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職場におけるうつ対策「闘争」と「逃走」を見逃すな!

先日下記リンクを見て、経営者として、元ほぼ鬱になった時に肌感覚としてあったことがうまく図示化されていた記事があったのでそれを自らでもテキスト化しておこうと書きます。

その影響を受けた記事がこちら「ストレスを受けてからバテるまでの変化図が分かりやすい。責任感強い人ほど要注意「初めは抵抗力が高まるが、長期化すると病気にも繋がる」」


激務は一般的に1カ月までにすること

■前提

上記見出しに「激務」とざっくり書いてしまったので、かなり幅広くとられそうなので補足します。

これは一概に「長時間労働」とも言えないですし「毎週の会議での論詰め」だけを指すものではありません。人により、「仕事以外のストレス」「許容度」「不明瞭に感じているかどうか」「人間関係」など作用する要素があまりにあります。

そのため、ざっくりと

「仕事において精神的につらい状態」=「激務」

としています。

■なぜ一か月という限定にするか

それは経験上、1か月であれば大抵の人(肌感覚的に9割程度)の人には耐えられる期間であり、また期間を1か月としていてもいざ対処をするとなり、解決までは1.5か月や2か月くらいかかってしまい、そうなったとしてもより多くの人を救済できる可能性があるため1カ月とするべきです。

これはマネジメントサイドは1カ月と限定できるのであれば、人により「1カ月限定である」と言わない方がメンタルが鍛えられるので言わないという選択もできますし、また「人はゴールが見えないレース程メンタルが削られる」という特性から人によっては「1カ月はかなり要求レベルが高くなり、仕事がつらくなるから覚悟してくれ」と事前に伝えることで人がつぶれないようにする予防線をはることもできるため、そこは経営者の裁量に任せたいと思います。


■1カ月でactionを取らなければならないのは「指示する側」も「指示される側」両方

多くの人に知っておいて欲しいのは「たいていの人は長期間の強いプレッシャーに耐えられるようにできていない」ということです。

それは自分が「プレッシャーをかけられる立場」であったも「プレッシャーをかける立場」であっても同じで、ほぼすべての人がどちらにも立つものです。(それがガバナンスというものです。もし、ガバナンスがきいていないのはそれは問題なのでその組織は腐敗するので所属はしていはいけません)


この「1カ月」という期間を知っているかどうか、で職場で起きてしまっている鬱病はある程度防ぐことができると思っています。

医学的には海外の数字からうつ病などを発症率は先進国において約4%

25人の組織であれば一人は出てくるという計算です。

いわゆる、2:6:2の法則ないし、2:8の法則のように会社の稼ぎの8割を稼ぎ出している2割に所属する人が倒れてしまうと、いずれ8割稼げる2割の人が出てくるとはされるものの、それが出てくる前に台頭する前に組織自体が崩壊し、倒産をしてしまう可能性をはらんでいるがベンチャーです。


そのため、取り払わなければならないのは「自分は大丈夫」という過信です。大丈夫かもしれないが、大丈夫でなかったときの損失は自らの人生においてもとても大きなものとなります。

自分が今現在「激務」でそれにより、いくつかの兆候が出てきていたらすぐさまに対処しましょう。


「うつ」と戦っている危険信号

精神的においこまれる激務の環境下ではいくつか兆候が出てきます。

・闘争(指示に必要以上に過敏に反応し怒りの感情が出る)
・逃走(メール・チャット・電話が返せない、上司との会話を避ける、朝遅刻する、思考ができなくなる)
・朝起きれない
・出勤が憂鬱

上記の兆候が激しくでる人もいれば程度が少ししか出ない人もいます。これらが出てきた場合には「自分のメンタルは今戦っている」と認識をし、「なんらかの対策が必要」という認識をしましょう。

自らが気付くことも大事ですし、部下を持つ人であれば部下が上記の兆候がないかということをしっかりと確認することも大事です。

兆候に気づいたらするべきこと

■一般社員Ver

多くの人には難しいですが可能な限り、「追い込まれている原因への対策」を相談しましょう。

上司が原因でれば上司に

「仕事は取組む姿勢はあるのですが、少しここのところ精神的にツライので、納期もしくは仕事量の配分など相談させていただけないでしょうか」

と相談してみましょう。真面目な人は「そんな相談をしたら出世できなくなるし役立たずと思われる」「恥ずかしくて言えない」「プロとしてそんなことはできない」と思われるかもしれませんが、上司の立場からすると「うつで倒れられたり、逃げられて、情報がない状態でいきなり急務として対応しなければならない」という状況の方がはるかに事業上困るので絶対に親身にそして建設的に対応をするものです。(そうでない人はマネジメントから降りるべきです)

上司でなく外部のクライアントが原因の場合は上司にクライアント担当の変更依頼をする、などをすべきです。


■マネジメントサイドVer

マネジメントする側でもつらい状況が続くということはよくあります。急にマネジメントをしなければならない、課長職になった場合に多くの人が鬱になります。

それは一般社員のときはあくまでアンコトローラブルなのは自分やクライアントや市場環境などまだダイレクトな要素なのですが、マネジメントは自分以外の人を使ってそこに影響するというアンコトローラブルの要素が掛け算的に作用するため、リソース配分などが難しく、また部下からの反発など今までになかった経験から精神的に強い不可がかかります。

