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AIの時代にエンジニアは不要になる?

うちの会社説明会でよく学生さんから質問を受けます。
「AIが進んでいくと、プログラマやエンジニアは不要になっていくのでしょうか?」

私が毎回答えている内容をここで記載したいと思います。

まず答えからお伝えします。
「エンジニアは今後も必要です。おそらく今より必要とされるでしょう。」

私がまだ新人の頃。(もう20年以上前になります)
当時、プログラミング言語といったらCOBOLが全盛期でした。
そして入社当時から4GL(第四世代言語)という言葉をよく聞くようになりました。
4GLは、かなり曖昧な言葉として広く使われましたが
総じてエンドユーザーでも開発できるプログラミング言語と解釈されることが多い。

また、その後 Windows95が出現し
エンドユーザーコンピューティング(EUC)
というKeyWordが極めつけでした。
業務部門のユーザーが自らシステム構築ができる。

ある先輩社員が私に言いました。
「これからはユーザー自身がプログラミングする時代だぞ。
 だからうちら技術者はいらなくなるんだ。」
こんなことが雑誌やメディアでも当たり前のように言われていました。

それから20年以上経った現在。
このIT業界を見てください。空前絶後の技術者不足と叫ばれています。
その数なんと、17万人の不足。現在、技術者は約90万人です。
(経済産業省)

私に自慢げに語った先輩と今、会いたい。
そして新人だった私をビビらせたことを謝罪してほしい(笑)

「AIが全てをプログラミングするからPG、SEはいらなくなる」
「10年後には小学生からプログラミングを勉強している世代がくる
 だからエンジニアは不要となる」
こんな言葉に振り回される必要はありません。
過去に起こった出来事は、未来でも起こる。
温故知新。歴史から学び、未来を予測する。
「AIは今までと全く違う?」
そうかもしれませんが、エンジニアが不要となることは
孫の代まで、やはり来ないと思います。

しかし、私も油断しているつもりはありません。
私からあなたに警告があります。
今のままの技術で10年後も生き残れるかと言えば、そうではないでしょう。
【そのような技術者は市場から淘汰されます】

これも過去の出来事から学べます。
例えば、簡単な事務処理計算をするシステムを構築する場合。
COBOLではオフコンで作っても500万から一千万はしたでしょう。
それがOffice(今のMicrosoft365)の出現で二週間できるようになっています。
しかも、業務部門のユーザーが簡単に作成できる。
まさにEUCですよね!
※EUCという言葉は以前ほど使われなくなりましたが、空気のように当たり前になったので使われなくなったと私は解釈しています

そうです!
まさにプログラマが(上記の開発例では)いらなくなったのです。
実際に、学習を怠り新しい技術を習得しなかった技術者は辞めていきました。

今後も以下のようなことは当たり前に起こるでしょう。
・今、プログラミングしている領域は自動化される
・設計すらエンジニア不要の領域が広がっていく
・今、数億円かかっているシステム開発が一人で二週間でできる
 しかもユーザー自らでエンジニア不要

技術者は、さらに上位の技術を覚えない限り
AI、Amazon、アルファベットにその役割を奪われていくでしょう。

それでも私は冒頭記載した主張をする。
「エンジニアは今後も必要です。おそらく今より必要とされるでしょう。」

既にエンジニアの方も、これからプログラマーやエンジニアを目指される方もこのことは覚えておいて損はないと思います。

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