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北浜東1丁目看板の読めないBAR

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2023年2月の記事一覧

今井雅子作「北浜東1丁目 看板の読めないBAR」やまねたけし作「きっかり」バージョン

今井雅子作「北浜東1丁目 看板の読めないBAR」やまねたけし作「きっかり」バージョン

はじめに こちらは、脚本家・今井雅子先生が書かれた「北浜東1丁目 看板の読めないBAR」のアレンジ作品です。2023年1月8日に行われた下間都代子さん主催の「朗読初め」イベントのために書き下ろされ、17人の読み手によって17通りのBARが開店しました。そして今井先生のご好意により、アレンジおよびclubhouseでの朗読が可能ということなので、甘えることにしました。一応語り手は女性です。(男性でも

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今井雅子作 「北浜東1丁目 看板の読めないBAR~か〇〇かりBAR」

今井雅子作 「北浜東1丁目 看板の読めないBAR~か〇〇かりBAR」

毎年恒例、ナレーターなど声を生業にしているメンバーが集まり、朗読初めを開催する。
2023年の今年は、脚本家 今井雅子先生の書き下ろし短編を参加者それぞれがアレンジして披露したのだが、どれも個性豊かな内容だった。

そしてここに、私が読んだ作品を公開する。

名前を呼ばれた気がして振り返ると、そこに人の姿はなかった。だが、道端に置かれた小さな看板が目に留まった。
チョークで手書きされた頭の文字のい

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さすらい駅わすれもの室(原作:今井雅子)外伝「想像をかりたてる余白」

さすらい駅の片隅に、ひっそりと佇む、わすれもの室。そこがわたしの仕事場です。 ここでは、ありとあらゆるわすれものが、持ち主が現れるのを待っています。 傘も鞄も百円で買える時代、わすれものを取りに来る人は、減るばかり。 多くの人たちは、どこかに何かをわすれたことさえ、わすれてしまっています。

だから、わたしは思うのです。ここに来る人は幸せだ、と。

駅に舞い戻り、窓口のわたしに説明し、書類に記入す

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今井雅子作『北浜東一丁目〜看板の読めないBAR〜』おもにゃん作『気がかりBAR』バージョン

今井雅子作『北浜東一丁目〜看板の読めないBAR〜』おもにゃん作『気がかりBAR』バージョン

はじめに
脚本家 今井雅子先生の『北浜東一丁目〜看板の読めないBAR〜』を初めて読んだ時、アレンジ作品を無性に書きたくなりました。まだまだ編集したいところは満載ですが、とりあえず【おもにゃんBAR】を、今井先生のご好意で、開店する運びとなりました!
今井先生の原作はコチラから

名前を呼ばれた気がして振り返ると、そこに人の姿はなかった。だが、道端に置かれた小さな看板が目に止まった。チョークで手書き

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