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2020年1月の記事一覧
何度か手を叩いて、祈る
インチキクリスチャンの初詣のお話で、手水の使い方やら鈴の振り方やら礼拍の流儀やら、そんなことを同じく物知りの妻と他愛なく楽しく議論し、それをケンカと間違えた娘から止められ、ぼくたちは「かみさまのおうち」を辞したのだ。かみさまはいたよ、と言っているから、お参りは成功だったはずだ。
たまさか、作られた神話について考える機会もあり、参拝の作法をいろいろ調べてみたが、結局はよく分からない。伝統は再形
なにかが掬い残される
初夢は見なかった。見なかったことにする。
いや、それは誠実な態度とは言えない。誠実とは何かは、書きながら考えてみる。
* 隣同士、二人きりで酒を飲んでいる。長いこと。ぼくの心は穏やかではない。客は他に居ず、バーテンダーもバックヤードで何やら作業している。
右にはぼくより少し若い、屈強な男。イケメンではないが、張りのある声と白い歯の笑顔が魅力的だ(以後、便宜上「きんに君」と呼ぼう)。肩が
抱負って、なんだっけ?
いずれは得体も知れぬアイドル・シンカー、書き初めが UFO の目撃写真でも構わないが、あれは書き初めというよりは「正月特別号(袋とじ)」に近いので、改めて、ことばを用いて世界と自分への向き合い方を残しておく。
* 私が書く文章は、いろんな物に似ている。似てはいるが、だいぶ違うなあともやもやする。書けば書くほど、読めば読むほど、もやもやは膨らみ為す術を失う。今度こそ落とし前を着けようと、またぞろ