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ヴァーチャルヒューマンの活用法

世界中で新型コロナウイルスのパンデミックが起きてから数ヶ月が経ち、未だにいつ終息するのか不透明であり、世の中が凄まじく変化してきています。

例えば、ZOOMです。ZOOMというものは数年前から存在していましたが、世間的に見れば全然一般的なものではなく、今回の新型コロナウイルスの流行で知った人が多くいることでしょう。今までブームが数年後に来るだろうと考えられていたサービスや技術が新型コロナウイルスのせいというか、おかげというかで多くの人に知れ渡る状態になりました。

その中で、私が注目しているのは、ヴァーチャルヒューマンの活用方法です。

ヴァーチャルヒューマンとは、実写で撮影した体に3DCGで作成した頭部を合成した架空の人物のことです。リアルな人間を描くこともできますし、アニメのキャラクターのような人間も描くことができます。

このヴァーチャルヒューマンのキッカケを作ったのは、私は初音ミクやVtuber(ヴァーチャル・ユーチュバー)であると考えています。

顔バレしたくないけど、ユーチューバーや有名になりたいなど様々な理由で発展してきたVtuberですが、数ヶ月前にリアルな人間を描いたヴァーチャルヒューマンを使ったCMを作るといったニュースを見かけました。

「なぜ、CMに有名人ではない、架空かつ無名なヒューマンを抜擢するのでしょうか?」

そもそもCMとは、有名人の有名さや流行りの音楽を入れることで、視聴者に気になるポイントを生むことで、消費者の頭の中にCMをすり込み、実際に買い物中に思い出してもらい購入を促すといった効果があると思います。

CMは、「気になる点を頭の中にすり込み、買い物中に思い出してもらう(選択肢に入れてもらう)」ことが一番の重要性があります。

つまり、ヴァーチャルヒューマンを使うことで「この人誰だろう?」と「気になるポイント」を作れるキッカケを既に持っているのです。後は、どのようなCM構成を作るかが重要になります。思い出させるほどのインパクトを持った構成をすれば、有名人を使ったCMと同様の効果を持ったCMになるだろうと私は考えます。

話を戻しまして、なぜヴァーチャルヒューマンを使うかというと、コストが安いことです。

ヴァーチャルヒューマンは、有名人と違って架空の人物であるのでギャラ(報酬)が生じないことが挙げられます。もちろん使用料はかかりますが、有名人よりもはるかに格安です。

従来のCMでは、抜擢していた有名人に不祥事が生じると直ぐにCM放送が停止されるというリスクがありましたが、ヴァーチャルヒューマンは架空の人物であるためそのリスクは生じません。

また、有名人を抑えなくて良いので、いつでも撮影することができます。

今後ヴァーチャルヒューマンを用いたCMが席巻する時代が少なからず数年後に台頭するでしょう。もちろん今までの形態のCMもあるでしょうが、おそらく従来型の有名人を用いたCMはYouTubeの広告に回り、テレビではおそらくヴァーチャルヒューマンのCMが多くなることになると予想されます。


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