フリーランスやぼっち社長にとってインプットは「仕入れ」

このnoteを読んでいる皆さんは「仕入れ業務」をやったことあるでしょうか?

「あります!」という方にとっては当たり前すぎて読む必要ありませんが、「ないなー」という方はサラーっと読んでみると、なるほどね、という発見があるかもです。

会社員時代と今(個人で仕事をすると)で大きく変わったのが、インプットに対する感覚です。

もちろん会社員時代もインプットは大事だと思ってたけど、じゃあ今ほど重視してたかと言うと、正直まったくそうは言えません。実務がインプットになっていたという言い訳も成り立ちそうだけど、やっぱりそこまでの意識はなかった。

今から振り返ると本当に恥ずかしい話ですが、会社員時代は低額(500円とか980円とか)なものでも『まあ、そこまで払うほどでもないかなー』なんて思って躊躇することが多かったです(不思議なもので書籍はバンバン買うのに有料コンテンツには課金しないんですよね)。なんだかんだ言いつつも「した方がいい(Nice to have)」という感覚だったんだと思います。どんだけ意識が低いんだ…

ところが、個人で仕事をしはじめると、「インプットは仕入れ!Must!仕入れないことには商売がはじまらん!」という感覚に。良質なインプットがなければ、良質なアウトプットは出せない。良質なアウトプットが出せなければ、仕事は続かない。とてもシンプルな構造なので、インプットへの意識が死ぬほど高まりました。

会社というのは、分業するために作られた組織です。だから、放っておいても、役割とタスクが与えられます。だから、仕入れるという発想は身につきません。インプットというのは能動的なアクションではなく、自然発生するもの、受動的であっても常に存在するもの。そんな風に勘違いしやすい気がします。また、会社での仕事はプロセスをどうマネージし、アウトプットをどうマネージするかに力点がおかれます。名著『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』なんかは、まさにこの視点ですよね。

さらに、インプットが目に見えにくいデスクワークの人にとって、「仕入れ」なんて縁が遠すぎて自分ごととして捉えにくい。もちろん製造業・メーカーにとって仕入れ(調達業務)は超重要で、調達部長が出世ルートだったりして、大事さを実感することはありますが、一方で物理的な製造(生産工程)に関わらない人が増えつづけている産業構造にあって「仕入れ」が大事という感覚はどんどん持ちにくくなってるように思います。でも、"Garbage in, garbage out"(ゴミを入れたらゴミが出てくる)の言葉どおり、仕入れ(インプット)こそが生産物・成果(アウトプット)を左右する1番の要素です。

これから「個人で仕事したい」と思ってる方はもちろん、会社員であっても良い成果を出したいと思うなら、良質なインプットを得るという「仕入れ業務」を大事にした方がいいです。「そんな余裕ないし」とか「サラリーマンは経費にできないし」とか「まあ、そのときが来たら」なんて思ってると、いざというときに間に合いません。だって、インプットしたものをそのままアウトプットするわけではありませんから。付加価値の高いプロセスができるようになるには時間がかかりますし、プロセスがうまくなるにも経験が必要です。そういう意味では「仕入れ」という言葉がしっくり来なくても、「投資」といえばなるほどと思える人もいるのでは。数年前の私に「いずれ個人で仕事する気があるなら、今からちゃんと準備しとけ」と強く言いたい、ホントに。

インプットのわかりやすい例として、先ほどは有料コンテンツ(書籍、記事、講座、セミナーなど)に課金することをあげましたが、もちろんそれ以外にもいろいろな方法があります。未知の分野の話を聞く(勉強会、ミートアップ、コミュニティ、オンラインサロンなど)こともインプットだと思います。客観的なアドバイスを得る(メンタリング、コーチングなど)もインプットですね。

そして、何よりも一番良いインプットは実体験です。未経験のことをやってみる、面倒がらずに自分で試してみる。小さなことでもいいので、気になることはフットワーク(フィンガーワーク?)軽く調べてみる、試してみる、参加してみる。

消費ではなく、投資になるお金と時間の使い方ができる、私はそんな「イケてる大人」になりたいんですよね。日々アウトプットに追われながらも、仕入れ大事!投資大事!という意識で、以前よりもアレコレ試してみることが増えました。もちろん良質じゃないものに当たることもありますが、それもまた経験値と思っています。

みなさんは、最近どんな「仕入れ」「投資」をしましたか?


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