わが子にハーネスあり・なし？

今朝のワイドショーで自分の子供にハーネスをつけて散歩をしている母親に対する賛否が話題となっていました。

ハーネスとは、子供が遠くへ行かないようにするための紐(ひも)です。

話の発端はインスタの@ma.me.ne.ko(マメネコ)さん「こどものハーネスどう思う? 」という漫画です。

子供が急に走り出すことがあって危険なのでハーネスを利用するようになったそうです。子どもに対する危険防止のためです。
子供用のハーネスはネットでもいろいろ販売されています。

しかし、わが子をペットと同じ様に扱うのは間違っている、という反対意見の人がいるようですね。確かにペット扱いと言われたら、それはそうかもね、という感じはしますが。

わたし個人は、テレビで流されていたハーネスを付けられた子供の写真を見て、可愛さを感じてニンマリしてしまいました。嫌な感じは受けなかったです。おそらくわたしの妻も同じことを感じると思います。

実際にこのマメネコさんは、ショッピングモールである男性に厳しく非難されたそうです。

子供がかわいそうじゃないですかー！と去り際に大声で怒りを露わにして言われたそうです。それ以来ハーネスを使いにくくなったといいます。

子供が危険な目に会わないように気をつけるのが親の役目であり、それを自分が楽するために放棄しているんじゃないのか？
親の怠慢じゃないのか？
子供をペットと同じ様に扱うのか？
子供に尊厳はないのか？

いろいろ反対意見があるようです。
問題提起をすること自体は悪いことであるとは思いません。

しかし、自分の考えを押し売りするのはどうでしょうか？
それは、個人の意見、個人の正義であり、マメネコさんとは何ら関係のないことです。

彼女は、子供の安全を考えてそうしているはずです。
虐待をしているわけでもない。
誰かに迷惑を掛けているわけでもない。

倫理感というものは、とても曖昧なもので、100人いれば100通りの正義が存在するといってもいいと思います。

要するに倫理観という名の個人の主観です。
自分の正義は世間の正義。自分は世間の代弁をしているという思い。

自分の頭の中で思っているだけなら何の問題もないのですが、それを誰かに押し付けるのは暴力と変わらないと思うんです。

まして子供を産んだこともない、大して面倒を見たこともない、大変さを経験したこともない男性が、個人の正義を振りかざして、公衆の面前で赤の他人を裁くということは傲慢なことではないのか？

わたしは男ですが、子供を育てて行くということがどんなに大変なことであるかは、自分も妻と共にやってきたことなので知っています。

手を抜けるところは手を抜きたい、休めるところがあれば休みたい、ちょっとでも寝れるんだったら寝たい、子育てはとにかく大変ですから。

みんな通ってきた道ですが、親になって初めてその大変さが分かるものです。わたしも、子供ができて初めて親のありがたみが分かりました。

小さい子供が一人で歩いているので不思議に思ったら、後の方から、熱心にスマホに打ち込んでいる母親を見たことがあります。子供にハーネスをつなぐことは、母親の愛情の一つだとは思えないだろうか。

今は、みんなが神経質になりすぎているように思う。

追記

妻に聞いてみました。
やはり、わたしと同じ考えでした。

「子供はちょっと目を離した瞬間にとんでもないことをしようとする。」
「子育ては大変、別に首につなげているわけではないんだから…。」ということでした。

実際に、わたしと妻の二人が、商業施設でちょっと目を離した瞬間に小さなわが子がいなくなり、人生で一番焦りました。あんなに焦ったことはないです。

見つかった時、こちらを見てニコニコしていました。
妻と二人、体の力が抜けました。

子供は、いろんなものに興味があります。
絶えず細心の注意が必要です。

親は疲れています。
ハーネス、大目に見てやってください。