どんなことがあっても俺らはまた乗り越えていけるさ
とにかく売上を出さなければいけない。
もう口座に6万円しかお金がない。その時月に100万円近く支払い(販管費)があった。
給料の減額、社保やシステムの支払いの差し止め、とりあえずなんとか支払いを止められるものは全部止めた。
セバスチャンは子供がいるから給料の減額は本当に、本当に申し訳なかった。
解約出来るのものは全部して、売れるものは全部売った。
自分は20万円の給料で、そこから会社の販管費も払ったので本当に使えるお金がなくて極貧生活だった!
毎日50円のカレー生活に戻った。
コロナで採用がなくなって紹介出来なくなり、売上がでないという悪影響はめちゃくちゃあったけど、逆に言うとコロナで助かった面もある。
というのはどうせ友達に誘われてもお金がない、デートで払えるお金もない、仕事での交通費さえ払えない状況(全部自転車移動)だったので。
なので、自宅にいなければいけない状況はある意味でラッキー!と思った。
楽観的なんだろう自分は。
でも、会社が潰れる、給料が払えないという状況が続くと寝れなくなる。
不安はいつもおとずれて、心臓がドキドキする感覚がいつどとなく襲う。
でも絶対に不安な顔を周りに見せたり、弱音を吐いたりは絶対にしないと心にきめていた、セバスチャンにも。
やっぱり、苦しいときに苦しいと周りにぶちまけるやつは弱い。
それを聞いたら、周りの人にも伝染して苦しめる。
強い奴ほど苦しい時、強い振る舞いをする。
そう思って死に物狂いで、寝ずに仕事をし続けた。
とにかくアドバイスを求めて知人に連絡してみたり、他の会社の真似をし続けた。
自分はずっとトップセールスだったから、会社勤め時代になんで成果を出せない人は、出せる人の真似をしないのかと不思議に思っていた。1位の人の真似をして、その人の2〜3倍以上のことをやれば絶対1位になれるのに。
なのでとにかく有名な会社の真似をしたり、その会社の人に連絡をとってその人の行動を真似て、その人の業務量の2〜3倍をやってのけた。
そういったことをしていると当然成果がでる。
最初は10万円の売上だったけど、上野駅前の広場で大声で叫んで喜んだ!
そこから何百万円と売上でて会社は回復していった。
なんとか危機を乗り越えられた。
今でも振り返るとこの時期を乗り越えた自分とセバスチャンは本当に誇らしい。
コロナで自分ら以上に影響を受けた方々がいるのは事実だから、こういったことを言うのは不謹慎だけれど、コロナのおかげで自分らはより強くなれた。
でも他の人にも言いたい、俺らやみんなはこんな状況を乗り越えてるし、乗り越えようとしてるんだし、どんなことが今後また起きたって乗り越えていけるさ。
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