食育の効果を高める方法
特別支援学校で働く中では食事においても個別の配慮が必要です。
また、特別支援学校に限らず食育は大切です。生存のためだけでなく食事から学びや情緒的な面の発達も促す効果があると考えます。
◯食べる動作を知る
食べ物を口に含み、噛んで飲み込むまでには工程があり、さまざまな体の部分が関連しています。
例えば、口を閉じないとうまく食べ物を飲み込めません。試しに口を開けたまま食べ物を飲み込もうとしてみてください。
うまく飲み込めないと思います。
また、舌を使って食べ物を歯の上に動かしたりしていますので、舌を動かせないとなると咀嚼が難しいです。柔らかいものは問題がありませんが、固いものとなると難しいです。
咀嚼によって食べ物を細かくしていくためには歯で研磨する必要があります。そのためには上下の動きだけでなく横の動きや回すような動きも必要です。
子供の食べる動作に問題がある場合はどの部分に問題があるのか?口元の動きに注視しておく必要があります。
◯食べることの意欲を高める
普段誰かに食べさせられることはないと思いますが、試しに誰かに食べさせてもらう体験をすると支援を受ける側の気持ちになれます。
例えば、食べるために口を開けて待っているところに押し込まれたらどうでしょうか?
ずっと受け身で自ら食べるという感覚は得られないです。
逆に口の前に食べ物を持ってきてもらって自ら口を食べ物の方に持って行って食べることで主体的に食べるという行動が体験できます。
◯声かけにより食事を通した文化を学ぶ
季節や行事によって食べるものがあります。正月はおせち。恵方巻きやお豆などがあります。
ただ食べるだけでなく、季節や行事と食べ物を関連づける説明を行うことで、食べるだけでなく文化を学ぶ機会になります。
食事一つとっても、細かく分解して考えるとさまざまな要素があります。また、やりようによっては学びを深めたり、食べることの楽しさを感じさせることによって情緒面にも好影響を与えることができます。
生活習慣の一つであっても解像度高く見ることで、いかようにも学びに転換することが可能です。
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