レゴ®シリアスプレイ®ワークショップに時間がかかるのはそれなりの理由がある。
こんにちは。二日間ぐっすりと寝ました。これにより体調は少しずつ回復の兆しを見せています。やっぱり人間、寝るのも仕事ですね。
サブファシリテーター。
もう先々週の話になるでしょうか。あるワークショップ(体調不良になる原因ともなった?)でレゴ®シリアスプレイ®メソッドを利用しました。今回は後任のファシリテーターにメインを委ね、サブファシリテーターとしてバランスを取る役目を担いました。最近はそんな役回りが多くなっています。
レゴ®シリアスプレイ®ではひとりひとりの作品と深く関係するため、ファシリテーターひとりに対して参加者10名くらいが目の届く限度です。今回は23名という参加者だったので2名でも結構大変でした。それでも、レゴブロックの置き場や導線を工夫することによって、なんとかうまくこなせました。
なぜ回りくどいワークが必要か。
このワークショップは100名程度の部署を4回にわけて実施します。よって今回が2回目で残り2回あるということ。その設計段階でもっとも重視していたのが作品による内省です。レゴ®シリアスプレイ®のコアプロセスにもある「振り返る」が実は次のステージに向かうための大事なフェーズなのです。
さらに今回はその間にGenAIによるイメージ化を加えました。流れとしてこのようなものです。
なぜこのような回りくどいワークが必要なのか。せっかちな方ならそう感じたかもしれません。極論④〜⑥を実践するだけで事足りるのではないかと思われてしまうのでしょう。ですが真の考えにたどり着くための準備がないまま④を実践してしまうと、取って付けただけの言葉に終止してしまいます。
悲しいワークショップ。
以前「6割の法則」について書いたときにも、脳内イメージと言葉の間、がでてきましたよね。再度おさらいをしてみましょう。
人間は自分自身の持つ語彙だけでほとんどの会話をクリアしています。モヤモヤすることや言語化できない言葉を発するのは稀。なぜそうなるかと言えば条件はふたつ。ひとつはそこに心理的安全な場が提供されていない場合。そしてもうひとつが前述の脳内イメージと言葉に相違を感じてしまうから。
人は機械、マシンではありません。ひとりひとりにはその個人でしか判断がつかない(判断がつかないのかもしれない)思いがあります。上司や教師が答えを急がせすぎる、もっと駄目なのが答えを教えてしまうってやつ。悲しいワークショップを何度も見てきました。まさにそこに言葉は存在しない。
意味は、見出す、のではなく、創る。
今回のワークショップの②のように、全員のレゴ作品でひとつのストーリーを作っていくという行為には、必ず全員の言葉がその場に存在しなければならない。そんな全員の言葉が、自身の脳内イメージによってヌケモレなく言語化できるためのサポートが認定ファシリテーターとしての仕事なのです。
そしてこの②から③に移るタイミングで参加者には変化が訪れます。自分の考えと仲間の考えのギャップ。それから自分の考えと仲間の考えのつながり。このふたつを深く考えることによってより価値のある言葉は生まれるのです。時間をかけるだけの意味は見出すのではなく、創る、なのですよね。
最後に。
GenAIを利用することにより、レゴ作品と言葉とイメージがシンクロする瞬間を何度も見ました。人間にはこれほどのポテンシャルがあるのだなと改めて感じさせられました。
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