ハンセン

#2 人生の「4L」とは?

こんにちは!
毎週水曜日開講の【キャリアデザイン学超入門】へようこそ!
先週確認した「キャリアの語源」を踏まえて、代表的な研究者のキャリアの捉え方紹介第1弾!
この「やまもとまさきのぶろぐ」のコンセプトに大きな影響を与えたサニー・ハンセンという研究者の理論を5分くらいで読めるようにまとめました。

目次
1.人生は「4L」!?
2.パッチワークの創造
3.さいごに
4.参考文献

1.人生は「4L」!?

サニー・ハンセンは人生の重要な要素として、「労働・学習・余暇・愛」を挙げています。これらは英語で「Labor, Leaning, Leisure, Love」ですので、4Lと呼ばれます。自分の人生を豊かにするためには、労働や仕事のことだけを考えるのでは不十分だというのです。自分の学び方や趣味、家族との暮らし方といった人生における仕事以外の時間についても考える必要があるとし、それらをすべてつなげて考える「ライフキャリア」概念を提唱しました。

「ライフキャリア」に対して、「ワークキャリア」という概念もあります。
「ワークキャリア」はその名の通り、一般には仕事、職業、労働に関することを指していると理解されるでしょう。それに対して「ライフキャリア」は仕事以外のことすべてを含んだ概念だと思う人も多いかもしれません。僕も「ライフキャリア」と口にするときは分かりやすいのでこちらの意味で使っています。図にするとこのようなイメージです。

ですが、ハンセンの「ライフキャリア」概念は、「ワークキャリア」などを含む人生のすべてを「ライフキャリア」として統合しているような印象を受けます。これはあくまで僕の解釈ですが、このようなイメージでしょうか。

「ワークキャリア」も含めて「ライフキャリア」と捉えるような感じです。とても興味深いですね。


2.パッチワークの創造

そしてハンセンは、人生における様々な役割を統合し、「意味ある全体」をつくることが重要と考え、キャリアを「パッチワーク(キルト)」に例えました。

僕は彼のこの「人生には様々な要素があり、それらを組み合わせるようにしてパッチワークをつくっていく」というキャリアの捉え方に感銘を受けて、はじめの投稿でも言ったように、このブログでそれを実践したいと思ったわけなんです。

ラーメンを食べる自分、キャリアを学ぶ自分、本を読む自分、それ以外のすべての自分。
これらはすべて独立している自分ではありません。これらはすべて自分を構成する要素であり、これらの組み合わせが僕たち一人一人の個性を創り出しているのです。


3.さいごに

さて、今週の講義では「キャリア」とは何かについて考えてみました。
サニー・ハンセンの理論から…

・4L(労働・学習・余暇・愛)を統合することが重要
キャリアをつくることはパッチワークの創造

ということが分かりましたね!
彼はキャリアプランを立てる際の課題について、パッチワークの創造以外にも論じていますので、そちらもいつか紹介できればと思います。

さて来週16日は、キャリアデザイン学部の一般入試があります!
キャリア概念はいったん置いておいて、「キャリアデザイン学部一般入試直前SP」と題して、学部の授業についてや、学生として過ごした僕の4年間について、受験のことなど、いろいろとお送りしようと思います。(笑)

今日はここまで!

次の定期投稿は金曜日【Vivid Books#2】です。
それではまた。

4.参考文献


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