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「冠詞のトリセツ」が誤植だらけ!?Amazonの評判まとめ📚

今回、きみに紹介したいのは

冠詞のトリセツ 非ネイティブがぶつかる冠詞の壁を越える ~Instruction manuals for articles~

という書籍だ。

なかなか読み応えのある本で、英語初心者向けではないけど、そこそこ英語ができるようになった人で、かつ、受験期に教わった知識を忘れかけている人向けだと思う👍

英語の「冠詞」のルールって、奥が深いというか、例外がやたらと多いw

ぼくも英作文をしているときに「これはaを付けるべきか?それとも無冠詞でOK?」みたいなシーンによく出くわして、そのたびに迷う。。。

たとえば「社会」を意味する "society" という英単語の場合。

不可算名詞扱いなので、"society" に冠詞 "a" は不要だと辞書に書いてある。

でも、実際に英語の長文を読んでいると、"society" に "a" がついているケースはやたらと多く見かける。。。

"Why English People❗❓"

って言いたくなるよね(古い)

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いやマジでさ、「社会」は数えられるのか、数えられないのか、ハッキリしてくれよって話じゃんw

ちなみにもうひとつ、似たような事例を挙げると

「爆発」を意味する "explosion" という英単語の場合。

「爆発」という意味では "explosion" と、無冠詞になるけど、「爆音」という意味では可算名詞扱いで、"an explosion" と、不定冠詞がつく。。。

もう、ワケ分からんよな。

一般的なルールでは……

◆「数えられるもの」が可算名詞で、「数えられないもの」が不可算名詞。
◆「カタチあるもの」に冠詞が付き、「カタチのないもの」は無冠詞。

でも、必ずしもそうとは限らない❗❗❗

どうすりゃいいんだってばよ❗❓😖💦

……という日本人の疑問に、真摯に答えてくれるのが、この本だす。
(一応Amazonリンクは貼っておく主義)

書籍タイトル:冠詞のトリセツ
著者:小倉 弘
発行者:齋藤 龍男
発行所:株式会社かんき出版
所在地:〒102-0083 東京都千代田区麹町4-1-4 西脇ビル
問い合わせ:(営業部)03-3262-8011㈹(編集部)03-3262-8012㈹

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📚「冠詞のトリセツ」の概要

この「冠詞のトリセツ」の何がスゴイかっていうと、無数の英単語のうち、どういう場面でどういう状況でどの冠詞が付くのかを、徹底的に調べ上げて、それぞれの共通ルールを体系化している点だ。

本を読むと、こんな感じのチャートが出てくる。

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右側はあえてモザイクかけてあるんだけど、まあ、ぶっちゃけ複雑過ぎて、まとめるの大変だっただろうな~と思わずにはいられない😅笑

いやでもすげえよ。

フツーに考えたら、1つ1つを個別に覚えなきゃいけない冠詞のルールを、ここまで帰納法的にまとめあげてるんだから。

筆者の小倉弘先生は、現役の予備校講師なんだけど、やっぱり長年の英作文の指導経歴から、脳内に文法および構文ルールを体系化して構築できているらしい。

詳しくは書籍に書かれてあるんで省くけど、練習問題形式になっていて、それぞれにパターン別の解説が載っている。

やみくもに覚えるってよりは、きちんと説明がなされているから、パターンを暗記するにもそこまでエネルギーがかからない。

たとえば本書のP181には……

(1) 私は田舎よりも都会が好きです。
I like ( ア ) city better than ( イ ) country.
①なし ②a ③the ④some

という練習問題が出てくる。

答えはなんだと思う……?

正解は………

「ア・イともに③the」だ❗❗

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「えっ、なんでtheが使われるの?😫」

って思うかもしれんけど、実はこれ、「対比のthe」という用法。

"in the past" と "in the future" みたいな、セットで使われる単語で使う。

こんな感じで、定冠詞the1つとっても、いろいろなパターンがあるんよ。

そのパターンさえ押さえてしまえば、なにかと応用が利く。

個別の知識をいちいち暗記しなくても済むんだ!!🔥

体系化された知識に、きみは知的好奇心と情熱を掻き立てられるだろう……❗

「自称・英語上級者」なら、この本、挑戦し甲斐があると思うぜ。

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📚「冠詞のトリセツ」の評判(誤植について)

