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プラハの朝は東京の夕方

「国」という枠を超えたチームで働くことが増えている昨今、我々のチームにもチェコに拠点を置くメンバーが増えた。
日本とチェコの間には7時間ほどの時差がある。
最初はこの時差が協働の障壁になるのではないかと心配していたが、実際に働いてみると、意外にもスムーズに物事が進んでいることに気づいた。

そして、さらに興味深かったのは、この時差が思わぬ可能性を秘めているのではないかという気づきだ。


時差がもたらす意外な可能性

時差のあるメンバーと一緒に働くことは、一見デメリットに思える。
しかし、実際に経験してみると、予想外の効果がある可能性に気づいた。

最も顕著だったのは、限られた時間でしか同期(シンクロ)できないことによる効果だ。
これは、ある種のパーキンソンの法則のような効果を生み出す可能性がある。
つまり、与えられた短い時間内で最大の効果を得ようとする意識が自然と高まるのではないだろうか。

ミーティングの質が向上したのは、この効果の表れかもしれない。
以前なら漫然と進行していたミーティングが、今では明確な目的を持って、効率的に進めることができている。
「次の目標は何か」
「このタスクはいつ完了したと言えるのか」
これらの点を明確にすることが、チームの習慣となりつつある。

クリエイティブワークと時差の相性

もう一つ、予想外だったのは、この働き方がクリエイティブな仕事に従事するメンバーにとって、プラスに作用する可能性があることだ。

常に誰かと一緒に仕事をする環境では、クリエイティブな発想や深い集中を必要とする作業が難しいことがある。
しかし、時差のある環境では、自分の裁量で集中的に作業できる時間が自然と生まれる可能性がある。

オフィスで隣の人に頻繁に声をかけられるような状況とは異なり、自分のペースで没頭できる環境が整う。
これは、品質の高い成果物を生み出すのに貢献する可能性がある。

最後に

この経験を通じて、時差は見方を変えれば強力な「武器」になることがわかった。
初めは課題に思えたものが、実は新しい働き方や、可能性を生み出すきっかけとなった。

時差のある環境での協働は、チームの創造性と生産性を高める可能性を秘めている。
今後も、この「時差」という武器を効果的に活用する方法を模索していきたい。

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