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個人の力を高めるためのヒント

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"タスク管理マニア"の経営アドバイザーが、タスクの期日が決められず、優先順位づけも全然できなかった25年前の話をします

新入社員、新天地で仕事をはじめた方は怒涛の1週間を終えた頃でしょうか。もし「思ったよりもうまくできなかった」と感じても大丈夫ですよ。まだ何もはじまっちゃいません。いまはまだ、練習試合前のウォームアップみたいなもんです。 初々しい人たちの姿を見ていたら、仕事ができなかった若手時代、入社2年目だったか3年目だったか、そのころの話をふと思い出したので、書いてみます。 25年前のことになります。今となってはタスク管理マスターかのように、えらそうにクライアントにアドバイスしてますが

山崎元さんから学べること

年初に経済評論家の山崎元さんが亡くなられた。ご存知ない方に補足すると、日本の投資リテラシーがもっともっと未熟な時代から「ローコストのインデックス型の投資信託を、NISAを使って、長期で積み立てるのが、効率的である(なんなら、一本でいい!)」という、きわめてまっとうな主張をされていた方だ。 そんな山崎元さんのnote、「癌」になって、考えたこと、感じたことシリーズが大変すばらしかった。 再発・ステージⅣという、一般的には非常に厳しい状況のなかで書いたとは思えぬほどの冷静さと

やる気を高める戦略は自分にこそ使おう

気になるタイトルだったので読んでみたダイヤモンド・ハーバードビジネスレビューの記事、とても興味深かったです。 記事の内容は、会社のリーダーが、メンバーのやる気を高めるためには、会社のパーパスやビジョンと日々の仕事を結びつけるのが大事だよ、という話です。ですが、私はこれを自分(個人)の話に置き換えて読みました。 つらいときや、やる気が出ないとき、自分を奮い立たせる方法を持ってるかどうかは、仕事だけじゃなく、自分が目指すライフキャリアを歩んでいく上で、めちゃくちゃ大きなインパ

参謀経験15年の経営アドバイザーが考える、40歳からのキャリアで「発信すること」がとくに大切になると考える理由

今回は「発信」について書こうと思います。 40歳からのキャリアデザインを考える軸として「発信」はものすごく大事なんですが、あまりピンと来てない人が多い気がするんですよね。 40歳からのキャリアは自分らしさを出していくフェーズ いきなり極論かもしれませんが、40歳までのキャリアは、言ってみれば助走期間、準備期間だと思うんです。 「キャリアのVSOP」という考え方があります。1978年出版の「自立人間のすすめ」(脇田保 著)で紹介された内容ですが、わかりやすい図がけんすう

フリーランスやぼっち社長にとってインプットは「仕入れ」

このnoteを読んでいる皆さんは「仕入れ業務」をやったことあるでしょうか? 「あります!」という方にとっては当たり前すぎて読む必要ありませんが、「ないなー」という方はサラーっと読んでみると、なるほどね、という発見があるかもです。 会社員時代と今(個人で仕事をすると)で大きく変わったのが、インプットに対する感覚です。 もちろん会社員時代もインプットは大事だと思ってたけど、じゃあ今ほど重視してたかと言うと、正直まったくそうは言えません。実務がインプットになっていたという言い

ピンポイントに知識を得るのはむしろ効率が悪い

昨日、垣内さんの『デジタルマーケティングの定石』をおススメするツイートをしました。 ですが、なんでおススメなのかの理由が伝わってなさそうだなー、と思ったので、noteで解説した方がいいかなと。 というわけで、検索で知りたいことをピンポイントに知る、というかたちで知識を得るばかりだと、応用が効かないので、むしろ学習効率が悪いよ、という話を書きたいと思います。 ヒトは効率的に理解を深めるために、パターン認識を使います。 仕事でのパターン認識の基本形は、 状況 × 打ち手

40歳からのキャリアを切り拓く「実行力」を身につける【40歳からのキャリアデザイン講座 7】

このnoteは「40歳からのキャリアデザイン講座」の7科目め、テーマは「実行力」です。 1. なぜ「実行力」が大事なのか?40歳からのキャリアデザイン講座では、これまで6つの必須科目をカバーしてきましたが、これらのどれにおいても目標を設定し、具体的に行動していく必要があります。 どの科目についても、具体的に行動し、それを続けていくのは簡単ではありません。そこで求められるのは実行力です。必須科目がWHATだとすれば、HOWにあたるのが実行力です。 やるべきことをやる力

