ゼロから始めるフリジア語(4日目)

2: De ierde wie leech en sûnder foarm.

ierdeは前回出てきたので覚えてます(^ω^)
Deの働きも2日目に勉強したのでバッチリ👍みなさんもバッチリ❓

そうすると、ひとまずは、
The earth(S) …….

主語の後ろなので、wieは英語で言うbe動詞のにおいがしますね😎
よし文法書で調べてみよう。

wêze(〜である)
[現在形]
ik bin
do bist 
hy is
wy binne
[過去形]
ik wie
do wiest
hy wie
wy wiene(n)
[過去分詞]
west

ということで、予想通りwieはbe動詞相当ということがわかった。動詞wêzeの一人称、三人称単数の過去形がwieということになる。

ではここで英語版聖書(Authorized version)と比較してみることにする。
De ierde wie leech en sûnder foarm.
And the earth was without form, and void;

enというのは前回の箇所でも出てきた’and’と言う単語だった。それを踏まえると、順番が前後してやや分かりづらいが、leechがvoidに、sünder foarmがwithout formに対応していると思われる。

ここでフリジア語のオンライン辞書(https://frysker.nl/sykje/)を引いてみよう。この辞書のネックはフリジア語の訳として英語やドイツ語ではなくオランダ語が載っているところ(・・;)

leechを引くと、eigenskipswurd(フリジア語で「形容詞」の意)と書いてある。Oersettingen(フリジア語で’translations’の意)の項目には、オランダ語でleeg ‘empty’ とのことである。予想通り、leechがvoidに対応していることで間違いなさそうだ。

続いて、without formに対応していると思われるsünder foarmについて見ていく。これらの単語は、私の手元にある、児玉 仁士『フリジア語文法』の巻末にあるグロッサリーに載っていたので、それを参照する。
・sünder(前置詞) 〜を除いて、〜がなく
・foarm(名詞) 形式、形態

ということで、改めて今回の箇所をみよう。
De ierde wie leech en sûnder foarm.
直訳すると、
The earth was void and without form.

最後に単語を比べてみよう。
foarmとformは同語源なのは見てわかるが、leech、sûnderは別単語で訳されている。英語に、フリジア語のleech、sûnderに対応する単語は存在するのだろうか。その辺りを次回は見ていきたいと思う。

それでは今日はこの辺りで!

[参考文献]
・児玉 仁士 『フリジア語文法』 大学書林,1992年.



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