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読書感想

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読書後の感想をまとめました。
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2022年7月の記事一覧

佐藤一斎「重職心得箇条」を読んで

佐藤一斎「重職心得箇条」を読んで

背景先週、社内の新任役職者研修に参加した。

研修内のグループ討議では、組織の規模や機能、構成員の多様性、市場の製品サイクルなど、異なる特徴を持つ組織のリーダー達と討議した。それぞれ特有の課題もあったが、同時にいくつか共通項もあるように感じた。それが何なのか、そんな思いで研修を終えた。

そんな中、ある歴史のPodcastで江戸末期の儒学者、佐藤一斎の「重職心得箇条」の話聞き、「これ、今読むタイミ

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童門冬二「上杉鷹山」を読んで

童門冬二「上杉鷹山」を読んで

はじめに3か月ほど前に、ビジネスパーソンとして尊敬する年上の知人に座右の書を聞いた。その時、この本の名が即座に口から出た。それ以来いつか読もうと思い、先日読破できたため、その感想を記したい。

他家から養子ながら、藩士や領民に対し愛と信頼をベースにした政策を実行し、米沢藩の危機的財政難を凄まじいスピード感で立て直し、人々の心までも蘇らせた上杉鷹山。現代の経営立て直しにも通じる事例が江戸時代にあった

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