息子が自分の仕事を継ぎたいと言った時の親の気持ち
僕は農業をしている!
おじいちゃんの代から続く農家です!
よくTVなんかでみる大地主の豪邸に
出てくる農家とはかけ離れた
どちらかというと貧しい農家です!
子供の頃から親や祖父母が
必死に仕事をしている姿を
見てきた!
毎日、休みなし、子供にかまう暇もない、
毎日、イライラして子供の僕たちにも
遊ぶ暇あったら手伝えっていう毎日、
子供ながらに本当に農家の子供に生まれたのが
嫌だった‥
そんなんやから、僕が子供の頃に
母親は家を出て行った!
そんなこんなで、僕は
農業の抱える闇みたいなものを
小さい頃から散々みてきた!
自然と農業なんか大嫌い!
そう思うようになった!
うちは貧しかったので
大学には行かさない!と
父親に言われていたのもあり
なるようになるわ!ぐらいに思ってた僕は
絵に書いたようなダメな
青春時代を過ごしていたような気がする!
そんな僕を変えたのが
現実から逃げるように勢いで行った
アメリカの農業研修だった!
僕はそこで色々なものに出会った!
農家直営のオシャレなレストラン、カフェ、観光農園、そしてブルーベリーだった!
僕の今まで思っていた農業とは
ぜんぜんちがった!
農家もそこに来るお客様も農園も
全てがマジで輝いて見えた!
そこには笑顔が溢れていたし、
夢や楽しさが溢れているように思えた!
体全体に電気が走った気がしたのを
覚えている!
俺は日本に帰ってこれをする!
そう思った!
それから月日は流れ、
家の農業を継いだ僕は結婚し、
子供ができた!
僕は家の農業を良くするために
嫁さんの協力もたくさんもらいながら
どうにか10年かけて経営を
改善し、自分の夢にも一歩踏み出している!
ここまで来るまで何度もピンチはありましたが
長くなるので飛ばしまして
そんな時、
中学1年の息子が
モジモジしながら僕に話かけてきた!
怒らんときいてや!
俺さ、パパとママに塾行かせてもらって
大学行って自分がやりたい仕事したら
いいって言うてもらってるやんか‥
けど、俺、パパとママがやってる
ブルーベリーの観光農園継ぎたいって
最近思うねん!
だってな、ブルーベリーやってる時の
パパとママ楽しそうやん!
まじでビックリしました!
ほんまに言葉が出ませんでした!
僕は自分の子供には少しでも
幸せになってほしい!
僕みたいにはなってほしくない!
地元が出れる力をつけてあげないと!
そんなふうに思ってました!
それが‥
息子の目には僕達の農業が
楽しそうに見えていたなんて!
おもいっきり頭殴られたような
気がしました!
正直、その時は
息子になんて答えたのか覚えてません!
一日たってから自分の気持ちを
まとめるように今、文章にしている
自分がいる!
自分がやってきたことは
まちがいじゃなかったのかな!
ビニールハウスの中で
1人、しみじみ今までのことを
考えている自分がいる!
嬉しくもあり、農業の大変さを
考えると複雑な気持ちになる‥
自分の中で答えが出るのは
もう少し先の未来な気がする!
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