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クックパッド恵比寿オフィスに潜入してきた:その1〜チーム・コミュニティの切り口で〜

クックパッド恵比寿オフィスに潜入する機会があった。
このnoteは、クックパッドのブランディング・編集を担当されている方にいろいろ説明していただいたことをまとめたものになる。
そして、コミュニティやチームという切り口で、クックパッドを見てみる。

エレベーターが開いて、進んでいくと、おぉ!

右に目をやると…。

オフィスにキッチン…すげー!!
料理できる(火が使える)場所は5つあると言っていた。

料理がしたいからキッチン作りました。
自分たちのサービスを自分たちで使う機会を作りたかったんです。

朝は、テーブルの上に様々な食材が用意されているらしい。

それを従業員が使って朝ごはんや昼ごはんをみんなで作ってみんなで食べるのだそうだ。

調理器具・材料・調味料は半端ないくらい揃っている。

材料があって環境が揃えば、結構みんな料理をつくるらしい。
材料がなくなったときは、買ってまでは作らないが、そこに材料があると作って、美味しく食べるのだという。
やはり環境って大事だね。

料理は役割をつくり、チーミングを進める。

今日届いた限られた食材の中で、献立(メニュー)を考える人。
「◯◯が食べたいなぁ〜!」って無邪気に言う人。
「△△さんの☓☓が食べたいなぁ〜!」って頼むのが上手な人。
黙々と人参の皮むきをしている人。
気づけば炊けているご飯…仕掛けたのはだれ?
盛り付けてくれる人。
運んでくれる人。
お箸やお茶を準備してくれる人。

料理には多くの工程がある。
だからこそ、それが役割になる。

さらに、多くの工程を共有することで、コミュニケーションが生まれる。
「ねぇ、そこの塩とってよ!」
「キャベツ千切り完了したよ!」
「はーい、お茶碗もってくるね!」
「先に洗い物済ましておくよ!」

料理を作るという目標に向かって、それぞれが気づいたことに取り組む様子がイメージできる。

そして、一緒に食べる。
「美味しいね!」「嬉しいね!」「作ってくれたありがとう!」「いやいや、◯◯ちゃんも△△してくれてありがとう!」って体験の共有から感情の共有までもが生まれているのだろう。
これが目的かもしれない。

料理が苦手な上司が部下に頼ったりする様子があるという。
上司にとっては、部下への頼り方を知る機会になり、部下にとっては、自分が上司の役に立てることや、自分の強みに気づく機会になるかもしれない。
料理というチーム作業が、互いの得手不得手の理解を促進し、かつ自己理解にもつながる可能性を潜めている。

いいすぎかもしれないけど、意図的に行えば、きっと本業にも活きているはずだ。

チームは上下関係を薄めているかもしれない。
心理的安全性の確保に一役かっているかもしれない。

説明してくださった方は「一緒に料理したり、分け合ったりすることで学んで欲しいこともたくさんある。」とおっしゃっていた。

ちょっとした課題もみんなで解決する。

キッチンを使えるのは正社員だけ?パートはどうする?

料理するのはいいけれど、ごみ捨ては?
片付けのルールは?

余ったらどうしよっか?

キッチンを構えたことで、僕には想像もできないくらい小さな課題が見えてきたと思う。

それを一緒に、一つ一つクリアしてきたとおっしゃっていた。

何をどこに片付けるのかを色付きビニールテープを使用してわかりやすくしたり、シェアの方法も明記されていた。

部署ごとに保存エリアも完備。

そして、今では新人オリエンテーションでキッチンオリエンテーションがあるという。

クックパッドはコミュニティ形成に力を入れている!?

コミュニティというと定義が曖昧過ぎて、なんのことやらわからなくなる。
ここでは、『キャンプファイヤーのように中心に核があり、そこからの距離を許す』ということにする。

図説:核の中心はそれぞれ。会社でいう理念になる。毎日の料理を楽しみにしたい人が、クックパッドのサービスを使い、そのサービスの素晴らしさを周囲に語り、作成されたレシピを他の誰かが使い、コメントしたりおすすめしたりと、広がっていく。

レシピ数を増やしていくにあたって、熱狂層(レシピを作成して投稿する)を作る必要がある。
また、そのレシピを見て料理を作る層も必要だ。

これは、株式会社コルクが提唱する熱狂ピラミッドで説明できる。

クックパッドのことをあまり知らないので、コミッターやアクセプターがどのような人になるのかは、適当に想像したが、階層があるのは、確かだ。

クックパッドがどうやっているかわからないが、熱狂に前に安全安心の確保が必要だし、バズって熱狂しすぎると、尻すぼみになるだろう。

じわじわと、熱が帯びる環境を、そして、キャンプファイヤーの火が消えないように薪をくべていかなければならない。

クックパッドコミュニティの海外好事例

ケニアは食材が豊かだが、料理の方法がまだまだ未発達だ。
作り方でもっと健康に、豊かに、そして、毎日の料理を楽しみになる。
それを目指し、クックパッドハウスを作った。
料理という核を中心にした、人が集まる拠点だ。

最初はやはり料理好きが集まってきて、レシピを作成していく。
それをシェアして、レシピを使用する人が出てくる。

そして、料理の方法や楽しさに目覚めた人は、自ら作った料理を惣菜屋さんとなっておすそわけしたり、ケータリング屋をオープンさせた人も居るという。

料理好きから広がっていく好事例だ。

行動としては、好きのおすそわけ(料理が楽しい!好き!私の作った料理をあなたに食べて欲しい!)と聖なる一歩(私の作った料理食べてくれる人いるかしら?不安だわ…でもやってみるわよ!)だ。

最後に

クックパッドの前身は有限会社コイン。
・サービスを使う人が月に100円払っても使いたいものにしよう。
・誰しもが使える、あらゆる人から、多様な人に使ってもらえるように頑張ろう!
っていう想いからスタートしたようだ。

今日一日でクックパッドが好きになってしまった。

次は、『クックパッドに潜入してきたーその2〜新規事業cookpad martが熱い〜』(在宅理学療法士の血が少し騒ぎました)
を書きます。

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