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Asanaマイタスク活用法-海外受賞事例のご紹介

2021年8月に日本で企画・開催された「マイタスク選手権」が大変盛り上がったことを受け、翌月にはグローバルに展開されていました(日本発の企画が世界に広がるのはうれしいですね) https://forum.asana.com/t/optimizing-my-tasks-a-community-contest-to-share-how-youre-organizing-your-my-tasks/133233/13 さすがにユーザーのすそ野が広い海外の活用法はとても興味深く、

ビジョンと日々の行動を結びつける習慣のチカラ

ビジョン(夢や目標と言い換えてもいいです)を持つことの大切さを説く人や書籍は世の中にたくさんあります。 で、それを実現するには、日付を入れるとか、手帳に書くとか、いろんなやり方がこれまた世の中にはたくさん溢れています。 人生のビジョンを持つことの大事さは、私も最近ことあるごとにお伝えしています。#40歳からのキャリアデザイン講座の「ライフビジョン」はもちろんのこと、先日も Cybozu Days でそんな話をさせてもらったり、いくつかnoteを書いたりもしました。 でも

そこそこの満足は、成長と自己実現の最大の敵

オッさんこそ、あらためてビジョンを立て直そう。 最近こんな話ばかりしてますが、先日登壇したCybozu Daysで良い図を見たので、あらためて。 こちらは先日のCybozu Daysでジーンクエスト高橋祥子さんが紹介した図なのですが、これがきわめて秀逸でした。 左の図のように、自分が期待する世界と、リアルな世界が同じだと、ギャップが生まれない。だから「なぜ?」という疑問が発生しないし、主観的命題(自分なりの判断や主張)を認識しにくい。 一方で、右の図のように、リアルな

キャリアデザインの自由度を高める「マネーリテラシー」【40歳からのキャリアデザイン講座4】

このnoteは「40歳からのキャリアデザイン講座」の4科目め、テーマは「マネーリテラシー」です。 (注記) 2022/1/8 有料部分に「都心ワンルーム不動産投資のリスク対策」を追記しました。 2021/11/16 有料部分に「インフレが現実化しています」を追記しました。 2021/10/19 有料部分に「都心のマンションは本当に割高なのか?」を追記しました。 1. なぜ「マネーリテラシー」が必修科目なのか?個人が幸せに生きるためというゴールを考えたとき、「マネーリテラシ

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良い機会や仲間との出会いをつくりだす「発信」という習慣【40歳からのキャリアデザイン講座3】

このnoteは「40歳からのキャリアデザイン講座」の3科目め、テーマは「発信」です。 1. なぜ「発信」が大事なのか?ここでいう「発信」とは、なんなのか。 だれに向けて? 🔺 近しい人だけに ⭕️ 自分の知らない人にも どのように? ⭕️ どんな形でも(1対1の会話、多人数がいる場、SNS、テキスト、音声、動画) ◎ 多人数に伝わる形、あとに残るかたちで(口頭・対話よりもテキスト、音声、動画が望ましい) 何を? ❌ 世の中で起きていることや、自分ではない第三者のことを

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キャリアの悩みの根源「対人関係」における大事な視点【40歳からのキャリアデザイン講座6】

このnoteは「40歳からのキャリアデザイン講座」の6科目め、テーマは「対人関係」です。 1. なぜ「対人関係」が必修科目なのか? 1-1. 対人関係の悩みを減らせれば、幸せなキャリアに近づける古今東西、人生の悩みの大半は対人関係と言われます。アドラー心理学では、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とまで言っています。 「すべて」かどうかは皆さんの判断にお任せしますが、対人関係が悩みのかなり多くの部分を占めていることは、だれにとっても共通していると思います。です

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人生を経営する ー ライフMBA講座のご案内

自分の人生を他人にコントロールされたいですか?それとも、自分でハンドルを握りますか?人生を他人にコントロールされたいと思う人なんていませんが、「実はそれ、コントロールされちゃってますよ」と言われたら、どう思いますか? ここに挙げた例はすべて、自分の行動を主体的に決めていません。だれかの意図を考慮して、自分の行動を制限しています。つまり、他人にコントロールされている状態です。 これらは、一見すると「だれかにコントロールされている」ようには見えませんが、実は「世間の常識」にと