見出し画像

備忘録|松島旅行と仙台市体育館

 わたしは生粋の晴れ女である。
 どれだけ雨や雪が降っていても、たとえ吹雪いていても、わたしが家を出ると途端におさまり、帰宅するとまた雨や風が空に戻る。

 彼や、たまに飲みに行く友人は雨族であると自己申告しているが、晴れ族であるわたしの勝率は高い。
 彼とのデートは待ち合わせ時点で雨や雪が降っている場合が多いのだけれど、いつもすぐに止み、解散の頃にはすっかり晴れているので、彼は「晴れ族め……」となぜかいつも悔しそうにしている。それくらい、彼の人生は雨一色だったらしい。

 しかし、先月友人と行った松島旅行は、猛吹雪だった。
 今冬宮城県は雪がほとんど降らなかったというのに、旅行当日だけピンポイントで吹雪いた。


 晴れ女であるわたしは、傘にあまり慣れていない。それなのに旅先で傘をさし、髪やコートに雪を積もらせながら観光することになろうとは。

 楽しみにしていた松島の景色も、吹雪で白く霞んでよく見えなかった。
 吹雪に頬をぶたれながら、暖かくなったらリベンジすることを誓った。旅行と言っているが、宮城県在住のため、日本三景である松島はご近所なのである。明日にでもリベンジに行けるのである。

 そんなご近所旅行の目的は、海鮮と温泉だったので、それは充分果たせた。

 どう頑張っても上手に撮れないし、友人やわたしが映らないようトリミングしたらサイズもばらばらになったのだけれど、牡蠣も牛タンも、めちゃめちゃ美味しかった。
 牡蠣のために、友人もわたしも一ヶ月以上牡蠣絶ちをしていたので、幸福ゲージは常に振り切っていた。

 雪の露天風呂にも、ちょっと熱めの内風呂も、本っ当に気持ち良かった。

 ホテルの中庭の風景。きれい。お風呂上がりに中庭が見える席で寛いだ。

 ところで、夕食も朝食もバイキング形式だったのだけれど、バイキングは本性が丸裸にされているようでちょっと恥ずかしい。

 今回の旅行は海鮮を目的としていたので、お寿司にお刺身を中心に。
 トレーもいっぱいだったので、醤油皿を諦めたせいで皿にひとつ分の空きがある。昼間の食べ歩きの余波で、お腹もいっぱいだった。
 と言いつつ、これは第一陣の写真。このあとビールもハイボールもから揚げもお刺身もお寿司もデザートもいった。

 そして翌朝。ザ・朝食。

 夜は酔っていて、朝は覚醒しきっていないので、あまり覚えていないのだけれど、写真から、「ヤングコーンが好きなようだ」ということが分かった。
 そして会場を後にするとき、ライブキッチンでオムレツや焼き立てクロワッサンがあったことに気付いて、「もう!!」となるのもバイキングあるある。
 ロビーや喫煙所などで、他の旅行客の方々と世間話をするのも、旅先あるある。

 そしてチェックアウト後。車にこれでもかというほど積もった雪下ろしとともに、楽しかった松島旅行が終わったのであった。

 月が変わり、三月。バレーボールの試合を観戦するため、仙台市体育館(現カメイアリーナ仙台)に行ってきた。

 祖母が遥か昔にバレーボール部に所属していたので、幼い頃から国内リーグや日本代表の試合をテレビで観ていたけれど、生で観るのは初めてだった。
 二階の自由席で、どこに座るか迷ったのだけれど、せっかくなのでコートエンド側のど真ん中に陣取った。

 テレビの中継はコートサイド側からの映像がほとんどなので、エンド側からしっかり観てみたかった。
 結果、本っっっっ……当に感動した。

 選手の動きも、ボールの軌道もよく見えた。
 なんならモッパーさん(濡れた床を拭く人)の動きも、各チームの応援団の様子も、そでに控えて振りの最終確認をするチアの方々の動きもよく見えた。

 スターティングメンバーの発表を終え、応援団の太鼓が鳴り響き、試合が始まったときの興奮は、上手く文章に書き起こせない。
 出勤前の強行観戦だったけれど、行って良かった。本当に良かった。元バレー部の祖母に「試合観て来たぞ、羨ましかろう」と自慢しよう。

 そして「仙台市体育館」「バレーボール」といえば、「ハイキュー!!」の聖地で有名だし、せっかくなので昨年設置されたというハイキューのモニュメントを写真におさめようと思ったのだけれど……。
 映画も公開中で、さすがのハイキュー。

 めちゃめちゃ人だかりと、写真撮影の列ができていたし、出勤時間も迫っていたので断念。
  屋内も屋外も、漫画やアニメで登場した聖地だらけだというのに、写真は一枚たりともない。が、目的は聖地巡礼ではなく、ただのバレーボールファンとしての試合観戦だったので、まあ良し。
 こちらもそのうちリベンジしたい。


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?