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好きでやってる発信が、実は「コミュニティ」を助けていて、助けたコミュニティに助けられた話

萩原 雅裕

ややこしいタイトルですが、この記事は

コミュニティに貢献してたら、どんどん良いことがつながり、仕事にもつながった。
逆に、コミュニティに貢献しなかったら、ビックリするくらいうまくいかなかった。

という話です。

まずは、3つほど良いことにつながった話から。

コミュニティマーケ・カスタマーマーケ

B2Bマーケの仕事をしながらも、広告とかリード獲得とかデジタルマーケとかにはそれほど興味がなかったのですが(仕事としてはやったけど)、コミュニティマーケティングカスタマーマーケティングという分野には、とても惹かれました。
もともと、カスタマーレッドグロース(Customer-led Growth)という考え方に共感していたことに加え、身近にアクティブに活動していた人が多かったことも重なり、勉強会やミートアップに参加するようになり、また自分でもアウトプットするようにしていきました。

どこか特定のコミュニティに所属し、その運営やリーダーをやっていたわけではありませんが、折りに触れ、広い意味での「コミュニティ」に貢献してきました。

例えば、こんな記事を書いたり。


その結果、、、
コミュニティ運営を手掛けてきたプリズムテック社/小倉一葉さんからお声がけいただき、コミュニティマーケティング支援SaaS KEEN manager(つい先日プレスリリース出たてほやほや)の立ち上げをお手伝いする機会をいただきました。

もしも私が、これまでイベントに参加していなかったら、コミュニティマーケやカスタマーマーケについてTwitterやnoteで発信をしていなければ、このつながりは絶対になかっただろうと思っています。


カスタマーサクセス

似たような形で、カスタマーサクセスという分野についても、興味を持ち、すでに数多く発信されていた先人たちの知見に触れたり、ミートアップに参加したり、身近な人を応援したりしてきました。

こちらもやはりどこか特定のコミュニティの所属したわけではありませんが、その概念に惹かれ、広い意味での「カスタマーサクセス界隈」というコミュニティへ自分なりの貢献をしてきました。

例えば、こんな記事を書いたり、イベントをお手伝いしたり。

https://www.bridge.customer-success.college/


その結果
、、、
カスタマーサクセスの総本山とでも言うような Gainsight さんからお声がけいただき、サンフランシスコで開催されるイベントを取材し、公式ブログ用のレポートにまとめるという、貴重な機会をいただきました。

これまた、もしも私が、これまでコミュニティイベントに参加していなかったら、Twitterやnoteで発信をしていなければ、こんな機会は絶対になかっただろうと思います。


Asana

最後の例は、狭義のコミュニティ、特定サービスのユーザーコミュニティでの活動なので、わりと分かりやすい話ですね。

私は、Asana というタスク管理・仕事管理ツールのユーザーコミュニティ(Asana Togetherと言います、ハッシュタグは #AsanaTogetherJP です)で、わりとアクティブに活動しています。

自分でユーザーイベントを企画・主催してみたり、まだ日本でほとんどだれもやってなかったYouTubeでのAsana解説をやってみたりと、立ち上げ期ならではの手作り感が許される雰囲気に後押しされながら、楽しんでやってました。

その結果、、、
「ウチの会社で使おうと思ってYouTubeで検索したら、お前が出てきたんだけど」というメッセージが届きました、高校の同級生から!
アレコレやり取りし、卒業以来なんと30年ぶりの対面とともに、その会社(彼は2代目社長)でのAsana導入をお手伝いすることになるという奇跡が起きました。

さらには、Asana社主催イベントにモデレーターとしてお呼びいただいたりAsana社公式YouTubeチャンネルの企画に出演するという機会をいただいたりと、Asana社さんのお手伝いをする機会をいただくことにつながっていきました。

これはもう間違いなく、コミュニティ活動を通じて、新たな人とのつながりができ、自分の世界が広がり、ビジネスにつながった最たる例です。YouTubeで発信していなければ、絶対になかった。

余談ですが、チーム・グループに貢献する方法はさまざまあり、そのときどきのチームの状況(他のメンバーがどんな役割をしているか)や自分の状況(どれくらい稼働できるか、自分の強みが活かせるところがあるか)に応じて、貢献する方法を選べば良い。あるときはリーダーになるし、あるときはフォロワーになる。それらすべてがリーダーシップ体験である。というのは、チームワークで有名なKelloggというビジネススクールで学んだことです。
余談と言いながら、これ、とーっても大事な話だと思ってます。なにせ、「リーダーシップ」という言葉が招く誤解だとか、「チームに貢献する」とはどういうことなのか、という認識がズレてることでチーム運営がうまくいかないケースとかが、おそろしいほど発生してるので。

このように書くと、「おー、いいなー、じゃあコミュニティ活動するかー」と思うかもしれませんが、ここで注意事項です

これらの3つの例はすべて数年越しで起こったことなんです。
今日活動はじめたら3ヶ月後に仕事につながるかなー、遅くても半年後にはいけるかな、みたいな期待値は危険です。

私の場合、早いものでも1年くらい、長いものは活動開始から4~5年経ってます。

よく言われることですが、短期ですぐに分かりやすい結果につながることなんて、ないんですよね。これは逆の立場で考えればわかりやすいです。
長く活動している人なら信頼できそうだなと思うし、発信量が多ければ見つけやすい。その結果、仕事をお願いすることもある。

