意識外からのサイン到来に気づきを向けてみる
日々、私たちは無意識のうちに数多くの音を聞き流しています。特定の目的や目標に向かって邁進することは重要ですが、その反面、意識外の音やサインを見逃してしまうことが多々あります。私たちが普段聞き流してしまう音の中にこそ、重要な気づきや新たな発見が隠れているのかもしれません。今回は、意識外からやってくる音やサインに目を向け、その重要性について考えてみましょう。
気づきと無意識の価値
皆さんこんにちは、作曲家で大学教員の小松正史です。今日は「無意識からやってくる気づきや音」というテーマで、ちょっとしたお話をしてみたいと思います。こういう話題って、つい日常の中で見過ごしがちなんですが、意外と大事なことなんですよね。
普段、私たちは一つのことに集中すると、そのことにばかり意識が向いてしまい、周りの些細なことに気づかなくなることがありますよね。例えば、取るに足らないものや、自分にとって価値がないと感じるものって、意識的に無視しがちです。でも、実はそんな些細なことの中にこそ、大事な気づきが隠れていることがあるんです。
全身全霊で取り組むことで失われるもの
最近では「半身(はんみ)」という言葉が話題になっています。これも、スマホを見ていると本が読めなくなるという現象の一環で、一つのことに全身全霊で取り組むことが良いという風潮がありますよね。でも、それによって大事なものを見失ってしまうことも多いんです。私自身も、目的的に生きていると、ついつい意識が一つのことにとらわれがちになり、他の大事なものを見逃してしまうことがあります。
たとえば、家族や友人との会話の中で、意識していないところの話題がふっと入ってきて、それが後になって大切なヒントになったりすることがあります。また、新聞を読んでいて、自分が普段関心を持たない話題に偶然目が留まることもあります。本屋で書籍に出会う瞬間も。そんなとき、何か新しい方向性や解決策が見えてくることがあるんです。
意識外の音とその重要性
ここで少し私の体験談をお話ししましょう。私は作業中に集中力が途切れがちで、常に意識があっちこっちに飛んでしまうことが多いんです。一つのことに集中しすぎて、過集中になってしまい、結果として体や目が疲れてしまうんですよね。この状態を避けるために、無意識に意識を別のことに向けたり、立ち歩いたりしてしまうことがよくあります。
これをもう少し専門的に説明すると、音響心理学の観点から言えば、私たちが音を捉える過程には「意識」「前意識」「無意識」の3つの領域があります。この中でも特に注目すべきなのが「前意識」という領域です。耳から入ってくる音は、意識的に捉えることもできますが、前意識の領域ではスルーされる音もあるんです。これがいわゆる「物音」や「街の雑踏」「自然音」などで、普段意識しないものの、耳には確かに入っている音です。
この「前意識」にある音は、実は非常に情報量が多く、無自覚に捉えているため、脳がその処理を自動的に間引いてしまうことがあります。しかし、この間引かれた音の中には、私たちにとって重要なサインや気づきが含まれていることがあるんです。
無意識からのサインを見逃さないために
例えば、山の近くで生活している人が、普段とは異なる音を感じたとき、それが山崩れや大洪水の予兆だったりします。これを無視せず、適切に対処することで、危機を回避することができるんです。同様に、普段の生活の中でも、無意識に捉えた音や匂い、感覚が重要なサインとなり得ることがあります。
特に、現代の生活ではスマホなどに集中しすぎて、無意識からのサインを見逃してしまうことが多いです。だからこそ、少し意識を外に向け、普段気づかないことに注意を払ってみると、新たな発見や次のステップに繋がるヒントが得られるのではないでしょうか。
今日は、無意識に存在する音やサインに目を向ける大切さについてお話ししました。ぜひ、皆さんも普段の生活の中で、意識外のものに少し注意を向けてみてください。そこに、思わぬヒントや解決策が見つかるかもしれません。どうもありがとうございました。それでは、今日も良い音の一日をお過ごしください。
🔸書籍【Amazon】
https://amzn.to/3H3a864
🔸音楽【Spotify】
https://open.spotify.com/intl-ja/artist/6EeYq4J3QdKusSaCarhC80?si=btsjwTi-TK-ecDKMc6muWQ
🔸音楽【CD&楽譜】
https://nekomatsu.shopselect.net
🔸動画【YouTube】
https://www.youtube.com/channel/UCzy0noHLCgUe-xLnn0ig3Cg
🔸お仕事依頼&質問フォーム
http://www.nekomatsu.net/contact/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?