声の共鳴箇所について
本来発声技術は、呼吸法・共鳴・ディクション・音楽性・フレージングなど様々な技術の融合によって初めて良い発声となるものだが、学ぶ上では一つ一つ取り出して学ぶのが良いだろう。ただし偏るのも良くないので各自バランスを取ることが重要である。
今回は共鳴について詳しく述べていく。
1.歌手にとっての共鳴とは
共鳴とは言うまでもないが声が響くと感じる場所のことである。この場所は十人十色でそれぞれ違った感覚を持ちやすい。共鳴があることでいわゆる「良いポジション」で歌うことができる。歌手にとっては重要な技術である。
一人一人感覚が違うからこそ、歌手は自分にあった共鳴箇所を探して覚える必要がある。
感覚の違いを踏まえた上で様々な共鳴箇所を今回はざっくりと述べていく。
2.フースラーメソッドによる共鳴
フースラーが提唱した共鳴箇所は6箇所あるとされる。彼は声を置く場所(アンザッツ)と定義した。以下の図の通りだ。
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