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島嶼化した日本人 その1

※島嶼化(とうしょか)・・・大陸から隔離された島嶼部における生物の進化の傾向。1964年に生物学者J=B=フォスターが提唱。島嶼効果。フォスターの法則。島の法則。など。
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ここブラジルのモジ市の朝市などで見かける中・韓人は、やはり日系人よりも体格が大きくて、がっちりしています。
同じモンゴロイドでも日本人のような島嶼型は、大陸型よりも小柄です。・・・ということは人間だけに限りません。

動物が島嶼化すると例外的に大型化する例もありますが、屋久島の猿や鹿は本州に棲んでいるそれより小さいし、ジャワサイ スマトラ象 ボルネオ象なども大陸に住んでいるサイや象よりもずっと小型です。

その主な理由として、島は餌資源に限りがあるので体を小さくして個体数を増やす方が種にとって有利だから、と説明されていますが、もう一つの理由は、島は海に囲まれているために外敵の侵入がなかったからだといわれています。

大陸のように敵や競争相手が多いと、いつもそれらと戦わなければなりません。格闘競技が体重別に別れているのは、大きい方が有利だからですが、大陸では長い年月のうちに軽量級が淘汰されていき、大型化の方向に進化していったのでしょう。

一方、日本の国技である相撲に重量制がないのは、勝ち負けよりも礼などの精神性が重視されるからで、それで勝った方はガッツポーズはおろか笑い顔も見せません。

双葉山(昭和の大横綱、戦前に活躍)が連勝記録を止められた時の言葉は「我未だ木鶏(もっけい)たりえず」でした。"木彫のシャモのように自分はまだ何ものにも動じない境地には達していません"という意味だそうです。

トランプやバイデン、習近平たち西洋文明のリーダーはみんな大男です。英王室も長身ぞろいですが、彼らは力と闘争のシンボルだからです。

日本の今上天皇の名は徳仁陛下。背が低いということは、徳と仁を備え持った非暴力の象徴だといえましょう。

p.s.大鵬(こちらも昭和の大横綱 / 戦後に活躍)が貴乃花に連勝を止められた時、後からのビデオでは大鵬が勝っていたことがわかりました。それについて聞かれた大鵬は「あんな無様な相撲を取った私が悪いのです」と答えましたが、横綱は誰が見ても分かるような勝ち方をするべきだ、というのが大鵬の主義でした。

【今日の名言】
「一つの大きな岩がどのような風にも揺るがないように、賢者は非難と賞賛とに動じない。」 from 阿含経(釈迦/ブッダ)

お読みになって頂きありがとうございます。宜しくお願い申し上げます。