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スタジアムを夢を与える場所へ#8【FC町田ゼルビア】

こんにちは。
第8回目の今回は、FC町田ゼルビアの町田GIONスタジアムに行ってきました!
SNSでインターン活動を活発に行っており、サイバーエージェントが経営に参画し、勢いのあるクラブだと思っていたので、今回やっとスタジアムに行くことができました。

今シーズンから元青森山田高校監督、黒田監督が指揮官を取り、2023年シーズン現在(20233月19日時点)、首位を走っており、チームの結果にもつながり、変革を起こし続けるFC町田ゼルビア。

そんなクラブだからこそ、スタジアムでどんな取り組みを行いっているのかを今回、記事にしていきたいと思います。

今回来場して感じたことは、
「スタジアムを地域のシンボルとして、活気と安心を与える場所にすることを徹底している」を非常に感じたスタジアムでした。
ではここから、その理由を紐解いて行きたいと思います。

1.FC町田ゼルビアのこれまでのデータ

①来場者の推移

まずは、2016年シーズン以降の来場者の推移

J.LeagueDate Site参照
https://data.j-league.or.jp/SFTP01/

コロナ前までは平均来場者数は横ばいの傾向があり、伸び悩んでいた時期が続いていたことが見て取れます。
コロナ禍になると来場者数は、大きな打撃を受けており、落ち込む年が続いているが、2023年シーズンはホームゲーム3節終了時点で5,032人とコロナ前と同等の水準まで戻っています。
黒田監督就任やJ2リーグ首位を走っていることを受け、メディア露出が増えていることも1つの要因として、考えられます。

②収支データ

売上推移は、以下の通りとなっています。

J.LeagueDate Site参照
https://data.j-league.or.jp/SFTP01/

営業収益はサイバーエージェントが経営に参入した2018年から急激に伸びており、その比率の大半を広告料収入(スポンサー収入)で締めている。クラブとしては、広告料収入に依存していることが見えるが、初期投資を行っていくためにも現在は、致し方ない部分だと思います。
やはり、J2クラブとなると入場料や物販収入が少なく広告料収入が締めてしまうことは他クラブでも見えているので、個人的には2022年シーズンの比率がどう変化したのか非常に興味があります。

また、その変化はデータが開示されたら取り上げてみようと思います。

2.スタジアムホスピタリティ

①スタジアムまでの移動

町田GIONスタジアムまでの移動は、新宿から大体30分で最寄り駅の1つである鶴川駅に到着。そこからバスで20分ほどで到着します。
基本的にはスタジアムにはバスでの移動が必要となります。
バスは5駅から出ており、移動の選択肢は豊富にあるとは思いますが、初めて来場される方にとっては、少しハードルが高めかなと思います。
クラブとしてもスタジアムまでのハードルを下げるために、駅には、どこからバスが出発するかわかるようになっていました。

鶴川駅の停留所までの看板

また、バスの待ち時間に試合情報や路線バスでの移動方法が記載されたビラを配っており、直行バス以外の来場方法を知れるのは、非常に助かりました。
駅に初めてくる人にとっては、どこにバス停があるのか・どのバスに乗ればいいのかわからない場面があるので、もし各駅ごとに行っているのであれば、当たり前のようで来場者が助かる取り組みだと思いました。

バス停で受け取ったビラ

②スタジアム周辺について

ここから、スタジアムでの取り組みについてです。

〇スタジアムでのブランディング

FC町田ゼルビアでは、ホームゲーム会場を「天空の城 野津田」として、地域のシンボルとなる会場としていくプロジェクトです。
天空の城ということでスタジアムに到着すると入口から城に来たことを彷彿させるような入口や樽を活用したレジなどがいたるところにありました。

スタジアム入口の様子
レジやエコボックスも城を彷彿させるカラーリング

ここまでスタジアムを「城」というブランディングを徹底したクラブは初めてでした。(入場ではなく、入城という表記にする徹底ぶり)
スタジアムは非日常を味わうことができる場所だからこそ、試合観戦だけでなく、スタジアムに来ること自体に非日常を味わうことができる空間にし、子どもたちの来場へのハードルが低くなりやすいのではないかと思いました。

〇掲示によりスタジアムをより楽しみやすくなる

天空の城プロジェクトにある3つの城の役割には、「守り」「住まい」という役割を掲げています。
その役割を果たすために、ブランディングだけではなく、初めてでも利用しやすいように多くの掲示が置かれています。

スタジアム入口にある掲示

先程の城のゲートを超えると、スタジアムマップとグルメが一覧で見れる掲示があります。
入城したあとの導線からこの位置に配置することで初めて来場した人でもどこに何があるかが一目で確認することができるので、迷うことなくスタジアム内外を楽しむことができます。

その他にもグッズの一覧表もグッズ売り場の外側にあるため、グッズ売り場に入ることなく、どんなグッズがあるのかを確認することができるようになっています。

グッズ売り場外の掲示

最後に、他のスタジアムにない取り組みとして、無料アイテム BOXという絆創膏やゴミ袋、輪ゴムなどを自由に使うことができる場所がありました。
スタジアムに来ると子どもが怪我をしたり、ゴミを入れる袋がなかったりすると近くに購入することができないスタジアムもあると思います。
そんな非常時に無料配布しているエリアがあるとホスピタリティが高まり、安心感を与える場所になっていくことを感じました。

クラブが掲げているスタジアムの役割を果たすための小さな気遣いのある取り組みだと思います。

割り箸や輪ゴム、絆創膏などを利用することができる

3.スタジアムイベント

①試合後の芝生で選手とサッカー

スタジアムのイベントで取り上げるのは、試合後の芝生で選手とサッカーができるイベントです。

横浜DeNAでは、試合後にグラウンドを開放する取り組みをおこなっていますが、それに近いイベントを行っていました。
しかも選手とサッカーができるという経験ができるというのが、思い切ったイベントだと思います。

なぜこのようなイベントを開催するかには、理由があり、ホームタウンの近くに住む子どもたち、スポーツにかかわる子供たちに選手との触れ合いを通して、夢を育んでもらうために活動を行っているようです。
スタジアムにくる子どもたちにとって選手は憧れの存在。
そんな存在と一緒にサッカーができる環境を作っていることは、一生の思い出になると思います。

私が到着した頃には、すでに締め切りが終了していましたが、こういった経験をより多くの子どもたちにも経験してもらいたなと思う取り組みでした。

4.まとめ

「FC町田ゼルビア・町田GIONスタジアム」は初めての来場でした。
アクセスの面は不便に感じる部分もありましたが、それ以上に特別な場所に来たことを感じさせられた場所でした。
「天空の城」という街のシンボルとなるための空間づくりを行いながらも、来場者が安心して楽しんで頂ける環境、そして初めて来る人にとっての掲示などスタジアムが目指す役割を発揮し、成長をしつづける場所だと感じました。

今後「天空の城」がどんなスタジアムとなっていくのかが非常に楽しみです!

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
このnoteでは、今後も定期的にスタジアムホスピタリティ、クラブの取り組みについての投稿を行います。

スポーツ業界がより、多くの方に夢を与える場所であり続けるために今後もその力添えになれるよう、取り組んでいきたいと思います🔥

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