人は自分がコントロール(作用)できないことが原因により成果が出ないとき、よりストレスを多く感じるとされています。


■部下が原因の場合

部下仕事ができる場合は、仕事を任せマネジメントもKPIを確認するだけで、そしてプレイヤーとしてアドバイスをするだけで関わる時間を減らすことで少し物理的な距離を置くということでの対策、メッセージの返信に関しても精神的に余裕のある午前に集中的に行うとあらかじめコミュニケーションルールとして設定してそこに集約して対処すると、双方の時間当たり成果ものばすことができるようになりながらストレスを減らすことができます。

■上司が原因の場合

自分が部下に対しての対応策と同様に「接点を限定的にする」ということも使えます。

また、上司を巻き込むことで「意思決定の負担を分散する」ということ、労働時間が長くなることがつらい場合は「できない」ということを早めに伝え、「できなそうなことを実行し続ける」のではなく、「実行しなければならない仕事」を洗い出し、優先順位を組みなおし、事業上のネガティブインパクトを最小に抑えながら、成果をあげるということを実施するのがとても重要です。

マネジメントをしていてストレスに感じる部分は「自分でコントロールできない部分」「絶対的な仕事量」「意思決定」などで、それらはトレーニングをして伸ばしていかなければならないものの、一日二日で伸びるものでもないため、実際には長期の視点でみながら成長していく方が組織的にも健康的です。

上司も成果をあげるということが最上命題である、一人の組織の人間ということを忘れずに、うまく巻き込みましょう。

■外部クライアントの場合

外部のクライアントが原因つまり、「くそ客」が原因の場合の対処法は下記です。

・ある程度の規模の会社であれば担当を変えることができないかをうまく探り、先方にメリットのある形で提案

・事業上のインパクトを数字化し、それを超えるメリットのある案件を引っ張り強制的に優先順位を変えて、くそ客を切る

などが対応策としてあります。

くそ客は何がいけないかというと、

「お客様は神様と思い、罵倒したりするため社員のモチベーションを下げたり、離職率をあげることで経済的にも大きなネガティブインパクトがある」

「基本的に事業は”優秀な競合”ではなく、”くそ客”と”アホな従業員”によって崩壊する」

ということが多いからです。

これを守るため直近も1クライアントを切りました。これは最適な意思決定だったと言えます。

=番外編=
直近の実際のくそ客の一例

ウェブ制作案件で初回のmtgを除き、事前にこのご時世のため、そしてコストカットのため「チャット」でのコンタクトを原則としていた。

しかし、チャットなのに一日1メッセージしか返さなくて仕事遅いし、変だなと思っていて、1メッセージしかくれないので必要なヒアリングをメッセージで送る

質問5個したら3-4個しか回答せず、また質問への回答も明確でなく再度質問をかさねなければならない。

そのうち、「メッセージでやりとりだと頭に入ってきません!!」というキレる。

ほぼすべてのメッセージに嫌味なことを2-3個は入れて送りつけてくる。

メッセージのレスポンスが遅いのは自分であるが納期が遅れることに対してこちらのスケジュールの組み方が悪いとクレーム

先方が自ら設定した納期は連絡もなしに破る

論理的に説明をして、総論と各論とわけて説明をしても理解がされていなく、総論はずらしてはいけないが各論は変わる可能性があると説明したが、各論だけに固執、そこを固定しないとあなたの企業にお願いするのは信頼ができないと言いだし、こちらとしても品質担保ができないのであれば提供できないと確信

何にでも文句を言いたいという基本的性質が優先で、論理的に経済的にメリットがあるところは追求しないため、理解を超えていて、コミュニケーションコストがとてつもなくあがり、納品後もリスクが高いことが判明、結果、当初の想定の3倍以上の仕事量をサービスで提供するよう強要してきたため、これ以上の人件費の赤字はほれないため難しいと伝えました。

しかし、それでも「御社にお願いしたい」と嫌味なことをいいながら食い下がるくそ客

結果として相手はキレまくりであることを無視して提供しないことを伝えきることでなんとか乗り切り案件を受けないことで合意

ちなみにいちいちクレームを言ってくる、論理性のないめんどくさい

くそ客は「アンガーマネジメント講師」を生業にしています。

自分の怒りが未だにコントロールできなくて困っていることからそれをコントロールできないことから目指したのかもしれませんが、全く持って人とコミュニケーション取れない、怒りをコントロールできない人が人に対して、講師としてアンガーマネジメントを教えているのかと思ったら、講義を受けている人がかわいそうになりました

結果くそ客は切ったことでストレスがなくなり、他の仕事の集中できるようになりました。売上損失以上に人間が人間らしく働くため、そして、関わる弊社の人間すべてに平和がもたらされたことこそが最上の結果となりました。

実際に、くそ客はいい仕事をしても他の顧客を紹介してくれたりもしないので、実際にその顧客のインパクトは限定的です。

もし、今現在くそ客に悩まされているとしたら今すぐくそ客を切るという選択肢を持つこともできるようになりましょう。

=番外編終了=

最後に

メンタルの不調は圧倒的に事業に大きく影響します。誰かがメンタルの不調が出たというだけでそれに影響されて、この会社で働いていて大丈夫なのかと不安になる人もいて、その人達が連鎖的に退職するなどの損害なども加味すると、「逃走と闘争」のサインのようにサインに対しての対処

そして、人間の特性として「1カ月くらいは無理が利く」

しかし「上限は3か月程」と思っていた方が間違いないでしょう

「今このつらい状況はどのくらいだろう?」そう思って1カ月くらい続いていたら「強制的に生き抜く必要がある」ということを念頭に仕事に邁進していきましょう!!

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