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人生、何歳からでもリビルド出来る。~歪なキャリアと身体作り~

突然ですが、自身のビフォーアフターの写真を載せてみます。

←2020 2023→


←【2020年】コロナ禍の始まり頃。世間が闇に閉ざされていた時期でした。
2017年あたりから連日飲み歩きと不摂生が続き、人との繋がりは沢山得たけど健康と本来あるべき姿を失くした20代後半でした。

→【2023年】 直近です。30歳過ぎてからパワーリフティングを始めて、最近は柔術を日々の練習に取り入れてライフスタイルが大きく変わりました。仕事的にも責任を感じる日々ですが、人生の中での良いプレッシャーを感じています。


今回はダイエットや身体作りの記事ではなく、肉体が変化するに至ったマインドの変化や自身の歪なキャリアについてまとめてみたいと思います。

この記事は結果として20代のうちにすべきだった事、してよかった事、得たもの、失ったもの…etc
そして30代としてこれから向き合うべき事の備忘録のような形になっています。
誰かにとっての何かの糧になれたら嬉しいです。

■失われた20代。


自分は大学を卒業してから博報堂という会社で1年間働き、その後はプロレスラーに転身。パーソナルトレーナー稼業を個人事業で営みながら、数年を過ごしました。
その後も上記の仕事を継続しつつ、プロレス団体「WRESTLE-1」でマネジメントの裏方業務をやらせていただきつつ、30歳を過ぎて自身のプロレス団体「PPPTOKYO」を旗揚げしました。


字面にまとめるとスムーズなキャリアに見えなくもないですが、その実態は非常に歪です。
一般的に20代のうちに社会で実績を積み、資金を貯め、30代以降にする独立を「栄光の独立」とするならば、自分はまさに「成れの果ての独立」です。
そう至るに仕方なかった状況でした。
本来20代のうちに積み上げるべき事、積み上げたかった事がぽっかり空いてしまった20代のように思えます。

■特技が一番の墓穴。


小さい頃からとにかく「楽をするコト」が得意な人生でした。
学校のテストでは要点だけ押さえてそこそこの点数を取り、怖い先輩がいたらその人に怒られないようにする術を真っ先に身に付けるような男でした。
同級生からは煙たがられるアレですね。笑

大学受験もガツガツと記述していく国立大学入試は自分には厳しく、暗記及び傾向と対策で打破出来る私大文系入試に特化した方法で勉強したのを覚えています。

若いうちの苦労は買ってでもしろ、とよく言いますが、とにかく苦労から逃げたいが故に、いかに逃げるかを常に考えていました。

社会に出てからもそれは変わらず、また体育会系の文化がとにかく苦手で、プロレス業界のそれは苦痛以外の何物でもありませんでした。
故に雑用などとは無縁でいたかった。そのために自身のバリューを他で見つけてもらえるように取り繕ってきたものの、結果としてそこで積み上げられなかったそれが、自身が選手としてはハネなかった要因なんだということも、今は咀嚼して受け入れられています。

25歳頃。
会社員を辞めてプロレス業界に転身した筆者。

■20代のうちにすべきだったこと。


①雑用
前述したような若手(と言われるべき人間)が積み上げるべきこと。ここでどれだけ積み上げてきたのかは、30代以降に大きな差が出てくると思います。これは職種問わずに下積みの大切さとして共通している気がします。

②鍛錬
プロレスラーで言えば基本の練習。ビジネスで言えば細かい日々の業務の積み上げかと思います。
こちらも今思えばヌル過ぎて、逃げてきた感が否めません。
むしろそれでもやってこられたのは後述する得意な領域が要因かとは思いますが、
特に肉体面に関しては20代の黄金期にもっと出来たことは山のようにあるし、今となっては悔やんでも悔やみきれません。

●誇れる20代。


一方で自分にしか積み上げられなかった20代の時間も誇り高きそれがあります。
兎にも角にも「人」に尽きる20代。
沢山の人に会って、沢山の人の顔を見て、沢山の人の喜怒哀楽に触れてきました。

たぶん自分は“人間観察”がとても好き。
そういう意味ではプロレスラーと並行してキャリアを積んだパーソナルトレーナーとして多くのお客様に出会えた事が、今のキャリアの礎になっています。

コミュニケーション能力…という言葉がとても嫌いで。
そう思うに至ったのも、結局は今目の前にいる人に対して誠意を持って愛を持って接することが大切なのだと気付けたからです。
能力ではなく誠意と愛だよ。
そして多くの仕事は結局は人への誠意と愛で成り立つんだと気付けたのも、20代の時間が根底にあります。

逆に、人に騙され(?)苦虫を噛み締めた事も、今となっては人生の糧となり学びになっています。負の思い出はそれを負と捉える己の感情が嫌いなので、ここでは割愛していきます。

多くの方々との出会いがあって今があります。
20代に出来た繋がりが
イベント運営やる上での礎になってます。

●20代のうちにしてよかったこと。


①人と会う
前述の通りです。業界問わず、多くの職種の人と会いまくりましょう。
逆に30代からは会う人を厳選しています。時間は有限だし、30代になってから取捨選択している時間はもったいない。定期的に人間関係の断捨離も大切かと。
結局、ご縁がある人とはタイミングで必ずまた会います。

