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2022年、読んだ本
やっと脱稿したので、今年最後に読書の振り返りを。
読んでよかったと思った本、ベスト10。
おすすめをよく聞かれたりするのですが、もう本当に急に出てこなくていつも困ります。
なので、読書ノートを見ながら書きます。
ベスト10ですが、順番は関係ないです。
どれもそれぞれの良さがあって好きなので。
ちなみに今年の読書は、
1月2日 吉田篤弘さんの『つむじ風食堂の夜』に始まり、
12月15日 河田桟さんの『くらやみに馬といる』で終わりました。
1.『針がとぶ』 吉田篤弘
短編集。この人の本を年始に読んで、すごく好きだと思いました。何冊か読み、長編も読みましたが、やはり短編が好きです。モチーフが好みなのかもしれません。
2.『できればムカつかずに生きたい』 田口ランディ
エッセイです。めちゃくちゃ好きでした。小説よりエッセイのほうが好きかも知れない。嘘のないまっすぐな感じ、とんがってる感じも好き。
3.『きみはポラリス』 三浦しをん
タイトルが全体を導くまさにポラリスで、何を読んでいてもチラチラと垣間見えてすごい。
短編集だけど、しっかり全体の流れがあるような気がする。
4.『インド夜想曲』 アントニオ、タブッキ
なんとも不思議な本。何もわからないのに、真実があるような気がする。流れる水のようにつかみどころがない物語。なのに、しっかりとシーンが頭に焼き付いて離れない。
5.『かみさま』『おめでとう』 川上弘美
なんで今までわたしは川上弘美さんを読まなかったのだろうと思った。どうしてくまとピクニックをする話がこんなにもいいのがわからない。本当に。
6.『クララとお日さま』 カズオ、イシグロ
父に勧められた本。わたしは好きだけど、嫌いな人もいるかもしれない。自然の描写も好きですが、書き方が好きです。この書き方でこの枚数、すごいと思います。
7.『透明な夜の香り』 千早茜
冒頭からすごく鮮明にシーンが浮かんで、香りもですが色もきれいな作品。
世界観が独特でした。またゆっくり読み返したい。
8.『東北』 田附勝
写真集です。好みが分かれると思います。
暗さと日常に潜む狂気。
絶版なのが本当に残念。
9.『穴』 小山田浩子
描写や表現、勉強になりました。一緒に入っていた短編がめちゃくちゃ好きでした。
こんなふうに書けたらなぁと憧れます。
10.『工藤直子詩集』 工藤直子
詩は短いけれど、鋭くて、刺さる。
ひらがなばかりなのに。
遊びみたいなのに、すごい。
来年もいい本に出会えたらと思います。
こんどこそ、よいお年を。
◯写真はみんなのフォトギャラリーからお借りしました
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