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その6 こんな学校組織は…キツイ(980文字)

1 はじめに

 学校現場では、解決すべき課題にたくさん出会います。 
 そのなかで今回は、組織論的なことを考えます。   

2   教職員が教頭に問う?

 教職員が教頭に対して「⚪︎⚪︎は、どうしたらいいですか?」や「⚪︎⚪︎は、いつ配ったらいいですか?」や「教育委員会からこんな通知が来てるんですが、どうしたらいいですか?」と問うことがありませんか?
 このような光景は、毎日何度も目に耳にします。
 おそらく学校現場では、当たり前な光景ではないのかなと思います。
 このように、教頭等上司に対して、答えを求めて質問することが、かなり多数派な考え方だと肌感覚で認識しています。

3   組織として

 このような状況は、組織として、とても弱いと思っています。
 ある業界では、上司には、必ず自分の考えを持って、『報告にあがる、質問する、相談する』のが常識になっています。

 教育界では「自分の考えを持てないから、教頭に聞くんじゃないの?」や「働き方改革なんて言われているのに、わからないことを考えてる時間が無駄じゃない?」と思われる方もいるかと思います。 
 確かにそういう考え方もあります。

 一方、上司に対して『ホウレンソウを大切にする』自分軸が備わっていれば、明確な答えを持っていないまでも、また、答えがわからないまでも、例えば「よくわからないんですが、⚪︎⚪︎が大事かなと思うので、こんなふうにしたいんですか、どうですか?」という言葉を選ぶと思います。
 
 鍋蓋型組織だとしても、ピラミッド型組織だとしても、全員が持ち合わせるべき、基本ステータスだと思います。
 この軸の元に、組織としての仕事が進んでいくのでは、ないでしょうか。

4   おわりに 

 あらゆる分掌にかかる問題、懸案事項に答えを求められる管理職。 
 教頭が『0』から考えないといけない『報告・連絡・相談』のない組織は、強いとは到底言えないと感じます。 

 強くない組織がもたらす影響は『子ども』にふりかかります。

 部下といっても、経験値は様々です。
 新任、中堅、ベテランどのような立場であっても、その力量の中で、自分の進めたい方向性、やりたいこと等『考え』を持って行うのが『仕事』です。

 教職員に『報・連・相』の自分軸があれば、教頭が一言目にYESやNOと言えるようになります。
 そこに強い組織の入り口があると思います。

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