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デザイナーの独立一年目の裏話

デザイナー(私)が、会社設立から概ね1年経ちました。
この記事は、将来的に起業・独立を考えている人や、何もわからないけど興味のある人向けに書いてみました。
トピックは下記の様な感じです。
・そもそもなぜ会社せつりつしたか?
・やりたいことはやれているか?
・ビジネスはどうか?
・起業後大変だったことは何か?
・これから考えている人は何をしておくと良いか?

そもそもの会社設立理由

私は、独立から1.5年、会社設立から11ヶ月です。
今でも会社を積極的に建てたとは言えません。

前日の記事でも、今後はデザイナーは一人でもある程度生きていける力が必要であると書いたところですが、今のところ生きてます

デザイン業をライフワークバランスに則って行うのであれば、フリーランスなどの方が、手続きやそれに伴う時間やお金も安いです。



それでも会社設立した理由は、

もともとアジアのいろいろな国でクリエイティブ・ディレクターをしていたこともあり、結局、世界レベルで新しいクリエイティブで現状をブレークするには、母国に軸足をおきながら積極的にアジアの発展中の国で仕掛けていくことであり、政府・他者との連携を深める時にいつまでもフリーランスではいかん!
という思いからでした。



話が独自すぎるかもしれないのですが、

要はあんまり理由がなければ、会社の設立までそうそうしなくても良いので
はないかと思います。デザイン以外のやることが爆増するからです。


フリーでしっかり稼いで、会計士にお支払いして、納税する
をまずはお勧めします。

やりたいことはやれているか?

私はできています。
これまで所属していた会社に不満は全くありません。

しかしながら、事業会社(デザイン会社でなく、自分でビジネス、商品を作り出す会社)でよい学びました。
それは、『自分の責任・金において行動を起こす時に、初めて自分の好きなことをする権利が与えられる』ということです。

なぜ今、会社がこの判断をするのか?
クライアントの要求をつっぱねないのか?
ビジネスで投資しないのか?
例えば上記の様な不満や不明点があったとしても、それは自分で金を払い責任を取っていれば判断できる様になります。

極論、やりたいことが会社や他社と100%重なることは奇跡的です。
やりたいことをやる場合は、その準備金や時間をより多く他社より割くことによって自分がやりたいことをする権利と責任を得ることができるのです。

まあ、責任は高まりましたが、当然自分のすることは自分で決めれます。
今、非常に優秀な会社にいてもどこか府に落ちないことが連続しているなら、独立を視野に入れてもいいのかもしれません。

ビジネスはうまく行っているか?

うまく行っています。
反省点も多々ありますが、結果だけ見れば、それぞれの業種で全く問題のない状態です。反省点は、クライアントや運によるところが多く、私自身はもっと努力できたなという部分
です。

またやっているジビネスと業績感は下記の通り
・ブランディングコンサルティング&デザイン業
非常にうまく行っています。
顧客と直接話、課題の解決、制作、成果までを一貫で行うため、大変な仕事ですが、無駄も少なく、齟齬・事故もありません。

・インド&海外事業
うまく行っています。

チームをデザインするという観点から才能のある人を日本のチームに招聘する様な考え方です。なかなかビジネスを作るのが大変な物ではありますが、最も出したかった結果は出せました。あとはどの様に数を増やしていくのか?となります。

・ブランディング教育事業
非常にうまく行っています。
東京だけでなく、非常に潜在能力の高い地方の方々からも興味を持っていただき、想像を超えるぐらいの引き合いをいただきました。

という感じです。

起業後大変だったこと

読んでくれている方々に、起業後どんなことが難しいと思ったのか、落とし穴になり得るのか?を共有したいと思います。

①営業について
私は、猛省しています。
前述の通りですが、幸いにもお声がけいただくことも多く、その後お仕事の中で継続・拡大するお話をいただいてことなきを得ましたが、人や運に救われただけであって、全くデザイナー・社長としてまともな努力ができていなかったなということです。

営業は今の時代はアナログと捉えられ、デザイン業界の場合は、一流のデザイン会社は営業なんてするものじゃないという思想があると考えがあると思います。
しかし、どう言った業態であれ、ものを売ることこそが商売の中心であり、デザイン業界であってもその努力を忘れてはならないなと思い出させられることが多かったです。
特に、自分より二回りも三回りも上の方の提案を受ける時に、
『自分には生きようとする精神が帰国してから下がった(飢えていない)』なと思い知らされました。
でも、そのおかげで大変素晴らしい大先輩達と話し、知り合うことができたのは人生が豊かになったと考えています。

どの様な方でもデザイナーが独立をした時に最も大きな問題は営業で間違えがないと思います。そして仮に仕事がつきない才能をお持ちの方でも、
いつかこのままでいいのか?
自分はどこでブレークするのだろうか?
自分が人生で解決する課題はなんなのか?
という疑問に当たるのかもしれません。

だからこそ新しい接触を作れる営業は重要だとかんがえています

②会計について
普通、会計は学校では十分なレベルまでは習いません。私も全くわからなかったです。
freeを使って、会社を設立しましたが、そのあとは
・そのままfreeで自分でやるか?
・または、コストを割いて人を雇うか?
の選択があり、私は後者としました。

デザイン制作がシンプルなビジネスで、書類のやり取りも一般的には少ないので、どちらにしても大きな仕事ではないはずですが、それでもデザインでもなく、金にもならないことに、時間や労力を恐ろしく使うのは気が滅入ります。
加えて、会社を登記すると、いろいろな資料が会社に届き、初めて見る様な資産状況の提出などを求められたりもします。

デザイナーが独立をした時に煩わしいのは間違えがなく、作業時間の10%以上は持っていかれると考えていいと思います。

③コミュニケーションについて
もともとあまり人と会うことに関して関心がない方ですが、独立後は黙々と作業をしたりすることも多く、接触が減った様に思います。
それはそれでいいこともあるのですが、いざ仕事や体調で困った時に、振り先に困ることなどもあります。
また、インターネット上でのコミュニケーション(SNS)などを活用していなかったことも反省点としてあります。
そこそこ硬派な情報を流して仲間を見つけようと思うと、どうしても派手な記事などには負けてしまい、時間を要します。
早くやっておけば良かったなというのはあります。

反省点まとめとこれから独立・起業するデザイナー(人)

営業をしたことがない人は、結構危険なので独立前に十分にコネクションを増やしておき、会計などは本一冊読んどく、SNSのセルフブランディングは早めにしといた方がいい。
です

総括として、独立がよかったかと言われるとやってよかったなと現状ではかなり強く思っています。
『会える人や課題が変わり、そこに金がどうこうではなく、見たことのない難しい課題があり、デザインやブランディングによってそれが解決できるのかどうかに取組める』
それ自体が人生として、大変に豊かなことだと感じるから
です。

ということで、流石にnote納めです。今年はありがとうございました。
また来年お願いいたします
では!:)