だから、短期で分かりやすい成果を求めに行くと、確実に失敗します。
というわけで、次は私の分かりやすい失敗談。
コミュニティに貢献しなかったら、ビックリするくらいうまくいかなかった話です。

と、その前に、、、

たまに「あれ、ボランティアなの?!」とか「なんであんなことやってるんですか?」と聞かれることがあるんですが、半分はコミュニティへの恩返しで、半分は完全な下心です。
コミュニティに関わるきっかけは、そのテーマやツールが好きだからですが、コミュニティ内の人とのつながりができると、そこから新たな動機が生まれます。すごい人・素敵な人がいることを知り、すごい人・素敵な人とつながることができ、その人たちからいろんなことを教えてもらい、助けてもらい、多くのことを学んでいく。
すると、当たり前ですが、何かしら恩返ししようと思うものです。そこで、自分なりの形でコミュニティ活動を継続することになる。
そうこうしている内に、気づけば自分が古参的立場(カッコよく言うとコミュニティリーダー)になっているので、今度は教える側、助ける側に回っていく。

じゃあ完全なボランティアかと言えばそんなことはなくて、当然ながら下心もあります。
こういうポジション取れたら何かいいことあるかもなとか、初期から関わっていたら、サービスが成長するのに合わせて、自分もそのおこぼれにあずかれるかなとか。
それがどんな形になるかはわからないし、直接的な仕事ではないかもしれないけど、まあ、何かあるんじゃないかなという感じ。ある種の勘であり、賭けであり、そんな感覚ですね。


さて、失敗談行きましょう。
過去の発信がきっかけで、私には「40代オッさん」とか「中年」とかのハッシュタグが付いております。
その後、私自身がどっぷりと「中年の危機」を味わい、その顛末を書いたことで、気づけば「中年の危機」で検索上位に登場するようになりました笑(いまはちょっと落ちた)

自分が悩み苦しんだ体験をもとに、人生の後半戦に大事なコトを整理してみたり、それを人に伝えたりしてみました。

それなりの反響をいただくうちに、ついうっかりこう思ってしまったんですよね。

『もっと、マネタイズできるんじゃね?』


まだまだ(広い意味での)コミュニティに十分な貢献をしてもいなければ、コミュニティにいる人を助けた例も少ない。
そんな段階で、マネタイズを急いでしまったり、コミュニティ内の人に向かって、サービスを売ろうとしてしまった。

はい、もう、これは典型的なダメパターンです。
師匠の言葉を借りるなら、やっちゃいけない Sell to the community です。
本当はSell through the communityをやらなきゃいけないのに。

Copyright Hideki Ojima

コミュニティに貢献する、コミュニティにいる人を助ける前に、成果を求めちゃダメ。何度も聞かされ、知ってたはずなのに、やってしまう。怖いですね。

まずは、悩める中年コミュニティに貢献しなきゃいけなかった。
自分なりの方法で、コミュニティにいる人をもっと助けなきゃいけなかった。
(もっとも、私が助けられるのは、ただ悩んでる中年じゃなくて、悩みながらも一歩踏み出すことを決めた中年ですが)

誤解のないよう補足すると、そのときにご提供した内容が失敗だったというわけではありません。そうではなく、やり方やタイミングはもっとうまくできたんじゃないかと思うのです。

いま振り返ってみると、あ、あれはコミュニティに貢献してなかったからうまくいかなかったんだな、と分かります。
でも、やってるときは、自分がコミュニティ活動をやってるなんて意識はまったくありませんでした。
むしろ、これから独自のコミュニティを作ったらいいのかなー、くらいのことを思ってた。


何が言いたいかというと

意外とこういうこと、多いのかもしれないなと思ったのです。

自分が好きでやってることを発信したり、人に教えたり、イベントに参加したり、オープンな場所で質問したり発言したりする。

こういうことをしていても、やってる方は「貢献」とか「コミュニティ活動」なんていう意識はまったくない。

でも、それは広い意味でのコミュニティへの貢献(コミュニティ活動)になってるかもしれないんです

コミュニティという言葉が広く使われるようになるにつれ、「コミュニティ活動やってます」という人と「私は特にコミュニティには属してないです」という意識の差が広がりやすくなってるけど、別に特定のグループが存在している必要もなければ、そこに所属している必要もなくて、ただ同じ興味関心を持つ人が一定数存在していて、そういう人たちの存在がぼんやりと(オンラインで)見えているなら、それはたぶん広義のコミュニティなんですよ。

そして、あなたが好きで発信していることは、たぶんそのコミュニティへの貢献になってます
そこに何かしらの反応があれば、それが「いいね」1つであっても、あなたはコミュニティを助けてるのです。

飽きっぽくて、ひとつのことを長く続けるのが苦手な私ですが、数年越しで良いコトが起きると「あのときやってて良かったな、続けてて良かったな」と思いました。だからこそ「これは好きでやってなかったら続かないな」と強く実感します。

特定のコミュニティに属さず発信を続けていると、ときどき「なんでこんなことやってるんだっけ?」「続けるの大変だな」と思うことがあるかもしれませんが、好きとつながり(とちょっとした下心)でその活動を続けていけば、やがて世界が広がり、きっと良いコトにつながりますよ。


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