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個人の力を高めるためのヒント

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2021年6月の記事一覧

上司が依頼したことを忘れる理由は「あなたを信頼してるから」

昨日の記事を読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。 今回は「部下がうまく上司を扱う(Manage upする)コツ」について。 上司から皆さんへ仕事の依頼やお願いがあると思いますが、そのとき上司側ではどんなことが起きているのか、その仕組みをご説明することで、皆さんにうまく上司を管理してほしいと思います。 まずは、上司は管理する(Manage upする)ものである、という前提をご理解いただくために、全宇宙の上司を代表して皆さんにお伝えしたいことがあります。 上司

多様性の高いチームのリーダーになったら「自分のトリセツ」をつくるといい

少し前に「上司に『いいね』とは、いかがなものか」みたいな話があると、見かけました。 それもまた組織文化なので部外者があれこれ言っても仕方ありませんが、私は絶対にそこでは働けないな、と思いました。 さて、そんな話を横目で見ながら、外資系企業では比較的一般的だけれど、日本企業ではあまり見かけない考え方を思い出しました。 Manage up という考え方です。 一般的にマネジメントというと、部下・メンバーを対象として考えますが、Manage up というのは「上司を管理せよ

年齢を重ねるほどに実感する時間価値と、幸せな人生を支えるマネーリテラシー

4半期最終月の最終週末に、資産の状況をチェックする「Quarterly資産チェック」という習慣を続けています。 いま確認したところ、4半期ごとに資産全体をチェックするようになったのは2013年からなので、もうかれこれ8年も続けていることになります。Excelでオリジナルのテンプレートを作って、内訳も管理しはじめてからでも6年ほどになります。 継続するのが大の苦手な私としては異例の長さで、自分でもビックリです。 マネーリテラシーの大切さは本当に多くに人に知ってほしいし、特に若

良いと思った記事や本は、未来の自分にも読ませよう

皆さん、読書メモは作っているでしょうか? また、印象的だったWebの記事は、保存しているでしょうか? 私も忙しくなると、ついおろそかにしがちなのですが、自分に影響を与えた本の一節や記事は、どこかにメモを残しておいた方がいいですよね。 その瞬間はとても影響を受けた文章であっても、残念ながら時が経つと忘れてしまうものです。でも、そのときの自分に影響を与えたからには、きっと自分にとって刺さる内容だったはず。それを、完全に忘れてしまうのは、もったいないと思うのです。 だから、こ

経営チームがチームワークを発揮するために

昨日の記事には多くの反響をいただきました。ありがとうございます。 実はこの記事を書きながら考えていたことがあります。それは、ここで書いたような「部門をまたがる課題」に、うまく対応できる会社と、そうでない会社の違いは何だろう、ということでした。 私の答えは、経営チームのチームワーク です。 チームワークの話をするために、私が考えるチームワークと分業の違いを説明しますね。 10の仕事があったときに、 これはどう見てもチームワークではありません。ただの分業です。 一方、

「試す」のハードルを下げる

今日は、試すことのハードルを下げるのが大事、というお話です。 最近、いろいろなことに対して、わりと気軽に「試す」ことを意識しています。 おかげで、自分の興味がすくすくと育ったり、逆に、これは違うかも、という判断も早くできるようになってきました。 先日、地元の新聞販売店から、日経MJの試読キャンペーンのお知らせが届いたんです。50年続いている(!)という恒例のヒット商品番付の2021年上半期版が本誌で読めるということで、さっそく申し込みました。 ものすごくひっさしぶりに

適切なリスクを取る意思決定が人生を豊かにする

正しく選ぶ方法を身につけると、仕事にも人生にも役立つ日々の仕事を進めるなかで、また企業経営に携わるなかで、私が意識してやってきたことのひとつに「意思決定」があります。 平たく言うと、「決める」とか「選ぶ」こと。 何かを決めるとき、同時に何を潜在的に決めていることになるのか それを選んだら、何を捨てているのか そういったことに、とても意識的であろうとしていました。 「なんとなく」決めてしまい、実は将来の選択肢を捨てていることになることが怖かったからかもしれません。 仕

自分の人生のリーダーシップをとる

多くの人はミッション・ビジョン・バリューの大切さを実感したことがない 会社で働いていて、ミッション・ビジョン・バリューの大切さを実感できている人は、どれくらいいるでしょうか? 有名企業であっても、ビジョンやバリューが浸透していない例はいくらでもありますし、多くの中小企業ではそもそもミッション・ビジョン・バリュー(社是、社訓、理念)が作られていないことの方が多いでしょう。仮に作られていたとしても、ありふれた言葉だったり、日々の業務で意識することなど皆無、という人が大半ではない

あなたは、世界で一番あなたの仕事に詳しい

ときどき「自分はイチ担当者だから決められない」とか「イチ担当者としてはこう考えるけど、これがベストかは自分ではわからない」といった発言をする人がいますよね。 これ、論理的に考えておかしいと思うのです。 担当者と、上司を含むそれ以外の人では、どちらの方が最適な案を考えられるのでしょうか? 間違っても、上司の方が(キャリアが長いから、経験が豊富だから)その仕事に詳しいのでは?もしかすると自分よりも良い考えを持っているんじゃないか? なんて、絶対に考えないでほしいのです。 そ

「病気じゃない」からといって健康とは言えない

「年齢の割に若いですね」と言われて喜ぶようになったら、歳をとった証拠です。 という文章を読んで、ぐぅの音も出ない萩原(もはや40代オッさんと言えるのも時間の問題)です。 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 言われるまでもなく、歳をとるにつれ、明らかに健康に対する意識が高まっています。 それと同時に、どうもこの「健康である」の定義が気になっています。 ビジネススクール留学中に読んで、とても印象的だった記事がありました(たしかHBRのコラムか何か)。 ビジネスパーソンはアス

生産性と創造性のカンケイ

私は昔から、生産性を高めることについて、ものすごく興味があって、そのためにいろんなことを試してきました。 でも、そもそもなんでそんなに生産性を高めることに興味があるのか、自分でちゃんと理解できたのは、割りと後になってからでした。 生産性向上やライフハック系の記事を読んだり、良さそうなツールを試したりしている人も多いと思いますが、皆さんはなんで生産性を高めたいんでしょうか? そもそも無駄なことが大嫌い、という根本的な気質もありますが、私の場合はそれ以上に、余裕を持ちたいから

「知っている内容が7割」の本の方が学びになる説

最近、「短時間でポイントをわかりやすく伝える」必要に駆られる機会が多いので、久しぶりにプレゼンテーション・話し方系の本を手に取ってみました。 伊藤羊一さん(@youichi_itou)の『1分で話せ』 すでに50万部近く売れているようなので、読んだ方も多いと思います。 プレゼンのポイントは、とにかくメッセージをクリアにすることというのが、コンサル時代に叩き込まれたことで(逆に、プレゼンテクニック的なこと=身振り手振り、振る舞いなどはほとんど教わらなかった)、それについて

自分の世界観を整理して発信するといいことがたくさんある

最近、購読しているエルモ @ さんのニュースレターで、Stripeの新機能(Payment Links)が紹介されるとともに、こんな考察がありました。 まさに、私が会社員を卒業し、#ポスト会社員の働き方を模索しようと思った背景がコレなので、「そうそう!」と膝を打ちました(実際には打ってない)。 そんなことを書いた先日のnote(↓)も、「こんな考えを披露するの恥ずかしいなー」とか、「何言ってんだコイツとか思われるかなー」とか、いろんなことが一瞬頭をよぎりましたが、自分なり