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人はなぜ争うのか?自然に善悪や正邪は無い

相も変わらず、今も世界ではあちこちで、戦いが繰り広げられています。

これは正義の戦いだ、聖戦だ、反政府だ、独裁だ、不正だ……とそれぞれが善だ悪だと主張していますが、「善悪」は人間が創り出したものであって、もともと自然界に「善悪」はありません。

ライオンや狼が獲物(草食動物)を追いかけると、まず子どもの動物が逃げ遅れて食べられてしまいます。

人間に言わせれば幼児虐待です。

年老いた弱った者を倒したら敬老の精神に反するし、病気や怪我で動けない者を餌食にしたら弱い者いじめになります。

以前、TVの動物番組で、雄ライオンが他の雄の子を咬み殺していました。

難産中のヌー牛が、ハイエナか何かに追われる場面では、産道に引っかかった赤子をぶら下げながら逃げまわるというむごいシーンを見ました。

生まれた子が足に欠陥があって、満足に歩けないようであれば、またたく間に食われてしまいます。

これは捕食者による不良遺伝子の排除という自然淘汰とポピュレーションのコントロールの意味もあるのかもしれませんが、自然の摂理の枠の中に収まっているものと思います。

自然界には「善悪」の区別はありません。

「善悪」は人間が創り上げた法律・宗教・倫理・道徳によって、正義・邪悪・悪魔・善神・佛など区別されるようになったので、ここから異教徒・背信・異端などという考え方が発生して、今も闘争が続いています。

一体どうして、人間だけがそんなことをしているのでしょうか?

ところで、日本は古来より自然崇拝の「神道」ですので、単純至極な善悪の白黒二元論は言いません。

罪穢れをお祓いして禍をのがれる。神の怒りを鎮める。禊。清々しさなどを大切にします。

それに第一、神道には経典も教義も厳しい戒律もありません。

教義が言語化されていないので、解釈の違いから対立が起きることもありません。

神学も分派もないので争いようがありません。

自然崇拝の日本だけが、世界唯一の和の国、自然の国なのであります。


【今日の名言】
「我々は自分の欠点を何か一つ克服するごとに、その分だけ高慢になっていく」by フーコー

【名言もう一つ】
「天国は未来にも過去にもない。天国は私の内にある」by カーネギー


※編集協力:和の国チャンネル


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