②飲み歩く
2017年〜2019年頃はとにかく飲み歩いていました。
結果、不摂生を繰り返し、冒頭のような醜態になってしまいましたが、同時に得たものも大きかったと胸を張って言えます。
自分の営業力の礎は間違いなくこの期間に養われたし、人の行動の機微をさっちできるようになったのも多くの人の表情に触れたからだと思っています。
夜の街には本当に色んな人たちが居て、普段見られない景色に触れることもまた、生きる上での大きな刺激になってきました。

③恋愛をする。沢山。
冗談ではなく、人生においてかなり重要な事だと思ってます。恋愛を沢山してきた人は大体信用出来るという謎の定説を掲げていますが、
そもそも恋愛を重ねないと想像力も身に付かないし、自分を客観視出来ようにもなりません。
自身の人生哲学なんかも恋愛遍歴から形成されている部分もあるように思います。
クリエイティブな部分も、日頃デートの構成とか考えていたらポンポン出てくるようになるのでは!?と勝手に思ってます。
失敗の方がはるかに多いけど、多くに異性を知る事で、多くの学びと成長を感じる事が多かったです。それにしても時間もお金もめちゃくちゃ使ったなあ…。それも一つの投資でしょう。

若者よ、恋をしろ。

■“本質”に気づき始めたコロナ禍。


ここまで20代後半のダイジェストを徒然なるままに書いてきました。
トンチンカンな生活を送った結果が冒頭の写真です。自身の健康や目指すべき姿を失ってしまったのは事実です。

ちょうどそんな折に世界はコロナ禍に。

そもそもイベント関連の仕事が非常に厳しかったし、それに準ずる飲み屋営業にお出る事も少なくなりました。通っていたジムも一時閉館となり、トレーニングもままならなかった時に、友人の経営しているパワーリフティングジムに通うようになりました。


それまで情報に踊らされ、頭でっかちになっていたトレーニングや栄養の知識も、このタイミングに一新されました。
勉強もそうですが、ビジネス的な煽りが世の中には蔓延っています。
○○トレーニング、○○ダイエット…。
そんな情報を鵜呑みにしてしまうのは、自分の頭で考えず本質が見えていなかった証拠ですね。

結局身体作りの根本は強度の高いトレーニングと必要な栄養(食事)をバランス良く摂取するという大原則に立ち返ります。
都合の良いトレーニング方法など本来存在しないし、結局は基本を積み重ねていくしかないのです。
その事に基本に立ち返って気付けたわけです。

ここでは具体的なトレーニング方法などは割愛しますが、結局のところ、
「物事の“本質”を見抜く」力がいかに重要かということにこの時期に真に気づくようになりました。

同時期に合格した宅地建物取引士資格試験も然りです。
※今度記事書きます。

ちなみにそんな事を今ハマっている柔術を通しても感じています。
そちらについては直近で記事を書いたので是非読んでみて下さい。

■人生、何歳からでもリビルド出来る。


お陰様で、今が人生で全盛期と言える肉体と精神のコンディションを作れています。それらは全て20代のうちの失敗と、遅れてきた学びがあったからだと思っています。けれど、物事に遅すぎる事はないだろうし、まだまだ進化と挑戦を辞めたくない。
ただ、仕事面は完全にまだまだ発展途上につき、多くの方のご支援とご指導を沢山承りたい所存です。
「PPPTOKYO」というプロレス団体は自分の生き写しでもあり、自分の情熱や想いが沢山詰まったコンテンツです。

押忍


■自分がしてきた失敗を還元したい。

自分の立ち上げたプロレスイベントが、まさか団体化して選手が所属するようになるなんて、当時は思ってもみませんでした。
今はコンテンツの成長はもとより、そんな選手たちのプロデュースや育成も自分の生き甲斐になっています。
だからこそ、彼ら彼女たちには自分のしてきた失敗はして欲しくないし、経験値と感覚を可能な限り伝えていきたい所存です。

「PPPTOKYO」が掲げる理念は“感動と熱狂を創り続ける。”
そのためには各人が自身の人生を常に研鑽していかないといけないと思ってます。
歪みない誇れるキャリアを、それぞれのメンバーに築いていって欲しいといつも思ってます。

最高の仲間たちと。

■人生の本質は自分自身

まとめです。
今回は自分の肉体の変化から自身のキャリアについて振り返って見ました。
人生何歳からでもリビルド出来るわけですが、その根底には人生の本質により近づいていく事が大切なのだと感じています。
以下の三つは結果として自分の信条となっている本質に向き合うエッセンスです。

・人と比べない
・自分を更新していく
・挑戦こそ生きる活力

4000字近く書くとまとまりが無くなってきますね。
今年の挑戦のうちの一つにnoteの定期執筆もあります。

さて、本当に続けられるか!?
そこも含めて、まだまだ最高の人生を更新すべく精進していきたいと思います。

人生という名のパーティーは、まだまだ続く。

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