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読書感想

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読書後の感想をまとめました。
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#ストア派

マルクス・アウレリウス「自省録」を読んで。

マルクス・アウレリウス「自省録」を読んで。

約2000年の時を経て受け継がれる

哲人皇帝マルクスアウレリウス(121-180)の心の内省録。

ローマ五賢帝のラスト、

平和で安定期の最後の時代、

外敵との争い、

疫病の流行などの社会的不安、

多くの肉親の死など個人的な出来事に対し、

ノートを使い、内省を繰り返すことで、

強く自己を勇気づけ、前に進もうとしている姿が想像されます。

時代を超えて心打つ古典の最高峰。

ストア派ら

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奴隷の哲学者エピクテトス「人生の授業」を読んで

奴隷の哲学者エピクテトス「人生の授業」を読んで

奴隷出身のストア派の哲学者エピクテトスの考えを悩める奴隷の若者ニウスとのやり取りで分かりやすく解説した良書。エピソード漫画→「提要」からの引用→解説の流れでサクっと読めます。以下ダイジェスト。

1.認識を正す

我々次第でないもの(病気、死、貧乏、他人の評価、過去、事実など)と

我々次第のもの(意味付け、意志、行動など)を徹底的に分けて、

後者に意識を向けること。

2.感情の奴隷から脱する

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