ささやかな夢【エッセイ】六〇〇字
ゴルフも控え、巣ごもりを続けている。怖がりか、いや隠蔽体質の政府が信用できないゆえ、「自助」で自分なりの緊急事態宣言を、発出しているだけである。自宅療養を余儀なくされる状況では、間違っても罹患できない。
ただ、籠っているだけでは、暗くなるだけなので、『最高の人生の見つけ方』風に、終息後の、「バケットリスト」を作ってみた。
本来は、最期をむかえる前にやりたいコトをリスト化し、実行する内容。私の場合は、生きのびた暁にやりたいコトになる。ワクチン効果を期待し、年末ぐらいから、十項目。
まず浮かんだのが、BS「〇〇ピアノ」。駅とか空港とかで、ピアノが弾けたらカッコいいな、と。だから、教室に通う。通うことで言うと、中断しているエッセイ教室がある。むろん、もう一年以上も盃を交せていない友との再会。七組はある。馴染みの店にも顔を出さねばならない。五店はある。けっこう忙しい。その合間に旅に出よう。何か所もある。
となると、十個を超えてしまうが、最後に入れたい、コトがある。スピルバーグ製作『ウエスト・サイド・ストーリー』を映画館で観るコト。昨年末に予定されていたが、一年延期された。十二月一〇日に、封切りされるようだ。旧作は、公開から六年経った何回目かのロングラン上映のとき、高校時代、札幌で観た。以降、DVDが擦り切れるほど。私にとってナンバーワンの映画である。特にリタ・モレノが大好きで、今回も、会える。
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