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足りないものより今あるものを。楽しめるから続けられる。


ゴール、目的地をどこに設定するかで、
その過程をどんな気分で過ごせるかが変わる。

目的地はどこにしてもいいし、
どのゴールが優れているということはない。

ただ、私たちの人生は意外と短いので、
私はどうせ過ごすなら、
楽しいとかワクワクを大事にしたい。


先日、山形で開催された
『みちのく阿波おどり』というお祭りに
参加してきた。

東北各地から阿波おどりの連(チーム)が
集まるお祭りだが、
それ以外にも東北各地の民俗芸能が
会したお祭りとなった。

通りを流し踊りする本祭を前に、
ステージ上で「こころ合わせ」と題して、
各チームが自分たちの踊りを披露し、
挨拶をする場が設けられた。

それぞれのチームの踊りを見て
感じたことがあって、冒頭の考えにつながった。


阿波おどりはもともとは徳島の踊りなので、
東北で阿波おどりをしている人たちは、
生え抜きではない。


生え抜きが育つのは、
踊りが育つ仕組みが地域にあるということ。

子供のころから踊りに触れる機会があり、
20代くらいには踊り自体が体に入っている。

段々と積み重ねて踊りが熟成していくが、
年齢とともに身体もついていかなくなるので、
鳴り物(楽器)に転向したりする。

踊りで食べていくわけではないから、
自分の家族を持ち、働き盛りなれば、
踊っている余裕もなくなって
踊りから離れていく人もいる。

だから踊りに関わっている年代は幅広いし、
層も厚く、クオリティも高い。


一方、我々のようによその地域で
阿波おどりをするような人は、
子供のころからということはほぼなくて、
ある程度大人になった段階で、
外の文化である阿波おどりに
魅了されて始めている。

特に東北では、若い人たちが踊りをする機会は、
地元に根付いている踊りか、
ヒップホップのようなダンスなので、
阿波おどりを選択するということはまずない。


じゃあどんな人たちがやるのかというと、
働き終えてリタイヤしたシニアの方々の
楽しみの一つになる傾向が強い。

または、私のように
東京や関東近辺に住んでいた時に、
高円寺を中心とする阿波おどり文化を
経験した後、
地元に戻って阿波おどりを続ける人、
始める人。

そういう人たちはシニア世代よりは少し若い。

いずれにせよ、地域に仕組みがないので、
メンバーも集まりにくければ、
踊り手のレベルもそれなりだし、
本場の徳島とは比べられないほどだ。


もちろん、徳島の有名連の人たちのように、
美しく、カッコよく踊りたいという
気持ちはある。

でも、それはどうやっても叶わないこと。

だって、子供のころから踊っているし、
ずっと踊ってきた人たちが
指導にあたっているし、
練習量も経験も違い過ぎる。

かたや体もままならないシニア世代が
中心だから、できる練習量も限られる。

それでも、
ステージで踊っていた他の東北の連の方々は、
色んな趣向を凝らして、
踊りそのものの技術が拙くても、
お客さんをどう引き込むか、
盛り上げるかを考えて、
自分たちのできる工夫をして、
少ないながらも練習をして
お祭りのステージで演舞を披露していた。


実際、ある連を見ていたら、
私も思わず手拍子をしたくなったし、
会場でも自然と手拍子が沸き起こっていた。


一方、東北独自の民俗芸能を
披露してくれたチームは、
やはり地域に文化が根付いて、
仕組みがあるから、
メンバーも若手を交えて揃っているし、
練習量も全然違うし、クオリティはプロ並みだ。


しかし、どちらにも共通していたのは、
お祭りを盛り上げたいということ。
表現して仲間と楽しもうという心。

だからどちらが優れている
とかじゃないんだよなと気づかされた。


ゴールが違うし、仕組みがあるかないかだ。

それに、そもそも一緒に戦うものじゃない。
土俵が違う。

でも互いに違うものを認め合っていた。


夜に開催された本祭では、
一緒になって他の踊りを体験してみたり、
とにかく祭りを出演者自身が楽しみ、
盛り上げようとする雰囲気が観客と相まって、
コロナ禍で規模は縮小されていたけれども、
とても熱いお祭りとなった。



無いものを求めるよりも、
今あるもので目指すゴールに近づけるかを
考える。工夫する。

ゴール設定する時も、
土俵が違う世界が目指すゴールと
同じものにする必要はない。

当人が楽しめることが一番大事で、
苦しみながらは何も続けることはできない。

続けることで初めて到達できるゴールもある。

無いものばかりを気にしていたら、
楽しめないが、あるものをどうやって
活かすかを考えていた方が楽しめる。


短い人生、
私は楽しんで生きていきたいよ。




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