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【意味ない】英語の音読はスピーキングに役立たずって話【只菅朗読】

さて今日は、英語の音読の学習効果について、語りたいと思う。

タイトルから誤解を招かないように、最初に言っておきたいんだけど、「音読」はきみの今後の英語学習には不可欠であり、その学習効果は非常~~~に高い❗❗❗

でも、それは「正しく」音読を継続した場合に限った話。

「間違った英文音読」をいくら繰り返しても、学習効果はほとんどないし、単なる時間のムダで終わる可能性が高い。

ちなみに、1つの英語長文を1000回繰り返すっていうやり方を「只菅朗読」って呼ばれたりするね。この読み方は「しかんろうどく」である。

この只菅朗読の概念は、「同時通訳の神様」と呼ばれる國弘正雄氏が発案したもので、元は曹洞宗(仏教)における「只管打坐」に由来している。

只管打坐とは、すなわち悟りを開くために、ひたすら座ってるやり方ね。

これを英語に応用した結果、ただひたすら英文を音読しなさい、そうすればなんじはいずれ悟りが開けて、英語を自由自在に活用できるようになるだろう・・・!!!という、若干宗教じみた考え方が生まれた😅

で、この「ひたすら音読する」ってやり方は、果たして効果があるのかどうかっていう話をね、ぼく視点から、解説してみようかと思うんだ。

あっちなみにぼくは今のところ英検準一級という微妙な資格を持っていて、受験生時代はセンター英語模試で満点を取ったり、大学時代にアメリカへの留学経験があったりするよ💦

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💎「英語の音読は意味ない」と言いたがる人たち

まず、音読の英語学習における一番の効果は、「英文構造を脳内に落とし込める」ことだね。

子供ってさ、小さい頃に絵本を声に出して読むじゃん。

あれは何でかっていうと、目👀で文字情報を追うことに加えて、耳👂で自分の声を聞くことで聴覚を刺激し、さらに喉と唇👄(触覚)を動かすことで右脳により多くの情報を一度に送り込むためなんだよね。

五感を使えば使うほど学習効果は高まるので、黙読よりも音読の方が、学習効果は高い傾向にある。

では、大人が同じことをしても効果はあるのか?

結論から言えば、ある。

しかし、英語の文章の場合は、ただ読んでいるだけではダメで、日本語を読む時よりも全神経を集中させて理解しておく必要がある。

理解できない文章をひたすら読んだところで、単なる雑音として処理されてしまうから、学習効果はゼロに等しい💦

「既に理解した情報」を、改めて耳と口から脳内に同時進行で送り込んでいくのが、正しい音読のイメージかな。

ここではちょっと詳しく解説できないので、あくまでざっくりとした説明になってしまうけど、正しく音読をしていれば確実に英語力は上がる。

・・・でも、そういう「正しい音読」をせずに、自己流の感覚だけでひたすら音読をしまくった結果、全然伸びないって人もいるんだな。

そういう人々が「音読なんかしても意味ないよ」って言いたがるんだけど、そりゃーちゃんと人から教わってやらなきゃ効果は出ねえよ😅💦

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💎 音読だけで英語を話せるようになるわけではない

で、最初に取り上げた「只菅朗読(しかんろうどく)」では、1つの英文をひたすら(500回とか1000回とか)声に出して音読しまくれば、いずれ口から勝手に英語が飛び出すくらいまでに上達する、と言われている。

これね、間違ってる訳じゃないんだけど、この説明だけで音読を分かった気になってしまうのは、ちょっとキケンだと思うね。

ぼくがさ、高校生~浪人生の頃に、東進の安河内さんっていう有名な英語講師がいて、その人はひたすら "音読" を重視した指導をしていたんだけど、彼の英会話力といったらこのくらい👇なのよ。

まー普通に英語話してるし、相手に通じる英語を喋っているのは確かだ!!

でも普段は受験生への指導に注力しているからか、いわゆる「英会話力」に関しては割とフツウで、めちゃくちゃペラペラって訳でもないのよね。

ぼくは彼のアンチではない。むしろ過去にお世話になった恩師の一人として、安河内氏には大いに感謝している立場でもある。

ただ、この動画のコメント欄には、海外からこんな声が挙がっていた。

He's just good at pretending to speak English fluently, and it works for most of the Japanese people, because they can't speak English even as fluently as he does. I'm sad, I'm really sad that he calls himself an English teacher.

訳すと「彼は英語を流暢に話せるフリをしているだけだよね。大半の日本人にとっては役に立つだろう。なぜなら日本人は彼ほど流暢に英語を話すことはできないからだ。私は彼が自分のことを英語の先生だと称していることが本当に悲しいよ。」って感じ。

なかなかヒドイ言われようだと思わん❓❓❓

まあぼくは彼のアンチでもファンでもないので、ぶっちゃけどうでも良いんだけど、これを見てひとつ言えるのは、「ひたすら音読をやってたからって、それだけで英語ペラペラになるわけではない」ってこと。

教える側にとっては、只菅朗読はとても "便利" なんよ。

なぜなら細かいことは気にせず、ひたすら読んでろって言えるからね(笑)

ぼくは普段、英文法をベースとして英語初心者に上達のノウハウを教えている身なんだけど、途中で文法の矛盾に関して質問されたり、細かい論理の飛躍を突っ込まれたり、時には「この問題の答え間違ってませんか」みたいな "有難いご指摘" が受講生から飛ぶこともあるw

そーゆーのに1つ1つ対応するのは、まあ教える側としては当然すべきことなのだけど、細かい文法事項をいちいち教えるよりも、とにかくひたすら英文を読みまくって「英語感覚」を身に付けろと言ってやった方が楽なんだわw

でもさ、それだったら別に、教える人は必要ないし、もともと自力でできる人しか生き残れないし、間違ったやり方をしてたら結果に繋がらないので、ぼくは丁寧に手取り足取り教えてあげてる希少なタイプなんよ。

そんなぼくから言わせてもらえば、英文の音読は「効果はある」けど、必ずしも万能にスキルを鍛え上げてくれるような「魔法のツール」ではない。

音読以外にもすべきことは山ほどあるし、スピーキングを習得したいなら、もっと別の学習法を取り入れた方が賢明だ。

無思考でただひたすら音読するのが最もキケン。これは覚えておくと良い。

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💎 まとめ

今回の記事をまとめると、こんな感じ。

◆ 英語の音読は自己流だと意味ない。誰かに正しい作法を教わるべし。
◆ 英語を話せるようになりたいなら音読以外にもすることがある。

こんなことを言ってるぼくだけど、受験期は安河内氏の音読講座を受けて、一気に英語力を伸ばせた過去もある。

具体的には、半年足らずでセンター英語が140点台→190点に伸びた。

あの時期はひたすら音読ばっかやってたけど、それ以前にもいろいろやってたので、「正しい作法」を「正しい順番」で実現できていたんだと思う。

その翌年に自己流で音読をやってたら、英語が伸びるどころか逆に落ちたからねw 悲しき黒歴史だけど、あれはあれで良い教訓にはなった・・・w

だから、くれぐれも英語は「自分独りで」頑張ろうとしない方がいい。

ちなみにぼくは個人で濃厚なメルマガもやっているけど、英語初心者の人にはかなりグッとくるであろう内容が書かれている。

ぼくの留学体験記や、過去の英語学習から学んだ生々しい教訓については、メインブログにて案内をしているので、これから英語を始めて最短で目標を達成したい人は、以下のキーワードを検索すると良いと思う🔍✨

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それでは、今回も最後まで読んでくれてありがとう❗👍

まさぽん(a.k.a. 英会話の伝道師)

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