし、すぐに助力を借りやすいのも日本の良いところかもしれません。
私がデザインの話を書くときはだいたい自分の経験(グラフィック)を中心にしてしまいがちです。今回の記事は、同じデザインでも仕入れが多く発生するタイプのデザイン業=建築、スペース、環境、イベントなどはかなり違うものとなると思います。

起業前後の行動/タスクについての所感

■割と大丈夫だった行動/タスク
・経理
確かにたくさん作業があるが、外注することであまり気にならなくなります。外注にはお金がかかりますが、その作業時間で仕事をするというような考え方をしています。すごい大変という噂を聞くことが多かったので、割と大丈夫だなという印象がありました。
ただし同じデザイン業界でも、先述の仕入れ/外注が多く発生するタイプの経理はかなり大変。しくじると黒字倒産なんかもあると思います。
>グラフィック、UXUI、コンサルあたりは、経理はそうでもない
>建築、インテリア、環境、プロダクトあたりは、経理はすごく大変そう

・起業自体
上記の通り、助力があれば。あとタスク自体はそれほど膨大ではないです。
1-2週間ぐらいあればいけます。ただ、起業をすれば、経理など固定費、または固定作業時間が生まれるため、より効率的な動きが求められます


割と要注意な行動/タスク
・営業タスク

これは既知の問題であるにも関わらず、ほぼ全てのデザイナー経営者が受託型のビジネスをしている以上、苦労するのではないかと思います。
特に、グラフィック系だけでなく、仕事はだいたい数ヶ月で終わるもので、常に意識をし続けなければならないところであります。

・好きな仕事に絞る
フリーランスや起業の醍醐味かもですが、これをやると、自分の標準とすべきか価格が自分もクライアントもわかりにくくなります。場数をこなすしかないの部分もありますが、有名なデザイナーほど意外と営業と好きな仕事の比率をコントロールするのがうまかったりします
例えば、どうしても御社のファンだからなんとか提案させて欲しいと言いに行く、作って持って行くことです。かつて勝手広告みたいなものがあったと思いますが、そのようなものです。

割とやばい行動/タスク
・プロジェクトマネージメント(やや営業要素も含む)

1人〜少人数で、デザイン会社を回す場合、クライアントとのやりとりや、プロジェクトマネージメントは超重要です。私は、会社員時代に経験があったので、なんとかやりくりしていますが、やりようによっては、働いたのに赤字も全然ある領域です。

・事業を持つ
新規事業もある程度経験があったので、進めてはいますが、これもやったことのない人だと、あれ今日何しよう?みたいになってしまい、生活費だけかかるかもしれません。とにかく何かやってみたい人は情報収集や今の会社で経験を積むことをお勧めします。

・固定費を増やす行動(毎月かかるお金)
デザイン会社でありえるのは、主にイメージの観点から家賃の高いところに構えることや、高級な専門機材などの導入です。
多くのデザイン会社が立ち行かなくなる要素を一文章でまとめると、
『高級な事務所を構えて、営業・PMをしくじり、働いたのに利益がない。で、支払いでアウト』
みたいな感じかなと思います

■まとめ
もし、時代の流れとともに、起業をする人がいるとすると、その時に致命的な失敗でなければ何度でもやり直せると思います。それに、そういった経験は、これから価値が出るでしょう。
だからこそ、デザインという仕事の長所である『細かく稼ぐ』というところを念頭に置いて、進めていけば、リスクは避けられ、未来を広げられるかもしれません。という話でした。
あくまでも私的感想ですが、もしお役に立てば。
:)