Amazonのレビューを一通りチェックすると、どうやらこの本の初版には、いろいろ誤植も含まれていたようだ。

初版に誤植はつきもの
出版社経由で著者に郵送したのですが、ご返事がいただけないので、初版の誤植と思われるものを書きます。
① p.16解説4段落目:(1)は「ガラス」の意味でイメージしやすいので不可算(像)名詞」⇒しにくい
②p.80解説第3段落3行目:初登場でもないのにtheになる?⇒p.82解説4行目: ⇒a ?
③p.96(1)An apple ( ) keeps a doctor away. the doctorの例文がほとんど(冠詞の本としては痛い!)
④p.123例題104:(③The weather forecast) say...⇒says
⑤p.178イラストthe evening ⇒the end
⑥p.227解説最終行:箸は2本でワンセットなので複数形を使います→相互複数⇒p.130 絶対 128
⑦p.255267番:...on such (①なし) cold weather as this.  in
以上
誤植教えて!!
誤植あったら教えて欲しいです。
p173の挿絵のthe evening⇨the endとか、、、、本自体面白いです!
冠詞の使い方を教えてくれる最高の本
冠詞の問題ほど英語教師を悩ませるものはない。その悩みを解決するべく、この本は類書に例を見ない優れた参考書になっている。これほどまでに冠詞について体系的に教えてくれる参考書は見たことがない。最初に選択問題がある。日本語が提示され、それに対応する英文の冠詞(a, the, 無冠詞, someなど)や名詞の形式(単数、複数)を選ぶ形式だが、クイズのように楽しく冠詞の使い方を試せる。そしてその後に、解説がつく。この本の見返しにある冠詞の体系図(アマゾンの「画像の拡大」に出ている)の原理原則に基づいて、冠詞を巡る色々な現象が、実にわかりやすく説明されている。この種の学習参考書の中では秀逸である。また単に冠詞の問題だけにとどまらず正確な英文解釈や英日・日英翻訳にまで言及しているし、歴史好きな著者の蘊蓄も披露されていて面白い読み物にもなっている。冠詞というただ一つのテーマでこれだけ面白く読ませてくれる本は寡聞にして知らない。これは英語教師のMUSTである。是非、一読することをお勧めする。買って絶対に損しない本だ。
冠詞ならこれ
多分冠詞の書籍に関しては日本最強です。演習量と解説の詳しさに関しては類書を圧倒しています。自称英語上級者こそ読むべき本かも。おすすめです。
普段、何気なく使っていた冠詞が理解できる
冠詞は簡単なのでようで案外使い方が難しいものです これを利用するとその仕組みが理解出来ます
冠詞に関する本はこの1冊で十分!
細かくパターンと事例があるので、なるほどなぁとは思えるものの、説明がなんだかこじつけっぽく感じられるところもあり、整理がつかなくなってきた。やっぱりSwanのPractical English Usageの方が端的で事例もわかりやすいかな。
最高の一冊です。
よく調べられていて最高の一冊です。

まあ、レビューに書いてある通り、出されたばかりの新書には、誤植はつきものだとよく言われている。

それにしても、複雑な冠詞の知識体系を、ここまでまとめあげた小倉先生は「あっぱれ」と言うしかないわな。

ネガティブな評判もあるにはあるけど(わかりにくい、とか)ポジティブな評判に比べたら微々たるものだったよ。

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📚 まとめ

今回、紹介したのは、小倉弘氏の書いた冠詞のトリセツ 非ネイティブがぶつかる冠詞の壁を越える ~Instruction manuals for articles~という本だ。

冠詞はこれ一冊あればだいたいOKだと思う。

以前、紹介した「冠詞ナビブック」とはまた一味違う良さがあるね。

冠詞の入門編は「冠詞ナビブック」、冠詞を極めたい人は「冠詞のトリセツ」が、それぞれおすすめかな。

まあ、言語って本質をとらえることが何よりも重要なので、やみくもに丸暗記するよか、なるべく文法理論を押さえたうえで勉強してみることをオススメするぜ!

「冠詞のトリセツ」についてはメインブログでも書いているので、そっちも併せてチェックしてみるといいかも。

というわけで、最後までお読みいただき、ありがとうござんした。


【次の記事】
▶ 英語の勉強本をいくら読んでも、英語は話せるようにならない!?



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