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あなたは、世界で一番あなたの仕事に詳しい

ときどき「自分はイチ担当者だから決められない」とか「イチ担当者としてはこう考えるけど、これがベストかは自分ではわからない」といった発言をする人がいますよね。

これ、論理的に考えておかしいと思うのです。

担当者と、上司を含むそれ以外の人では、どちらの方が最適な案を考えられるのでしょうか?

間違っても、上司の方が(キャリアが長いから、経験が豊富だから)その仕事に詳しいのでは?もしかすると自分よりも良い考えを持っているんじゃないか?
なんて、絶対に考えないでほしいのです。
そんなわけはないのです。

例えば、あなたはある製品のマーケティング担当で、これからのマーケティング施策について考えているとしましょう。
たしかに、社内にはマーケティングについてあなたよりも詳しい人や、自社製品のマーケティングについてあなたよりも長く経験した人がいるかもしれません。
でも、2021年現在のこの状況で、あなたが担当する製品について、どのようなマーケティングをすべきかを、社内どころか世界でもっとも深く考えている人はあなたです。そうでなければおかしい。

だって、そうですよね。あなたが担当者なんですよね。
責任者はあなたの上司かもしれませんが、上司はほかにもたくさんの仕事を抱えているはずです。だから、担当者であるあなたの方が、深く広く考えているはずなんです。

もしそう言いきる自信がないのだとしたら、まずは社内のだれよりも考えましょう。キャリアや実績は関係ありません。深く広く考えることについては、担当者であるあなたが一番でなければいけません。

キャリアが長かったり、経験が豊富だったりする人は、たしかにあなたとは違う視点や、あなたにはない知見を持っているかもしれません。
でも、それはあくまでも一般論や、過去の経験則でしかないのです。
今この時点で、自社と市場の現状を踏まえて、どうすればいいのかという特定の状況での最適解になるかというと、それはまた別の話なのです。

でも、担当者であるあなたは違うはずです。
直近の数字を見たり、直近の市場環境を分析したり、お客様の声をたくさん聞いたりしたはずです。
だから、イマココの個別状況については、あなたがもっとも詳しいはずで、そのあなたがベストだと思う案が世界で一番良いはずなんです

もしも、自分の案が世界で一番だと思えないとしたら、まだ何かが足りていないのかもしれません。その不足を補いたいと思えば、社内の詳しい人に相談したり、経験が豊富な人に話を聞いたりすればいいんです。
そんなインプットも含めて、世界で一番詳しいあなたがつくった、世界で一番良い案は、担当者であるあなたが責任をもって実行してください。

担当者というのは、単に実行する人ではありません。
担当者というのは、担当する仕事について、世界でもっとも深く広く考えている人であり、企画・実行の責任を持つ人なんです。
結果の責任は上司に取らせればいいんです。なんかあったら謝るのが上司の仕事ですから。

こういう考え方を、私はオーナーシップと呼んでいました。
担当者の皆さんには、ぜひオーナーシップをもって仕事をしてほしいと思います。

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